6. セグメント情報

【事業セグメント情報】

事業セグメントは、連結会社の最高経営意思決定者である当社の代表取締役 社長が経営資源の配分や業績評価を行うにあたり通常使用しており、財務情報が入手可能な企業の構成単位、として定義されています。

事業セグメントは商品及び提供するサービスの性質に基づき決定されています。連結会社の報告セグメントは以下の8グループにより構成されています。

 

地球環境エネルギー:

天然ガス・液化天然ガス(LNG)の開発・生産事業やLPG・石油製品事業などを展開しつつ、次世代エネルギー事業の開発にも取り組んでいます。

マテリアルソリューション:

石油化学、基礎化学、機能素材、炭素・セラミックス、鉄鋼製品などの多岐にわたる素材関連分野において、販売取引、事業投資、事業開発などを行っています。

金属資源:

銅、原料炭、鉄鉱石、アルミ、リチウム、ニッケルといった金属資源への投資・開発などを通じて事業経営に携わると共に、グローバルネットワークを通じた鉄鋼原料、非鉄原料・製品における質の高いサービスや機能を活かし、供給体制を強化しています。

社会インフラ:

国内外での都市開発・運営、不動産開発・運用、デジタル社会を支えるデータセンター、船舶、宇宙航空機、産業機械、エネルギーインフラ事業などに取り組んでいます。

モビリティ:

自動車の海外現地生産・販売・販売金融・アフターセールスなどのバリューチェーン事業、移動に関する社会課題を解決するモビリティサービス事業、EV・バッテリーを起点としたモビリティ関連事業を行っています。

食品産業:

食料、生鮮品、生活消費財、食品素材などの「食」に関わる分野で、原料の生産・調達から製品製造に至るまでの幅広い領域において、販売取引、事業投資、事業開発などを行っています。

S.L.C.:

各地域・国の社会課題や生活者ニーズに応じた様々なC2B事業を立ち上げ、金融・デジタル・物流などのB2B事業と有機的に連携させることで、豊かな社会と生活者のよりよいくらし(Smart-Life)の創造に取り組んでいきます。

電力ソリューション:

国内外の産業の基盤である電力関連事業における幅広い分野に取り組んでいます。具体的には、発電事業、電力トレーディング、電力小売事業などに加え、送電事業・水素エネルギー開発などを行っています。

 

 

各事業セグメントにおける会計方針は、注記3に記載のとおりです。

経営者は管理上、「当社の所有者に帰属する当期純利益(純損失)」を主要な指標として、いくつかの要素に基づき各セグメントの業績評価を行っています。

なお、セグメント間の内部取引における価額は、外部顧客との取引価額に準じています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における連結会社の各セグメントの情報は以下のとおりです。

「収益」については、注記24をご参照ください。

 

(前連結会計年度)                                                                   

(単位:百万円)

 

地球環境
エネルギー

マテリアル
ソリューション

金属資源

社会インフラ

モビリティ

食品産業

売上総利益

107,990

232,521

397,918

168,949

182,085

300,606

持分法による投資損益

147,214

35,451

70,322

10,715

94,406

14,518

当社の所有者に帰属する当期純利益(純損失)

238,804

73,877

295,524

50,921

141,434

25,315

資産合計

2,875,279

2,103,534

4,379,232

2,093,401

1,976,039

2,164,638

注記番号

22,37

 

11

 

22,37

11,27,38

 

 

(単位:百万円)

 

S.L.C.

電力
ソリューション

合計

その他

調整・消去

連結金額

売上総利益

806,054

155,082

2,351,205

8,136

368

2,359,709

持分法による投資損益

45,728

25,969

444,323

34

28

444,385

当社の所有者に帰属する当期純利益(純損失)

102,664

97,907

975,816

2,179

9,603

964,034

資産合計

4,662,158

2,731,046

22,985,327

3,281,816

2,807,571

23,459,572

注記番号

11,14

37,38

 

27

 

 

 

 

(当連結会計年度)                                                                   

(単位:百万円)

 

地球環境
エネルギー

マテリアル
ソリューション

金属資源

社会インフラ

モビリティ

食品産業

売上総利益

114,177

229,144

193,931

141,917

154,006

279,984

持分法による投資損益

124,296

36,027

53,044

27,028

54,263

14,254

当社の所有者に帰属する当期純利益(純損失)

198,646

68,270

227,812

39,802

112,354

92,438

資産合計

3,246,869

2,021,362

4,538,086

2,159,524

1,848,058

1,952,102

注記番号

30,35,41

 

11

20

 

 11

 

 

(単位:百万円)

 

S.L.C.

電力
ソリューション

合計

その他

調整・消去

連結金額

売上総利益

538,491

175,851

1,827,501

7,806

1,087

1,836,394

持分法による投資損益

59,879

31,526

337,265

155

62

337,482

当社の所有者に帰属する当期純利益(純損失)

185,041

15,607

908,756

51,167

9,214

950,709

資産合計

2,587,267

2,512,091

20,865,359

3,153,422

2,522,677

21,496,104

注記番号

11,37,41

38

 

 

 

 

 

(注)

1.

その他」は、主に当社及び関係会社に対するサービス及び業務支援を行うコーポレートスタッフ部門などを表しています。また当欄には、各事業セグメントに配賦できない、財務・人事関連等の営業活動による収益及び費用も含まれています。資産合計のうち「その他」に含めた全社資産は、主に財務・投資活動に係る現金・預金及び有価証券により構成されています

 

2.

調整・消去」には、各事業セグメントに配賦できない収益及び費用やセグメント間の内部取引消去が含まれています

 

 

3.

連結会社は、当連結会計年度において、8グループ体制へと改編しており、前連結会計年度のセグメント情報の組替再表示を行っています。

 

4.

当連結会計年度の「社会インフラ」の「売上総利益」には、千代田化工建設株式会社における、Golden Pass LNGプロジェクトの完工に向けて必要と見積られる工事原価が含まれています。前連結会計年度において、当該プロジェクトを共同遂行しているパートナーがプロジェクトから離脱する可能性があったことを踏まえて、当社が独自に見積った工事損失に対する引当金を計上しました。前連結会計年度の有価証券報告書提出日時点で同社連結財務諸表の決算承認前であったことを踏まえ、その影響を「その他」の「当社の所有者に帰属する当期純利益(純損失)」に含めていました。当連結会計年度では、同社連結財務諸表の決算承認が完了したことを踏まえ、当連結会計年度末において見積った当該工事原価の影響を「社会インフラ」の「売上総利益」に計上しています。これに伴い、前連結会計年度に計上した引当金を戻し入れ、その影響を「その他」の「当社の所有者に帰属する当期純利益(純損失)」に含めています。同社における工事関連引当金については、注記20をご参照ください。

 

 

【地域別情報】

前連結会計年度及び当連結会計年度における収益、非流動資産は以下のとおりです。

 

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

収益

 

 

 日本

9,497,940

9,134,688

 アメリカ

2,907,301

3,007,521

 シンガポール

1,452,786

1,735,868

 オーストラリア

1,257,433

821,561

 オランダ

860,303

735,358

 その他

3,591,838

3,182,605

合計

19,567,601

18,617,601

非流動資産(金融資産、繰延税金資産及び退職後給付資産を除く)

 

 

 オーストラリア

1,005,662

1,034,247

  日本

869,825

899,941

 オランダ

785,519

788,580

  カナダ

416,934

685,263

 その他

959,934

1,002,738

合計

4,037,874

4,410,769

 

収益は、その発生原因となる資産の所在する地域により区分しています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において、連結会社又はいずれのセグメントにおいても、連結会社の収益の10%を超過する単一の顧客、顧客グループ又は政府機関はありません。

 

 

7. 短期運用資産及びその他の投資

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、「短期運用資産」及び「その他の投資」の帳簿価額の内訳は以下のとおりです。

 

FVTPLの金融資産
(百万円)

FVTOCIの金融資産
(百万円)

償却原価で測定
される金融資産
(百万円)

合計
(百万円)

(前連結会計年度末)

 

 

 

 

短期運用資産

61

5,327

5,388

その他の投資

210,222

1,486,501

118,050

1,814,773

(当連結会計年度末)

 

 

 

 

短期運用資産

106

75,231

75,337

その他の投資

274,131

1,488,355

221,671

1,984,157

 

 

なお、連結会社は、償却原価で測定される「短期運用資産」及び「その他の投資」に対して予想信用損失を見積り、損失評価引当金を認識していますが、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当該金額に重要性はありません。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、FVTOCIとして指定した「その他の投資」の市場性のある株式及び市場性のない株式等の公正価値は、注記30をご参照ください。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において保有するFVTOCIの金融資産に関し、前連結会計年度に認識した受取配当金の額は173,473百万円です。当連結会計年度に認識した受取配当金の内訳は以下のとおりです。これらの受取配当金は、連結損益計算書の「金融収益」に含まれています。

 

当連結会計年度

(百万円)

市場性のある株式に係る受取配当金

13,809

市場性のない株式等に係る受取配当金

186,690

合計

200,499

 

 

なお、前連結会計年度及び当連結会計年度において、認識を中止したFVTOCIの金融資産に係る受取配当金に重要性はありません。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において営業政策の見直しによる売却などにより認識を中止したFVTOCIの金融資産の認識中止時の公正価値、及び処分にかかる利得又は損失の累計額(税引前)は以下のとおりです。

 

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

認識中止時の公正価値

61,524

61,543

処分にかかる利得又は損失の累計額(税引前)

38,701

38,143

 

 

FVTOCIの金融資産については、認識中止及び無税化などにより、その他の資本の構成要素に計上されていた利得又は損失の累計額(税引後)の全額又は一部を、利益剰余金に振り替えています。前連結会計年度及び当連結会計年度における当該振替額は、注記22をご参照ください。なお、振替額のうち、非支配持分に帰属する金額に重要性はありません。

