第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、2024年12月20日提出の前連結事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 なお、継続企業の前提に関する重要事象等については以下のとおりです。

 当社グループは、前連結会計年度まで、営業損失、経常損失、当期純損失を4期連続計上し、当中間連結会計期間においても営業損失を計上していることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在しているものと認識しております。このような事象又は状況を解消すべく、マーケティング投資の拡大による既存事業の変革及び新規事業の強化を推し進め、売上高の伸長を図るとともに、M&Aの実施による当社グループの拡大に取り組み、黒字化及び更なる成長の実現を図ってまいります。

 また、当中間連結会計期間末において、938,758千円の現金及び預金を保有しており、当中間連結会計期間末から翌12ヶ月間の資金繰りを考慮した結果、当面の事業資金を確保していることから当社グループの資金繰りに重要な懸念はありません。

 以上により、当社グループにおいては、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、国内外における物価上昇や急激な円安、米国を中心とした関税引き上げの経済的影響などによる世界情勢の不安定化に起因した資源価格の高騰等により不確実性を増しており、依然として不透明な事業環境が続いております。

 この様な経営環境の下、当社グループは「machicon JAPAN」においては、検索エンジンのアルゴリズムアップデートにより、「machicon JAPAN」の検索エンジン経由のトラフィックが減少し、イベント参加者数が想定よりも下回った結果、前年同中間期比較で減収となりましたが、現在、検索エンジンでの順位は回復傾向にあり、イベント参加者数は増加しております。また、オンラインでの出会いを提供するマッチングアプリ「CoupLink」の運営については、引き続き、なりすまし業者をAI技術の活用によって徹底的に排除し、利用者に安心安全な利用環境を構築してまいりました。オンラインでの出会いを提供するマッチングアプリ「CoupLink」においては、「machicon JAPAN」及び「1on1 for Singles」との連携を強化し、利用者の相互送客を促進し、利用者数の最大化に努めております。1対1の出会いを提供するカフェラウンジ「1on1 for Singles」においては、接客の質の向上、利用体験の向上に努め、来店時の利用時間が向上しております。「machicon JAPAN」や「CoupLink」とは異なる層の利用者のニーズを捉えて、サービスの拡大を図っております。

 この結果、当中間連結会計期間における業績は、売上高は442,496千円となりました。損益面では、売上原価、販売費及び一般管理費合計が505,404千円となりました。その結果、営業損失は62,907千円となりました。また、経常損失は62,588千円、親会社株主に帰属する中間純損失は64,835千円となりました。

 なお、当社グループはインターネットサイト運営事業の単一セグメントであるためセグメントごとの記載はしておりません。サービスごとの取組みは以下のとおりであります。

 

(イベントECサイト運営サービス)

 2025年3月末でリンクバルID会員数は275万人を突破し、当中間連結会計期間におけるイベントECサイト運営サービスの売上高は295,444千円(前年同期比12.5%減)となりました。

 

(WEBサイト運営サービス)

 「CoupLink」及び「KOIGAKU」につきましては、当中間連結会計期間におけるWEBサイト運営サービスの売上高は147,052千円(前年同期比0.5%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ81,687千円減少し、1,234,707千円となりました。これは主に、売掛金が28,175千円増加、有形固定資産が20,666千円増加した一方で、現金及び預金が133,739千円減少したこと等によるものです。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ18,912千円減少し、290,652千円となりました。これは主に、預り金が8,022千円増加、資産除去債務が2,669千円増加した一方で、未払消費税等が17,160千円減少、未払金が5,175千円減少したこと等によるものです。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ62,774千円減少し、944,054千円となりました。これは主に、利益剰余金が64,835千円減少したこと等によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの分析

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、938,758千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において、営業活動により減少した資金は100,482千円となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失が62,472千円、売上債権の増加が28,175千円、未払消費税等の減少が17,160千円、預り金の増加が8,022千円となったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において、投資活動により減少した資金は31,594千円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が26,557千円、敷金の差入による支出が5,037千円となったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間において、財務活動により減少した資金は1,662千円となりました。これは、長期借入金の返済による支出が1,662千円となったことによるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 子会社である株式会社MiDATAは、「すべての人がAIの便利を享受する世界」をビジョンに掲げ、少子化問題や地域課題の解決を目指すため、産学連携を強化し、各大学と共同研究を進めております。当中間連結会計期間の共同研究費の執行状況は1,889千円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。