 

8. 営業債権及びその他の債権

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、「営業債権及びその他の債権」の帳簿価額の内訳は以下のとおりです。なお、流動資産のうち、1年内に回収が見込まれない額に重要性はありません。

区分

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

流動資産

 

 

 受取手形

253,015

278,218

 売掛金、未収入金及びリース債権

3,537,946

3,403,417

 その他の債権

505,621

547,873

 損失評価引当金

△53,609

△61,658

流動資産 計

4,242,973

 4,167,850

非流動資産

 

 

 営業債権及びリース債権

601,042

512,917

 貸付金

508,895

362,479

 その他の債権

23,524

25,348

 損失評価引当金

△37,148

△34,477

非流動資産 計

1,096,313

866,267

 

 

連結会社は、長期・短期を問わず、契約上の金銭を受け取る権利がある債権について、取引先の社内格付及び財務状態に係る現在の状況及び将来予測情報から予想信用損失を見積り、損失評価引当金を認識しています。

IFRS第15号により生じた営業債権及び契約資産について重要な金融要素を含まない場合には、単純化したアプローチで常に全期間の予想信用損失に基づいて損失評価引当金を算定しています。また、その他の債権について当初認識以降に当該債権に対する信用リスクが著しく増大していない場合には、報告日後12か月以内に生じ得る債務不履行事象から生じる予想信用損失(12か月の予想信用損失)に基づいて損失評価引当金を算定しており、信用リスクが著しく増大している場合には全期間の予想信用損失に基づいて算定しています。

報告日時点で信用減損の証拠がある債権については、格付機関による評価、割引キャッシュ・フロー法に基づく評価、担保の状況、発行体の状況、及びその他の情報に基づき個別に予想信用損失を見積り、損失評価引当金を算定しています。

なお、連結会社は、債権の回収可能性がほとんどないと判断した場合には、予想信用損失額を債権から直接償却しています。また、直接償却後の債権総額に対して予想信用損失を見積り、損失評価引当金を認識しています。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、営業債権及びその他の債権の総額での帳簿価額並びに対応する損失評価引当金の帳簿価額の内訳は以下のとおりです。

 

(前連結会計年度)

 

損失評価引当金を含まない

総額での帳簿価額

(百万円)

損失評価引当金の金額

(百万円)

営業債権

リース債権

貸付金

営業債権

リース債権

貸付金

12か月の予想信用損失

3,868,489

605,779

633,247

34,073

5,064

1,154

全期間の予想信用損失

 

 

 

 

 

 

著しい信用リスクの増大があった債権

25,899

46,547

3,299

1,835

4,657

95

信用減損債権

40,182

8,301

11,159

30,348

2,378

11,153

合計

3,934,570

660,627

647,705

66,256

12,099

12,402

 

前連結会計年度において購入又は組成した信用減損債権は「信用減損債権」に含まれています。なお、当連結会計年度において当初認識した購入又は組成した信用減損債権の金額に重要性はありません。

 

(当連結会計年度)

 

損失評価引当金を含まない

総額での帳簿価額

(百万円)

損失評価引当金の金額

(百万円)

営業債権

リース債権

貸付金

営業債権

リース債権

貸付金

12か月の予想信用損失

3,761,127

542,038

 497,784

30,774

3,041

 355

全期間の予想信用損失

 

 

 

 

 

 

著しい信用リスクの増大があった債権

24,806

42,343

 2,977

 1,675

 5,348

 64

信用減損債権

54,605

 7,896

 10,021

 42,035

 2,822

 10,021

合計

3,840,538

 592,277

 510,782

 74,484

11,211

10,440

 

当連結会計年度において購入又は組成した信用減損債権は「信用減損債権」に含まれています。なお、当連結会計年度において当初認識した購入又は組成した信用減損債権の金額に重要性はありません。

 

上記債権に対する利用可能な担保やその他信用補完として、第三者からの保証や信用保険等の信用補完、商品在庫等の担保が差し入れられています。なお、当連結会計年度末において信用減損債権に分類された債権に対する担保及びその他信用補完に重要性はありません。

 

連結会社はIFRS第15号に従って認識された重大な金融要素を含まない営業債権の区分掲記を行っていません。これは、重大な金融要素を含まない営業債権は主に契約開始から満期が1年以内であり、損失評価引当金の算定方法において、重大な金融要素を含む営業債権と実質的に取り扱いが変わらないためです。

なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、重大な金融要素を含まない営業債権のうち契約開始から満期が1年超の金額は、それぞれ20,974百万円、62,660百万円であり、これらを上記表の「12か月の予想信用損失」、及び「全期間の予想信用損失」の「著しい信用リスクの増大があった債権」に含めています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、貸倒引当金及び損失評価引当金の期中増減の明細は以下のとおりです。

 

(前連結会計年度)

 

12か月の

予想信用損失

(百万円)

全期間の予想信用損失

(百万円)

合計

(百万円)

著しい

信用リスクの増大が

あった債権

信用減損債権

期首残高

43,899

6,226

34,091

84,216

損失評価引当金繰入額

770

10

20,076

20,856

取崩額

△3,589

△16,259

△19,848

その他

△789

351

5,971

5,533

期末残高

40,291

6,587

43,879

90,757

 

「損失評価引当金繰入額」には予想信用損失の変動による損失評価引当金の増減が含まれています。なお、前連結会計年度において購入又は組成した信用減損債権は「信用減損債権」に含まれており、当該債権に係る当初認識時の割引前の予想信用損失の合計額は14,247百万円です。また、「その他」には、主に為替変動の影響などが含まれています。

 

(当連結会計年度)

 

12か月の

予想信用損失

(百万円)

全期間の予想信用損失

(百万円)

合計

(百万円)

著しい

信用リスクの増大が

あった債権

信用減損債権

期首残高

40,291

6,587

43,879

90,757

損失評価引当金繰入額

2,947

450

27,877

31,274

取崩額

△7,018

△126

△17,027

△24,171

その他

△2,050

176

149

△1,725

期末残高

34,170

7,087

54,878

96,135

 

「損失評価引当金繰入額」には予想信用損失の変動による損失評価引当金の増減が含まれています。なお、当連結会計年度において購入又は組成した信用減損債権は「信用減損債権」に含まれており、当該債権に係る当初認識時の割引前の予想信用損失の合計額に重要性はありません。また、「その他」には、主に為替変動の影響などが含まれています。

 

連結会社はIFRS第15号に従って認識された重大な金融要素を含まない営業債権に係る損失評価引当金の区分掲記を行っていません。これは、重大な金融要素を含まない営業債権は主に契約開始から満期が1年以内であり、損失評価引当金の算定方法において、重大な金融要素を含む営業債権と実質的に取り扱いが変わらないためです。なお、当連結会計年度末において、契約開始から満期が1年超の重大な金融要素を含まない債権に係る損失評価引当金の金額に、重要性はありません。

 

営業債権及びその他の債権に関する会計処理やリスク管理については、注記3「(3)金融商品」、注記33に記載しており、クラス別の設定はありません。

 

9.  棚卸資産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、「棚卸資産」の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

商品・製品

1,408,014

1,420,679

原材料・仕掛品・貯蔵品

251,104

281,938

販売用不動産

65,103

60,879

合計

1,724,221

1,763,496

上記のうち販売費用控除後の公正価値で評価した棚卸資産の帳簿価額(注記30参照)

544,073

633,550

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、販売用不動産には12か月より後に販売が見込まれるものが、それぞれ31,598百万円及び39,583百万円含まれています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において、棚卸資産は連結損益計算書の「原価」に費用認識されており、棚卸資産以外から「原価」へ計上された金額に重要性はありません。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度に費用として認識された棚卸資産の評価減の金額に重要性はありません。

 

 

10. 生物資産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における生物資産の内訳は以下のとおりです。 

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

鮭鱒養殖事業

105,406

101,259

その他

17,649

18,648

帳簿価額

123,055

119,907

 

 

連結会社の生物資産は、主にノルウェー、チリ及びカナダにおける、鮭鱒養殖事業によるものです。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における鮭鱒養殖事業の生物資産の内訳は以下のとおりです。 

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

生物資産原価

91,069

93,345

公正価値評価損益

14,337

7,914

帳簿価額

105,406

101,259

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における鮭鱒養殖事業の生物資産の期中変動は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

期首残高

92,438

105,406

生産等による増加

157,825

176,158

収穫等による減少

△152,311

△174,155

公正価値の変動による利益又は損失

△2,370

△6,491

為替換算等

9,824

341

期末残高

105,406

101,259

 

 

生物資産の公正価値の変動による利益又は損失は、主に連結損益計算書の「その他の損益-純額」に含まれています。
 
連結会社は、報告日時点の各国の市場における取引価格や生物資産の成長率・へい死率等のインプット情報に基づき、マーケット・アプローチにより、生物資産の公正価値を評価しています。生物資産の公正価値評価は、公正価値ヒエラルキーのレベル3に該当します。
 

連結会社は、生物資産の生産活動において需給バランスの影響による商品の相場変動リスクにさらされており、商品相場変動リスクを軽減する目的から、必要に応じて公設市場を通じて商品先物契約を締結しています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における鮭鱒養殖事業の生物資産の期中重量推移は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(トン)

当連結会計年度

(トン)

期首残高

116,354

117,318

生産等による増加

242,350

 247,603

収穫等による減少

△241,386

 △252,215

期末残高

117,318

 112,706

 

 

 

11. 売却目的で保有する非流動資産又は処分グループ

連結会計年度末において、売却の可能性が非常に高く、かつ1年以内に引渡しが予定されているため、売却目的保有に分類された処分グループは以下のとおりです。なお、前連結会計年度末において、売却目的保有に分類された非流動資産、並びに当連結会計年度末において、売却目的保有に分類された非流動資産及び処分グループの残高に重要性はありません。

 

売却目的保有に分類された処分グループ

前連結会計年度末において、金属資源セグメントの連結子会社であるMitsubishi Development Pty Ltd が権益の50%を保有するブラックウォーター炭鉱、及びドーニア炭鉱に関する資産及び負債を売却目的で保有する処分グループに分類し、連結財政状態計算書の「売却目的保有資産」及び「売却目的保有資産に直接関連する負債」にそれぞれ197,644百万円、65,579百万円を計上していましたが、2024年4月2日に、当該資産及び負債について、Whitehaven Coal Ltd宛てに売却が完了しました。本売却に伴い、権益対価として16億米ドル(0.5億米ドルを契約締結時に受領、10.0億米ドルを売却完了時に受領、5.5億米ドルを売却完了後3年間に亘り延払いで受領)に加え、将来の原料炭価格及び販売数量に応じ、変動対価として最大4.5億米ドルを売却完了後3年間に亘り受領予定です。これに伴う売却益131,648百万円及びこれに係る法人所得税費用38,703百万円を、連結損益計算書の「固定資産除・売却損益」、「法人所得税」等に計上しています。また、現金による受取対価161,074百万円を、連結キャッシュ・フロー計算書の「有形固定資産等の売却による収入」等として計上しています。なお、上記のとおり、権益対価の一部は2024年4月2日以降の原料炭価格及び販売数量に応じて変動するため、上記売却益には当該変動対価の2024年度末時点での見積りの変更による影響が含まれています。当該変動対価は最大4.5億米ドルであり、売却完了後1年内の期間は159米ドル/トン、完了後1年超3年内の期間は134米ドル/トンの閾値を同期間における二炭鉱の平均実現販売価格が超える場合に分配されます。当連結会計年度末の連結財政状態計算書において、上記の変動対価を含む将来に亘って受領する対価の合計103,244百万円を計上しています。

 

前連結会計年度末において、S.L.C.セグメントの連結子会社であった株式会社ローソンが保有する資産及び負債を売却目的で保有する処分グループに分類し、連結財政状態計算書の「売却目的保有資産」及び「売却目的保有資産に直接関連する負債」にそれぞれ2,678,672百万円、1,773,202百万円を計上していました。

当連結会計年度において、KDDI株式会社(以下、「KDDI」)による同社株式の公開買付け及び同社株式の株式併合を用いたスクイーズアウト手続きを経て、2024年8月15日付で当社及びKDDIの出資比率を50%へ調整しました。これに伴い、株主間契約の効力が発生することにより、当社は同社に対する単独支配を喪失したため、当連結会計年度より同社を共同支配企業に分類しました。なお、当連結会計年度において計上された支配喪失に伴う損益及びキャッシュ・フローについては注記37をご参照ください。

 

前連結会計年度末において、食品産業セグメントの連結子会社であるPRINCES LIMITEDが保有する資産及び負債を売却目的で保有する処分グループに分類し、連結財政状態計算書の「売却目的保有資産」及び「売却目的保有資産に直接関連する負債」にそれぞれ176,682百万円、74,288百万円を計上していました。当該処分グループは売却コスト控除後の公正価値(レベル3)で測定され、この結果、33,750百万円の「固定資産減損損失及び戻入」を含む税後38,601百万円の損失を連結損益計算書に計上しました。

当連結会計年度において、当社が保有する同社株式(発行済株式数の100%)について、NEWLAT FOOD S.p.A宛てに売却が完了したため、当社は同社に対する支配を喪失しました。

なお、支配喪失に伴う損益に重要性はありません。また、支配喪失後にその他セグメントの連結子会社であるMitsubishi Corporation Finance PLCが同社宛ての貸付金を回収したことにより、連結キャッシュ・フロー計算書において、「貸付金の回収による収入」に98,552百万円を計上しています。

 

非流動資産又は処分グループの公正価値

レベル1に分類された非流動資産又は処分グループの公正価値は、活発な市場における市場価格により評価しています。レベル3に分類された非流動資産又は処分グループの公正価値は、該当する資産を管理する当社セグメントの管理部局又は同資産を保有する子会社の経理担当者が、当該資産に係る売却予定価額を基に測定しています。また、償却原価で測定される非流動資産又は処分グループについては、帳簿価額と公正価値の差額に重要性はありません。

 

12. 有形固定資産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、「有形固定資産」の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額、帳簿価額の明細は以下のとおりです。

 

土地
(百万円)

建物及び
構築物
(百万円)

機械及び
装置
(百万円)

船舶及び

車両
(百万円)

鉱物資源
関連資産
(百万円)

建設仮勘定
(百万円)

合計
(百万円)

(前連結会計年度末)

 

 

 

 

 

 

 

取得原価

220,627

595,002

1,490,529

256,651

1,690,896

434,058

4,687,763

減価償却累計額及び減損損失累計額

12,102

371,823

762,502

140,835

707,507

626

1,995,395

帳簿価額

208,525

223,179

728,027

115,816

983,389

433,432

2,692,368

(当連結会計年度末)

 

 

 

 

 

 

 

取得原価

226,490

643,128

1,605,247

249,879

1,765,939

505,400

4,996,083

減価償却累計額及び減損損失累計額

11,907

385,531

840,005

140,558

744,168

903

2,123,072

帳簿価額

214,583

257,597

765,242

109,321

1,021,771

504,497

2,873,011

 

 

上記の帳簿価額は、連結会社がオペレーティング・リースの形態で賃貸に供している有形固定資産を含んでおり、「船舶及び車両」は一般商船事業における船舶のオペレーティング・リース取引に係るものを含んでいます。

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、「有形固定資産」の帳簿価額の期中増減の明細は以下のとおりです。

帳簿価額

土地
(百万円)

建物及び
構築物
(百万円)

機械及び
装置
(百万円)

船舶及び

車両
(百万円)

鉱物資源
関連資産
(百万円)

建設仮勘定
(百万円)

合計
(百万円)

前連結会計年度
期首残高

217,811

438,496

724,295

102,542

1,016,977

491,921

2,992,042

増加

546

26,001

58,279

25,269

79,998

255,527

445,620

企業結合による
増加

224

14,221

3,505

17,950

処分又は売却目的
保有資産への振替

△11,029

△219,451

△63,811

△4,272

△154,445

△30,065

△483,073

減価償却

△39,733

△105,073

△18,973

△60,045

△223,824

減損損失

△762

△13,222

△20,490

△31

△1,244

△35,749

為替換算

3,914

10,314

69,767

4,314

95,743

35,897

219,949

その他の増減

△1,955

20,774

64,836

△7,254

5,161

△322,109

△240,547

前連結会計年度
期末残高

208,525

223,179

728,027

115,816

983,389

433,432

2,692,368

増加

222

14,724

38,780

21,156

74,950

149,029

298,861

企業結合による
増加

4,850

28,774

4,428

605

1,376

40,033

処分又は売却目的
保有資産への振替

△507

△630

△4,085

△18,317

△704

△1,967

△26,210

減価償却

△20,600

△94,803

△19,814

△53,757

△188,974

減損損失

△287

△870

△1,526

△12

△361

△3,056

為替換算

2,310

△12

△1,433

2,583

△47,244

40,777

△3,019

その他の増減

△530

13,032

95,854

7,304

65,137

△117,789

63,008

当連結会計年度
期末残高

214,583

257,597

765,242

109,321

1,021,771

504,497

2,873,011

 

1.「その他の増減」には、連結除外、建設仮勘定から本勘定への振替や資産除去債務の見積りの変更に伴う影響等が含まれています。

2.前連結会計年度の「減損損失」は、主に食品産業セグメントで計上されています。当連結会計年度の「減損損失」に重要性はありません。

3.前連結会計年度の「処分又は売却目的保有資産への振替」には、S.L.C.セグメントの連結子会社であったローソン保有資産の売却目的保有への振替による影響が含まれています。詳細は注記11をご参照ください。

 

減損損失は、連結損益計算書の「固定資産減損損失及び戻入」に含まれています。減損損失は、減損の兆候があった資産について当該資産の帳簿価額と回収可能価額との差額として算定しています。減損損失の認識及び測定にあたって、回収可能価額は使用価値又は処分コスト控除後の公正価値を用いて測定しており、資金生成単位の固有のリスクを反映した市場平均と考えられる収益率を合理的に反映する率を割引率として使用しています。

前連結会計年度及び当連結会計年度において、戻し入れられた有形固定資産の減損損失に重要性はありません。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、有形固定資産の取得について約定しているものの実行していない金額は、161,790百万円及び166,204百万円です。前連結会計年度末及び当連結会計年度末の金額には、N.V. Enecoにおける主に再エネ関連投資に伴う約定金額が含まれています。

前連結会計年度及び当連結会計年度において、減損、滅失又は引渡した有形固定資産に対する第三者からの補填として純損益に計上した金額に重要性はありません。

 

13. 投資不動産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、「投資不動産」の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額、帳簿価額の明細は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

取得原価

63,523

72,012

減価償却累計額及び減損損失累計額

34,769

37,621

帳簿価額

28,754

34,391

 

 

「投資不動産」の期中増減の主なものは取得による増加及び減価償却による減少ですが、前連結会計年度及び当連結会計年度におけるこれらの金額に重要性はありません。

 

投資不動産の公正価値は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

公正価値

40,281

45,282

 

投資不動産の公正価値は、所在する地域及び評価される不動産の種類に関する最近の鑑定経験を有し、かつ不動産鑑定士等の公認された適切な専門家としての資格を有する独立的鑑定人による評価などに基づいています。当該評価は、各物件の予想される賃料や割引率等のインプット情報に基づき主に割引キャッシュ・フロー法により算定されています。また、その評価額は全額が公正価値ヒエラルキーのレベル3に該当します。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において、投資不動産に関連する賃貸料収益や固定資産税、投資不動産から生じた直接営業費について連結損益計算書に認識された金額に重要性はありません。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、投資不動産の購入等について契約を締結したが実行していない金額に重要性はありません。

 

 

14. 無形資産及びのれん

(1)無形資産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額、帳簿価額の明細は以下のとおりです。

区分

商標権
(百万円)

ソフト
ウエア
(百万円)

顧客関係
(百万円)

海面養殖
ライセンス
及び借地権
(百万円)

再エネ

補助金

(百万円)

その他
(百万円)

合計
(百万円)

(前連結会計年度末)

 

 

 

 

 

 

 

取得原価

52,243

287,488

190,860

122,817

92,811

77,733

823,952

償却累計額及び
減損損失累計額

14,484

179,450

99,911

2,939

27,514

53,234

377,532

帳簿価額

37,759

108,038

90,949

119,878

65,297

24,499

446,420

(当連結会計年度末)

 

 

 

 

 

 

 

取得原価

52,066

317,067

192,751

157,579

92,930

56,552

868,945

償却累計額及び
減損損失累計額

16,714

200,863

113,348

3,586

34,443

38,839

407,793

帳簿価額

35,352

116,204

79,403

153,993

58,487

17,713

461,152

 

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、無形資産の帳簿価額の期中増減の明細は以下のとおりです。

帳簿価額

商標権
(百万円)

ソフト
ウエア
(百万円)

顧客関係
(百万円)

海面養殖
ライセンス
及び借地権
(百万円)

再エネ

補助金

(百万円)

その他
(百万円)

合計
(百万円)

前連結会計年度
期首残高

281,021

139,138

149,738

95,844

64,901

16,985

747,627

増加

599

55,939

14,555

13,691

84,784

企業結合による
増加

377

385

9,984

10,746

処分又は売却目的保有資産への振替

△236,840

△50,832

△77,441

△180

△9,492

△374,785

償却

△11,839

△37,813

△16,862

△72

△7,387

△14,459

△88,432

減損損失

△1,236

△1

△2,302

△3,539

為替換算

4,135

2,940

8,814

9,887

7,783

1,198

34,757

その他の増減

306

△483

26,700

△155

8,894

35,262

前連結会計年度
期末残高

37,759

108,038

90,949

119,878

65,297

24,499

446,420

増加

51

37,084

17,957

11,551

66,643

企業結合による
増加

94

102

2,842

10,516

27

13,581

処分又は売却目的保有資産への振替

1

△378

△487

△864

償却

△2,289

△27,382

△13,834

△68

△7,800

△11,361

△62,734

減損損失

△2

△1,217

△611

△1,830

為替換算

△230

167

△554

2,183

990

△1,410

1,146

その他の増減

△32

△210

3,527

△4,495

△1,210

当連結会計年度
期末残高

35,352

116,204

79,403

153,993

58,487

17,713

461,152

 

 

前連結会計年度の「処分又は売却目的保有資産への振替」には、S.L.C.セグメントの連結子会社であったローソン保有資産の売却目的保有への振替による影響が、「顧客関係」の「その他の増減」には、過年度に計上したローソンにおける顧客関係資産(国内コンビニエンスストア事業関連)の減損損失の戻入れ26,745百万円が含まれています。なお、当該戻入れは、連結損益計算書上の「固定資産減損損失及び戻入」に計上しています。売却目的保有への振替による影響の詳細は注記11をご参照ください。

 

連結会社は、海面養殖ライセンス及び借地権など契約上年限が決定されておらず、かつ少額のコストで権利価値の維持が可能であることから耐用年数を確定できない無形資産については償却を行っていません。

 

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、耐用年数が確定できない無形資産の帳簿価額は以下のとおりです。

帳簿価額

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

海面養殖ライセンス及び借地権

118,506

152,664

その他

4,747

4,592

合計

123,253

157,256

 

 

無形資産の償却費は、自己創設に該当するものを含め、連結損益計算書上の「原価」又は「販売費及び一般管理費」に含まれています。

無形資産の減損損失は、連結損益計算書上の「固定資産減損損失及び戻入」に含まれており、減損の兆候があった資産について当該資産の帳簿価額と回収可能価額(通常、使用価値で測定)との差額として算定しています。なお、使用価値は主に割引キャッシュ・フロー法に基づき見積っています。

自己創設に該当する無形資産は主にソフトウエアであり、帳簿価額は前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ69,094百万円及び67,269百万円です。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、無形資産の取得について約定しているものの実行していない金額に重要性はありません。

前連結会計年度及び当連結会計年度において純損益に認識した研究開発費に重要性はありません。

 

(2)のれん

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、のれんの取得原価、減損損失累計額、帳簿価額の明細は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

取得原価

316,285

317,481

減損損失累計額

19,812

19,728

帳簿価額

296,473

297,753

 

 

のれんの期中増減の明細は以下のとおりです。

帳簿価額

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

期首残高

459,775

296,473

 増加

10,229

4,474

 減損損失

△7,172

 処分

△189,362

 為替換算

23,005

△1,769

 その他

△2

△1,425

期末残高

296,473

297,753

 

のれんの減損損失は、連結損益計算書上の「その他の損益-純額」に含まれています。

前連結会計年度の「処分」には、S.L.C.セグメントの連結子会社であったローソン保有資産(のれんを含む)の売却目的保有への振替による影響が含まれています。詳細は注記11をご参照ください。加えて、電力ソリューションセグメントの連結子会社であるNexamp,Inc.に対する支配喪失に伴う影響が含まれています。詳細は注記37(Nexamp,Inc.)をご参照ください。

 

(3)のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の減損テスト

資金生成単位に配分したのれん及び耐用年数を確定できない無形資産のうち、主なのれん及び耐用年数を確定できない無形資産の帳簿価額及び減損テストの前提は次のとおりです。

 

Cermaq Group AS
のれん及び耐用年数が確定できない無形資産の帳簿価額は、前連結会計年度末においてそれぞれ24,496百万円及び117,630百万円、当連結会計年度末においてそれぞれ26,199百万円及び151,772百万円です。
のれん及び耐用年数が確定できない無形資産に関する減損テストにおいて、回収可能価額は使用価値に基づき、独立した鑑定人の支援を受け、直近の事業環境を反映させた事業計画に基づく将来キャッシュ・フローの現在価値を用いて評価しています。
使用価値の算定に最も影響を及ぼす仮定である将来の鮭鱒価格及び養殖計画につき、中長期的な鮭鱒の需給見通しや取組中の養殖関連施策による効果等を反映させるため、事業計画の対象期間を10年間として策定しています。割引率は、資金生成単位の固有のリスクを反映した市場平均と考えられる収益率を合理的に反映する率を使用しています。事業計画の対象期間を超える将来キャッシュ・フローの成長率は、資金生成単位が属する市場若しくは国における長期の平均成長率を勘案し、これを超えない範囲で用いることとされていますが、当連結会計年度の減損テストにおいては、0%としています。
なお、減損テストに用いた主要な仮定が合理的に予測可能な範囲で変化したとしても、回収可能価額が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しています。

 

千代田化工建設株式会社

のれんの帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末においてそれぞれ69,230百万円、69,196百万円です。

のれんに関する減損テストにおいて、回収可能価額は使用価値に基づき、独立した鑑定人の支援を受け、直近の事業環境を反映させた事業計画に基づく将来キャッシュ・フローの現在価値を用いて評価しています。
事業計画は、主要な事業ごとに策定しており、対象期間は主として5年間です。使用価値の算定に最も影響を及ぼす仮定は、完成工事高及び完成工事総利益率であり、これらの仮定は、直近のプロジェクトの状況、足元の経済環境等を反映しています。割引率は、資金生成単位の固有のリスクを反映した市場平均と考えられる収益率を合理的に反映する率を使用しています。事業計画の対象期間を超える将来キャッシュ・フローは、過去実績を平準化したものとしています。事業計画の対象期間を超える将来キャッシュ・フローの成長率は、資金生成単位が属する市場若しくは国における長期の平均成長率を勘案し、これを超えない範囲で用いることとされていますが、当連結会計年度の減損テストにおいては、主に0%としています。また、一部の事業について、事業計画の対象期間を超える期間の継続価値は、事業計画最終年度の純利益を基に平準化した単年度の純利益に、類似企業のPER倍率を乗じることで算出しています。
なお、減損テストに用いた主要な仮定が合理的に予測可能な範囲で変化したとしても、回収可能価額が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しています。

 

N.V. Eneco

のれんの帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末においてそれぞれ145,864百万円及び144,877百万円です。

のれんに関する減損テストにおいて、回収可能価額は使用価値に基づき、独立した鑑定人の支援を受け、直近の事業環境を反映させた事業計画に基づく将来キャッシュ・フローの現在価値を用いて評価しています。
事業計画は、5年間の計画を策定しています。使用価値の算定に最も影響を及ぼす仮定は、将来の販売価格予想及び販売数量の前提となる供給見通しであり、これらの仮定は、過去の実績、将来の需給見通し等を反映しています。割引率は、資金生成単位の固有のリスクを反映した市場平均と考えられる収益率を合理的に反映する率を使用しています。事業計画の対象期間を超える将来キャッシュ・フローの成長率は、資金生成単位が属する市場若しくは国における長期の平均成長率を勘案し、これを超えない範囲で用いることとされていますが、当連結会計年度の減損テストにおいては、0%としています。
なお、減損テストに用いた主要な仮定が地政学リスクの高まりやエネルギー市況等の外部環境変化などにより合理的に予測可能な範囲で変化したとしても、回収可能価額が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しています。

 

15. 鉱物資源の探査及び評価

前連結会計年度及び当連結会計年度における、鉱物資源の探査及び評価から生じた資産の帳簿価額は、それぞれ127,573百万円、122,560百万円であり、連結財政状態計算書上、主として「有形固定資産」に含まれています。期中増減は、主に為替換算等の影響によるものです。

 

鉱物資源の探査及び評価からは負債も生じていますが、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における帳簿価額に重要性はありません。

 

また、鉱物資源の探査及び評価からは費用や営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローも生じていますが、いずれも前連結会計年度及び当連結会計年度の金額に重要性はありません。

 

 

16. 担保

(1) 担保差入資産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における借入金及び取引保証等に対する担保差入資産の帳簿価額は以下のとおりです。

科目

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

営業債権及びその他の債権(流動及び非流動)

179,968

151,192

その他の投資等(流動及び非流動)

287,774

264,204

有形固定資産
(減価償却累計額及び減損損失累計額控除後)

100,202

77,290

売却目的保有資産

116,175

その他

8,735

9,415

合計

692,854

502,101

 

 

上記の「その他の投資等」には、関連会社又は投資先が債務者となっているプロジェクト・ファイナンスに関連して、連結会社が担保として差し入れている株式が含まれています。

なお、上記の担保差入資産は、主に当社、連結子会社、関連会社又は投資先などが行った借入に対し、金融機関から要求され当社又は連結子会社が差し入れている担保です。これらの借入において、返済期日の到来した借入金の元本及び利息の返済がなされず債務不履行となった場合や、表明保証や財務制限条項に違反した場合などに、当該担保を処分し、借入金返済額に充当又は相殺する権利を金融機関が有することが約定されています。

 

連結会社は、輸入金融の方法として、通常は銀行にトラスト・レシート(輸入担保荷物保管証)を差し入れ、その銀行に対して輸入商品(棚卸資産)又は当該商品の売却代金に対する担保権を付与しています。輸入取引量が膨大であることから、手形を期日に決済するにあたり、個々に当該手形とその売却代金との関連付けは行っていません。したがって、これらトラスト・レシートの対象となっている資産総額を確定することは実務上困難であり、上記金額には含まれていません。

 

上記の担保差入資産とは別に、大部分の長短銀行借入が基づく銀行取引約定には、本邦における慣行上、銀行は一定の条件下において借手に対して担保(又は追加担保)若しくは保証人を要求することができる旨の規定が含まれています。さらに、担保が借手の特定債務に対して差し入れられた場合でも、銀行は当該担保を借手の全債務に対して供されたものとして取り扱うことができる旨の規定が含まれています。

 

非金融資産及び金融資産の認識の中止を伴わない譲渡取引は、実質的な担保差入として捉えることもできますが、法的な所有権を留保している通常の担保差入と異なる性質を持つことから、上記には含めていません。

なお、認識の中止を伴わない非金融資産の譲渡取引として、貴金属の買戻し契約があり、本取引に係る非金融資産の期末残高はそれぞれ前連結会計年度末及び当連結会計年度末において129,964百万円、114,188百万円です。また、認識の中止を伴わない金融資産の譲渡取引については、注記34をご参照ください。

 

(2) 担保受入資産

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における担保受入資産の公正価値に重要性はありません。

 

17. 社債及び借入金

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、「社債及び借入金」(流動負債)の内訳は以下のとおりです。

区分

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

銀行借入金

 

 

 当連結会計年度末 年利率   3.4%

446,322

475,182

コマーシャル・ペーパー

 

 

 当連結会計年度末 年利率   4.1%

826,593

607,411

社債及び借入金(非流動負債)のうち1年内期限到来分

460,769

255,681

合計

1,733,684

1,338,274

 

利率は、当連結会計年度末の残高を基準とした加重平均利率で表示しています。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、「社債及び借入金」(非流動負債)の内訳は以下のとおりです。

区分

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

担保付
  当連結会計年度末 最終返済期限 2041年、年利率 主として1.0%~7.6%

67,513

72,272

 

 

 

無担保

 

 

銀行及びその他の金融機関からの借入

 

 

 当連結会計年度末 最終返済期限 2083年、年利率 主として0.1%~1.9%

1,816,908

1,869,855

銀行及びその他の金融機関からの借入(外貨建)

 

 

 当連結会計年度末 最終返済期限 2038年、年利率 主として2.2%~5.3%

1,340,960

1,016,301

円建社債(コマーシャル・ペーパー含む)

 

 

 当連結会計年度末(2028年~2081年満期、固定利率0.5%~1.7%)

350,000

320,000

米ドル建社債

 

 

 当連結会計年度末(2028年満期、変動利率4.4%)

4,542

4,485

                 (2026年~2034年満期、固定利率1.1%~5.1%)

302,510

298,146

香港ドル建社債

 

 

 当連結会計年度末(2028年満期、固定利率4.1%)

5,763

その他及び調整等

△27,396

△52,393

小計

3,855,037

3,534,429

 

 

 

差引 1年内期限到来分

△460,769

△255,681

合計

3,394,268

3,278,748

 

「担保付」は、主に銀行及びその他の金融機関からの借入金(外貨建てを含む)です。

 

融資与信枠、財務制限条項、支払期日別の内訳等の関連情報は、注記33に含まれる「流動性リスクの管理」に記載しています。

無担保の銀行及びその他の金融機関からの借入のうち286,000百万円は、劣後特約付タームローン(ハイブリッドローン、2080年~2083年満期)であり、借入実行日(2020年~2023年)から5年目以降に繰上償還が可能です。

無担保の円建社債のうち200,000百万円は、利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)(ハイブリッド社債、2075~2081年満期)であり、発行日(2015年~2021年)から5年目以降ないしは10年目以降に繰上償還が可能です。

当社が固定利率で調達している借入及び社債は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末においてそれぞれ1,792,905百万円、1,831,646百万円です。これらについては、金利変動による公正価値の変動リスクをヘッジするため、原則として金利スワップ契約等をヘッジ手段として公正価値ヘッジを適用しています。公正価値ヘッジについては注記32及び注記33をご参照ください。

 

 

18. 営業債務及びその他の債務

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における「営業債務及びその他の債務」(流動負債)の帳簿価額は、大部分が取引先に支払う買掛金です。このうち、1年以内に決済が見込まれない額に重要性はありません。

 

 

 

19. 従業員給付

(1)年金及び退職給付債務

当社及び一部の連結子会社は、役員を除くほぼ全従業員を対象とした確定給付型年金制度を設定しています。

確定給付型年金制度の主なものは、日本の確定給付企業年金法に基づく企業年金基金制度です。企業年金基金制度における給付額は従業員の給与水準や勤続年数等に基づき算定されます。

なお、当社が設定している企業年金基金制度については、2013年4月までにその一部を確定拠出年金制度に段階的に移行しました。

 

当社は、給付に関する事業に要する費用に充てるため、三菱商事企業年金基金への掛金を拠出することなどの義務が課されています。三菱商事企業年金基金は当社より法的に独立して運営されており、当社が選出する代議員及び従業員が選出する代議員が同一人数にて代議員会を構成しています。代議員会の議長である理事長は、当社が選出する代議員から選出されます。代議員会の議事は、出席した代議員の過半数で決し、可否同数の時は、議長である理事長が決する権限を有しています。ただし、重要な事項については、上記を超える多数で決することと規定しています。

基金の理事は、法令、法令に基づいて行われる厚生労働大臣の処分、三菱商事企業年金基金の規約及び代議員会の議決を遵守し、基金のために忠実にその職務を遂行する責務があります。また、理事は、自己又は基金以外の第三者の利益を図る目的をもって、積立金の管理及び運用の適正を害する行為をしてはならないと規定されています。

 

また、上記確定給付型年金制度に加え、当社及び多くの国内の連結子会社は、役員を除く従業員を対象とする非積立型退職一時金制度を設定しています。この制度は、定年退職や早期退職の際に、対象者に対し退職一時金を支給するものです。これらの制度における給付額は、従業員の給与水準や勤続年数等に基づき算定されます。

 

連結会社は測定日を3月31日としています。

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における連結会社の確定給付債務に関して連結財政状態計算書に計上した純額の変動の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

確定給付制度債務の現在価値の変動:

 

 

 期首確定給付制度債務の現在価値

556,776

487,473

 勤務費用

14,924

12,639

 利息費用

8,473

7,695

 数理計算上の差異

△11,996

△13,070

 退職給付支払額

△28,474

△26,139

新規連結及び連結除外の影響等

△49,846

△715

 その他

△2,384

△3,620

 期末確定給付制度債務の現在価値

487,473

464,263

制度資産の変動:

 

 

期首制度資産の公正価値

557,911

556,870

利息収益

9,350

9,414

利息以外の制度資産に係る収益

99,238

43,594

会社拠出額

3,612

3,568

退職給付支払額

△21,875

△21,836

退職給付信託の一部返還

△55,400

新規連結及び連結除外の影響等

△32,214

△316

その他

△3,752

△3,816

期末制度資産の公正価値

556,870

587,478

資産上限額の影響

連結財政状態計算書に計上した

資産(△)及び負債 (純額)

△69,397

△123,215

 

1.  「数理計算上の差異」は、人口統計上の仮定及び財務上の仮定の変化により発生します。

2.  「退職給付信託の一部返還」は、前連結会計年度において、当社退職給付信託の一部を解約し、返還を受けたものです。なお、当該返還額は連結キャッシュ・フロー計算書上、営業活動によるキャッシュ・フローの「その他-純額」に含まれています。

 

投資方針

連結会社の確定給付型年金制度の年金資産の投資方針としては、そのリスク許容度を適切に活用し、資本性金融商品、負債性金融商品、オルタナティブ商品などにバランスよく分散したポートフォリオを構成し、将来の給付義務を全うできる水準の収益を長期的・安定的に目指しています。

なお、投資方針については、確定給付型年金制度の財政状況や運用環境を勘案しながら、必要に応じて見直しを行うこととしています。

また、各資産の運用を実行する際にも、連結会社は戦略・ファンドマネージャーに係わるリスク分散に留意し、継続的なモニタリングを通じて運用面の効率性を追求することとしています。

 

制度資産の種類別公正価値

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における連結会社の制度資産の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

活発な市場における公表市場価格があるもの

 

 

資本性金融商品

153,896

202,741

負債性金融商品

6,669

6,243

現金及び現金同等物

27,522

30,264

188,087

239,248

活発な市場における公表市場価格がないもの

 

 

資本性金融商品

95,945

63,903

負債性金融商品

141,895

145,943

企業年金保険契約

57,852

56,693

その他

73,091

81,691

368,783

348,230

制度資産合計

556,870

587,478

 

1. 活発な市場における公表市場価格がある「資本性金融商品」は、主に国内株式からなり、ファンドへの投資を通じた保有形態を含みます。

2. 活発な市場における公表市場価格がない「資本性金融商品」並びに「負債性金融商品」は、それぞれ主に海外株式、海外債券からなり、いずれもファンドへの投資を通じた保有形態を含みます。

3. 「その他」には、現金同等物、ヘッジファンド、未公開株ファンド、インフラファンドなどが含まれます。

 

 

数理計算上の重要な仮定

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、確定給付制度債務の測定上使用した前提条件(加重平均値)は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末(%)

当連結会計年度末(%)

割引率

1.6

2.3

昇給率

2.7

3.2

 

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当社の現受給者の給付開始年齢時の平均余命の前提はいずれも21.0年、現従業員の給付開始年齢時の平均余命の前提は、それぞれ22.9年及び23.1年です。

 

数理計算上の重要な仮定に関する感応度分析

当連結会計年度末において、連結会社の確定給付制度債務の大部分を占める当社における割引率が0.5%低下した場合、確定給付制度債務は23,827百万円増加すると想定されます。割引率が0.5%上昇した場合、確定給付制度債務は21,250百万円減少すると想定されます。

この分析は、他のすべての変数が一定であると仮定していますが、実際には割引率のみが独立して変動するとは限りません。

 

制度資産の拠出金

連結会社は、制度資産の積立について、拠出額は過去の役務提供に対する給付に加え、将来の役務提供に対する給付を賄うことを基本方針としていますが、国内会社は、一般的に税務上損金算入できる範囲で拠出しています。翌連結会計年度における拠出見込み額は、3,420百万円です。

 

予想将来給付額

確定給付制度の年度ごとの予想将来給付額は、以下のとおりです。

 

当連結会計年度
(百万円)

2025年度

28,463

2026年度

28,025

2027年度

31,243

2028年度

31,681

2029年

29,915

2030年度~2034年度計

133,290

 

 

確定拠出年金制度費用処理額

当社及び一部の連結子会社では、確定拠出年金制度を採用しています。前連結会計年度及び当連結会計年度において計上された確定拠出年金制度に係る年金費用は、それぞれ12,766百万円及び12,610百万円です。

 

(2)人件費

前連結会計年度及び当連結会計年度において連結損益計算書に含まれる人件費の金額は、それぞれ825,473百万円及び786,871百万円です。

 

 

20. 引当金

当連結会計年度における引当金の増減の内訳は以下のとおりです。

 

(当連結会計年度)

 

期首残高
(百万円)

繰入額
(百万円)

使用額
(百万円)

増価費用
(百万円)

その他増減
(百万円)

期末残高
(百万円)

資産除去債務

219,853

79,031

△9,900

9,216

△11,461

286,739

不利な契約

135,338

47,706

△35,051

703

△72,117

76,579

その他

90,802

25,481

△10,954

△37,549

67,780

 

「その他増減」は、主に為替変動、期中に未使用で取り崩された金額、新規連結及び連結除外の影響による増減です。
なお、連結財政状態計算書の「引当金」には、上記表のほか、従業員給付に関する引当金等を含んでいます。

 

資産除去債務

連結会社の資産除去債務は、主に廃坑、土地の埋立、設備の除去に関連するものであり、石炭、石油、ガスの採掘設備等を通常使用する際に生じる法的義務に関連する債務を計上しています。この債務に関する主な支出は、約61年間にわたって生じる見込みですが、本質的に予測が難しく、将来の事業計画等により影響を受けます。割引率は、貨幣の時間的価値の市場評価を反映した税効果考慮前の割引率を適用しています。

債務に関する支出は、前連結会計年度は最長約51年間と見積っていましたが、以下の見直しなどに伴い、当連結会計年度は最長約61年間と見積っています。

金属資源セグメントの子会社において、将来発生する鉱山の原状回復費用を資産除去債務として計上しています。当連結会計年度において、外部環境等の影響に伴う資産の原状回復計画の見直しを行い、64,360百万円を「繰入額」(増加)に計上しました。その結果、当該資産除去債務は54,103百万円増加し、当連結会計年度末における残高は197,221百万円となっています。

 

不利な契約

連結会社が不利な契約に関連して計上している引当金は、主に工事契約や商品売買契約などの顧客との契約において、契約を履行するために不可避的なコストが、当該契約により受け取ると見込まれる経済的便益を上回る場合に、認識している債務です。

当連結会計年度において、社会インフラセグメントの千代田化工建設における工事関連引当金につき、工事損失の見直しにより35,544百万円を「繰入額」(増加)に、工事案件の進捗により31,726百万円を「使用額」(減少)に計上しています。この金額には、Golden Pass LNGプロジェクトに関する工事損失が含まれています。同プロジェクトに対する引当金は、前連結会計年度末において、プロジェクトを共同遂行していたパートナーがプロジェクトから離脱する可能性があったことを踏まえ、当社が独自に工事損失を見積った上で計上していましたが、当連結会計年度において当該プロジェクトの顧客や他のパートナーとの書面による合意内容や工事の進捗等を踏まえ、工事損失の見積りを変更しています。なお、前連結会計年度末に計上した引当金の戻し入れの影響は、「その他増減」に含まれています。これらの債務に関する支出は、最長2年間にわたって生じる見込みであり、将来の事業計画等により影響を受けます。

 

その他

その他には、製品保証引当金や訴訟損失引当金等が含まれています。

 

21. 資本

資本金

日本の会社法では、資本金の額は、原則として、株主となる者が払込み・給付した財産の額となりますが、例外として、払込み又は給付に係る額の2分の1を超えない額は、資本金として計上せず、資本剰余金に含まれている資本準備金とすることができます。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における授権株式総数は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(株)

当連結会計年度末
(株)

普通株式(無額面株式)

7,500,000,000

7,500,000,000

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における発行済株式総数の期中増減は以下のとおりです。

 

前連結会計年度
(株)

当連結会計年度
(株)

期首残高

4,374,907,053

4,179,018,153

期中増減

△195,888,900

△156,627,000

期末残高

4,179,018,153

4,022,391,153

 

 

資本剰余金及び利益剰余金

会社法では、利益剰余金を原資とする配当額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計が資本金の4分の1に達するまで、資本準備金又は利益準備金として積み立てることになっています。

会社法では、資本金及び準備金、剰余金について、株主総会決議等、一定の要件を充たす場合には、相互に組入れることができます。

 

自己株式

会社法では、株主総会の決議により分配可能額の範囲内で、取得する株式の数、取得価額の総額などを決定し、自己株式を取得することができます。また、市場取引又は公開買付による場合には、定款の定めにより、会社法上定められた要件の範囲内で、取締役会の決議により自己株式を取得することができます。

当社は、2004年6月24日に開催された定時株主総会において、定款の一部を変更しており、取締役会の決議をもって自己株式を買受けることができます。

前連結会計年度末、当連結会計年度末における当社が保有する自己株式及び子会社又は関連会社が保有する当社の自己株式は、それぞれ81,159,032株、44,547,170株です。自己株式の減少は、主に消却によるものです。

また、上記自己株式には、株式付与ESOP信託が所有する当社株式が前連結会計年度末、当連結会計年度末にそれぞれ20,529,960株、19,781,904株含まれています。

 

なお、当連結会計年度において、取得、消却した自己株式は以下のとおりです。

決議

株式の種類

取得した
株式の総数(株)

消却した
株式の総数(株)

消却日
(消却予定日)

消却後の発行済
株式総数(株)

2024年2月6日

取締役会

普通株式

123,276,500

156,627,000

2024年10月31日

4,022,391,153

 

 

 

 

配当金

会社法では、剰余金の配当支払額と自己株式取得に伴い交付する金銭等の総額については、分配可能額を超えてはならないとされており、この金額は、日本で一般に認められた会計原則に準拠して記帳された会計帳簿上の剰余金の額に基づき算定されます。IFRSに則った連結財務諸表への修正額は、会社法上の分配可能額の算定に影響はありません。

2025年3月31日現在の会社法上の分配可能額は、3,359,985百万円です。なお、会社法上の分配可能額は、配当の効力発生日までに発生した自己株式の取得等により変動する可能性があります。

当社は、剰余金の配当等、会社法第459条第1項各号に掲げる事項を、取締役会の決議によって定めることができるよう定款に定めています。当社は、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、当連結会計年度における剰余金の配当の決定機関は、期末配当(基準日は毎年3月31日)については株主総会、中間配当(基準日は毎年9月30日)については上記に基づき取締役会としています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における配当金支払額は以下のとおりです。

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額
(円)

基準日

効力発生日

2023年6月23日
定時株主総会

普通株式

147,891

34.33

2023年3月31日

2023年6月26日

2023年11月2日
取締役会

普通株式

146,990

35.00

2023年9月30日

2023年12月1日

2024年6月21日
定時株主総会

普通株式

144,146

35.00

2024年3月31日

2024年6月24日

2024年11月1日
取締役会

普通株式

199,825

50.00

2024年9月30日

2024年12月2日

 

 

基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となる配当金の総額は以下のとおりです。

決議

株式の種類

配当金の
総額
(百万円)

配当の原資

1株当たり
配当額
(円)

基準日

効力発生日

2025年6月20日
定時株主総会

(予定)

普通株式

199,883

利益剰余金

50.00

2025年3月31日

2025年6月23日

 

 

自己資本の管理

当社は、当社の所有者に帰属する持分合計を自己資本として管理しています。

連結会社は、収益基盤を強固なものとしつつ、効率性・健全性も考慮しながら、持続的な成長・企業価値の最大化を図っていくことを資本政策の基本方針としています。

 

なお、連結会社の一部は、資金調達のため借入金融機関等による財務制限条項等の資本に対する制限を受けており、その要求を満たすように運営しています。

 

 

(注)

当社は、2024年1月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っています。上記は、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、株式数及び1株当たり配当額を算出しています。

 

 

 

22. その他の資本の構成要素及びその他の包括利益

前連結会計年度及び当連結会計年度における、「その他の資本の構成要素」(当社の所有者に帰属)の各項目の内訳(税効果後)は以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

期首残高

その他の
包括利益

利益剰余金
への振替額

非金融資産及び負債への振替額

期末残高

(前連結会計年度)

 

 

 

 

 

FVTOCIに指定したその他の投資

405,431

98,317

△32,601

471,147

確定給付制度の再測定

85,329

△85,329

キャッシュ・フロー・ヘッジ

53,044

33,960

87,004

在外営業活動体の換算差額

1,257,065

532,379

1,789,444

合計

1,715,540

749,985

△117,930

2,347,595

(当連結会計年度)

 

 

 

 

 

FVTOCIに指定したその他の投資

471,147

10,577

△24,036

457,688

確定給付制度の再測定

33,698

△33,698

キャッシュ・フロー・ヘッジ

87,004

△14,264

△2,500

70,240

在外営業活動体の換算差額

1,789,444

80,409

1,869,853

合計

2,347,595

110,420

△57,734

△2,500

2,397,781

 

 

当連結会計年度における、FVTOCIに指定したその他の投資のその他の包括利益及び利益剰余金への振替額の内訳は以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

その他の包括利益

利益剰余金への振替額

(注1)

(当連結会計年度)

 

 

 

認識を中止した株式

市場性のある株式

771

△24,661

 

市場性のない株式等

2,650

625

期末に保有している株式

市場性のある株式

△50,294

 

市場性のない株式等

57,450

合計

10,577

△24,036

 

(注1)期末に保有している株式に関する利益剰余金への振替額に重要性はありません。

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度におけるその他の包括利益(非支配持分に帰属)の各項目の内訳(税効果後)は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度 

(百万円)

当連結会計年度 

(百万円)

FVTOCIに指定したその他の投資による損益

△7,663

10,689

確定給付制度の再測定

494

327

キャッシュ・フロー・ヘッジ

3,075

△5,562

在外営業活動体の換算差額

30,100

△5,934

合計

26,006

△480

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、「その他の包括利益」(非支配持分を含む)の各項目の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度 

(百万円)

当連結会計年度 

(百万円)

 

税前

税効果

税後

税前

税効果

税後

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

 

 

 

FVTOCIに指定したその他の投資による損益

133,833

△31,280

102,553

17,202

△18,688

△1,486

確定給付制度の再測定

111,234

△31,974

79,260

56,664

△19,783

36,881

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

△4,181

△1,155

△5,336

20,620

△724

19,896

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

 

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ

45,473

△8,569

36,904

△32,073

8,781

△23,292

在外営業活動体の換算差額

495,487

△16,091

479,396

18,536

△217

18,319

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

104,435

△21,221

83,214

74,881

△15,259

59,622

合計

886,281

△110,290

775,991

155,830

△45,890

109,940

 

 

前連結会計年度において、純損益に組み替えられた在外営業活動体の換算差額には、地球環境エネルギーセグメントの100%出資子会社DIAMOND GAS MALAYSIA B.V.に対する支配喪失に伴う16,323百万円(税前)、及びモビリティセグメントの100%出資子会社MC AUTOMOBILE (EUROPE) N.V.に対する支配喪失に伴う18,995百万円(税前)が含まれています。

 

その他、前連結会計年度及び当連結会計年度において純損益に組み替えられた在外営業活動体の換算差額及び、持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分に関するその他の包括利益(いずれも非支配持分を含む)の金額に重要性はありません。

 

なお、前連結会計年度及び当連結会計年度において純損益に組み替えられたキャッシュ・フロー・ヘッジに関するその他の包括利益(非支配持分を含む)の金額については、注記32をご参照ください。

 

 

23. 株式に基づく報酬制度

当社は、2007年7月20日開催の取締役会において決議された2007年度新株予約権(ストックオプション)以降、2018年度まで権利行使価格を1円とする株式報酬型ストックオプション制度に一本化していましたが、2019年6月21日開催の取締役会において、新たに株価条件付株式報酬型ストックオプションを割当てることを決議しました。

 

2007年7月以降に取締役会で決議された株式報酬型ストックオプション

2007年7月以降に取締役会で決議されたストックオプションについては、当社取締役(社外役員は除く)、執行役員及び理事に対して、行使価格1円で当社普通株式を購入する権利が与えられます。このストックオプションの権利行使期間は権利付与日より最長30年間となっていますが、このストックオプションを保有する者は、権利付与日の翌日から最長2年後又は取締役、執行役員及び理事のいずれの地位をも喪失した日の翌日の、いずれか早い日から行使可能となっており、取締役、執行役員及び理事のいずれの地位をも喪失した日の翌日から10年間に限り行使可能となっています。また、権利付与後、翌年6月30日(2014年5月以降に取締役会で決議されたストックオプションについては翌年3月31日)までに取締役、執行役員及び理事のいずれの地位をも喪失した場合には、当初割当個数のうち、上記期間中の在任月数に応じた数のストックオプションのみが行使可能となります。

 

2019年6月以降に取締役会で決議された株価条件付株式報酬型ストックオプション

2019年6月以降に取締役会で決議されたストックオプションについては、当社取締役(社外役員は除く)及び執行役員に対して、行使価格1円で当社普通株式を購入する権利が与えられます。このストックオプションの権利行使期間は、プランに応じて権利付与日の翌日から最長3年後より27年間となっており、権利行使可能数は権利付与日又は同日から最長3年遡った日から3年間の業績評価期間中の当社株式成長率に応じて変動します。また、権利付与後、取締役及び執行役員のいずれの地位も喪失した日の翌日から起算して10年が経過した場合には、以後、ストックオプションは行使できません。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において当該ストックオプション制度に基づく株式報酬に重要性はありません。

 

 

24. 収益

(1) 顧客との契約から認識した収益の分解

前連結会計年度及び当連結会計年度における、「収益」の内訳は以下のとおりです。

 

(前連結会計年度)

(単位:百万円)

 

地球環境

エネルギー

マテリアル

ソリューション

金属資源

社会インフラ

モビリティ

食品産業

顧客との契約から認識した収益

1,607,638

4,201,446

1,521,606

814,149

846,747

1,975,359

その他の源泉から認識した収益

1,283,355

30,392

1,724,684

118,336

76,353

409,198

合計

2,890,993

4,231,838

3,246,290

932,485

923,100

2,384,557

 

 

(単位:百万円)

 

S.L.C.

電力

ソリューション

合計

その他

調整・消去

連結金額

顧客との契約から認識した収益

3,508,422

1,376,700

15,852,067

5,183

15,857,250

その他の源泉から認識した収益

25,285

42,747

3,710,350

1

3,710,351

合計

3,533,707

1,419,447

19,562,417

5,184

19,567,601

 

 

(当連結会計年度)

(単位:百万円)

 

地球環境

エネルギー

マテリアル

ソリューション

金属資源

社会インフラ

モビリティ

食品産業

顧客との契約から認識した収益

1,748,741

3,978,475

1,219,273

786,423

672,507

1,790,685

その他の源泉から認識した収益

1,301,890

30,500

2,003,787

111,358

78,709

452,837

合計

3,050,631

4,008,975

3,223,060

897,781

751,216

2,243,522

 

 

                                                                    (単位:百万円)

 

S.L.C.

電力

ソリューション

合計

その他

調整・消去

連結金額

顧客との契約から認識した収益

3,053,346

1,321,653

14,571,103

6,290

14,577,393

その他の源泉から認識した収益

15,294

45,833

4,040,208

4,040,208

合計

3,068,640

1,367,486

18,611,311

6,290

18,617,601

 

連結会社は、当連結会計年度において、8グループ体制へと改編しており、前連結会計年度のセグメント情報の組替再表示を行っています。

顧客との契約から認識した収益には、一時点で認識した収益(本人や代理人として行う製品及び商品の販売、サービスの提供など)に加え、一定期間にわたり認識した収益(フランチャイズ契約に基づく役務の提供や、工事請負契約に基づくプラント建設など)が含まれています。

前連結会計年度及び当連結会計年度において、S.L.C.セグメントの顧客との契約から認識した収益には、フランチャイズ契約に基づく加盟店からの収入がそれぞれ277,563百万円、148,731百万円含まれています。当該収入は店舗設備、什器備品のリースに係る受取リース料を含んでいます。なお、当連結会計年度における収入の減少は、主にローソンを持分法適用会社化したことによるものです。

前連結会計年度及び当連結会計年度において、社会インフラセグメントの顧客との契約から認識した収益には、工事請負契約に基づき、工事の進捗度に応じて認識した収益がそれぞれ528,210百万円、430,600百万円含まれています。

その他の源泉から認識した収益には、IFRS第9号「金融商品」に基づく収益(現金又は他の金融商品での純額決済又は金融商品との交換により決済できる非金融商品項目の売買契約について、商品の受渡時点において総額で計上した収益を含む)や、IFRS第16号「リース」に基づくリース収益が含まれています。

なお、連結会社の収益に占める変動対価の金額に重要性はありません。

 

(2) 契約残高

顧客に移転した財又はサービスと交換に受け取る対価に対する企業の権利(債権を除く)で、当該権利が時の経過以外の何か(例えば、企業の将来の履行義務)を条件としている権利を契約資産とし、「営業債権及びその他の債権」に含めて表示しています。また、顧客に財又はサービスを移転する企業の義務のうち、企業が顧客から対価を受け取っている(又は対価の金額の期限が到来している)義務を契約負債とし、主に「前受金」に含めて表示しています。前連結会計年度及び当連結会計年度の期首及び期末における「契約資産」及び「契約負債」の帳簿価額の内訳は以下のとおりです。これらはいずれも、主に工事請負契約において、履行義務の充足時点(工事の進捗度)と請求権の発生時点、又は対価の受領時点との間に差異が生じるために認識されるものです。「契約資産」は、請求権発生前の履行義務充足により増加(請求権発生時による債権への振替により減少)しており、「契約負債」は、履行義務の充足前の対価受領により増加(履行義務充足による収益への振替により減少)しています。

 

 

前連結会計年度
 (百万円)

当連結会計年度
 (百万円)

 

契約資産

契約負債

契約資産

契約負債

 期首残高

41,535

324,839

45,849

356,490

 期中増減

4,314

31,651

25,283

29,509

 期末残高

45,849

356,490

71,132

385,999

 

前連結会計年度及び当連結会計年度に認識した収益のうち、期首の契約負債残高に含まれていたものはそれぞれ220,454百万円、173,035百万円です。また、前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の額に重要性はありません。

 

(3) 残存履行義務に配分した取引価格

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において未充足(又は部分的に未充足)の履行義務に配分した取引価格の総額、及び将来充足する予想期間帯別の内訳は以下のとおりです。取引価格は、顧客との契約に基づいて油価・ガス価格等の商品市況等を参照して算定しており、変動対価が存在する場合には、認識した収益の累計額の重大な戻入れが生じない範囲でのみ取引価格に含めています。

また、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において未充足の履行義務に配分した取引価格は、主に、米国ルイジアナ州のCameron LNG,LLC(以下「CLNG」)及びカナダ国ブリティッシュ・コロンビア州のLNGカナダプロジェクトへの参画を通じた、日本を中心とする需要家との長期LNG販売契約によるものです。

なお、契約から収益認識までの当初の予定期間が1年以内の契約については、実務上の便法を使用し、以下には含めていません。

 

残存履行義務に配分した取引価格

前連結会計年度末(百万円)

当連結会計年度末(百万円)

1年以内

1,563,339

1,531,101

1年超5年以内

3,563,176

3,576,508

5年超10年以内

2,588,474

2,678,339

10年超

2,833,190

2,593,445

合計

10,548,179

10,379,393

 

上記のほか、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において連結会社は欧州における地域熱供給事業において顧客に対し実質的に無期限の地域熱供給義務を有しており、その対価の見積りはそれぞれ年額68,028百万円、65,228百万円です。

 

 

25. 販売費及び一般管理費

前連結会計年度及び当連結会計年度における「販売費及び一般管理費」の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

人件費

622,078

584,699

設備費

351,683

240,836

業務委託費

143,205

135,219

運賃・保管料

139,473

131,736

事務費

87,144

79,622

広告宣伝・販売促進費

80,462

59,190

その他

268,237

233,995

合計

1,692,282

1,465,297

 

 

人件費のうち、前連結会計年度及び当連結会計年度における当社取締役の報酬等の額は、それぞれ1,979百万円、2,053百万円となっています。

 

 

26. 金融商品に係る収益及び費用

前連結会計年度及び当連結会計年度における「有価証券損益」、「金融収益」及び「金融費用」の内訳は以下のとおりです。

区分

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

有価証券損益

 

 

 FVTPLの金融資産

3,658

21,915

 子会社宛投資や持分法で会計処理される投資等

229,349

283,714

有価証券損益 合計

233,007

305,629

金融収益

 

 

 受取利息

113,043

129,644

 受取配当金

192,331

212,952

金融収益 合計

305,374

342,596

金融費用

 

 

 支払利息

△191,141

△170,619

金融費用 合計

△191,141

△170,619

 

 

受取利息は、主に貸付金などの償却原価で測定する金融資産及び現金同等物などのFVTPLで測定する金融資産から生じたものです。受取配当金は、主にFVTOCIで測定する金融資産から生じたものです。

支払利息には、主に償却原価で測定される金融負債、リース負債及びデリバティブから生じたものが含まれています。リース負債に関する詳細は注記35をご参照ください。

上記のほか、前連結会計年度及び当連結会計年度において、以下の金融商品に係る収益及び費用を認識しています。

 

ヘッジ指定されていないデリバティブ

ヘッジ指定されていないデリバティブから生じた収益及び費用に関しては注記33を、ヘッジに係る損益については注記32を、それぞれご参照ください。

 

販売金融取引などに係る収益及び費用

一部の販売金融取引などでは、償却原価で測定される金融資産及び金融負債に係る受取利息及び支払利息を連結損益計算書の「収益」及び「原価」に計上していますが、これらの損益が占める割合に重要性はありません。

 

借入費用は、有形固定資産の取得に個別に紐つく場合には、当該費用を資産化しています。また、一般目的の借入で有形固定資産を取得した場合には、借入費用をその取得に使用した範囲で資産化しています。前連結会計年度及び当連結会計年度において資産化された借入費用に重要性はありません。

 

 

 

27. その他の損益-純額

連結損益計算書の「その他の損益-純額」に含まれる損益の内訳は、以下のとおりです。

 

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

為替差損益

△27,763

7,252

デリバティブ関連損益

25,086

△12,443

生物資産評価損益

△5,098

△10,041

その他

△96,342

91,770

合計

△104,117

76,538

 

 

機能通貨以外の通貨で記帳されている資産及び負債を換算することにより発生する損益、それらの資産及び負債を決済することにより発生する損益は、発生した時点で為替差損益として認識しています。

 

デリバティブ関連損益には、未決済の為替関連デリバティブの評価損益が含まれており、為替差損益と概ね有効に相殺されている結果、相殺後の純額に重要性はありません。為替変動リスクの管理については、注記33をご参照ください。また、デリバティブ関連損益には、固定金利付金融資産・負債を変動金利付金融資産・負債に変換するために締結した金利スワップ契約による損益が含まれています。このうち、前連結会計年度及び当連結会計年度において、金利変動リスクを有効に相殺しているものの、ヘッジ会計の要件を満たさないことにより生じる損益に重要性はありません。

 

生物資産評価損益の詳細については、注記10をご参照ください。

 

前連結会計年度のその他には、食品産業セグメントの連結子会社であるCermaq Group AS(以下、Cermaq)における引当金計上に伴う損失33,427百万円が含まれています。Cermaqはノルウェー産アトランティックサーモン養殖・販売事業における、欧州競争法違反の疑いに関する異議告知書(Statement of Objections)を、欧州委員会より2024年1月25日に受領し、当社も親会社として異議告知書を同日に受領しました。
異議告知書とは、欧州競争法違反の疑いに関する欧州委員会の暫定的な見解を示した調査途中の文書であり、欧州委員会の最終決定ではありません。本文書の受領者は、反論等を含め、意見を述べることが認められています。また、欧州委員会の最終決定については、欧州裁判所へ上訴することが可能です。なお、欧州委員会の最終決定の時期は未定です。ただし、Cermaqは、いかなる法的責任も認めておらず、異議告知書の内容に対し全面的に反論しています。

また、当連結会計年度のその他には、社会インフラセグメントの連結子会社である千代田化工建設株式会社における、前連結会計年度に「その他」で計上した引当金を当連結会計年度に戻し入れた影響が含まれています。詳細については注記6及び注記20をご参照ください。

 

 

28. 法人所得税

本邦における法人所得税は、法人税、住民税及び事業税から構成されており、これら本邦における税金の法定税率を基礎として算出した法定実効税率は30.6%です。「所得税法等の一部を改正する法律」(令和7年法律第13号)が2025年3月31日に国会で成立したことにより、2026年4月1日以降開始する事業年度より法人税率等が変更されることになりました。これに伴い、繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用する法定実効税率は、2026年4月1日以降開始する事業年度に解消が見込まれる一時差異については従来の30.6%から31.5%となります。税率変更に伴う繰延税金資産及び繰延税金負債の再計算の影響は軽微です。

なお、海外子会社に対しては、その所在国における法人所得税が課せられています。

また、OECDの第2の柱モデルにより生じた当連結会計年度の当期税金に重要性はありません。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における「法人所得税」の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

当期税金

292,140

238,679

繰延税金

45,596

78,500

 法人所得税

337,736

317,179

 その他の包括利益に係る法人所得税

110,290

45,890

合計

448,026

363,069

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度の法定実効税率と連結損益計算書上の法人所得税の実効税率との差異要因は以下のとおりです。

 

前連結会計年度
(%)

当連結会計年度
(%)

法定実効税率(注1)

30.6

30.6

 持分法損益(税後)の影響

△7.9

△6.5

 繰延税金資産の回収可能性の評価による影響

1.4

△1.6

 海外子会社の適用税率差異

△2.0

△2.0

 その他

2.7

2.1

連結損益計算書上の法人所得税の実効税率

24.8

22.8

 持分法損益(税後)の影響の控除

7.9

6.5

当社及び当社連結子会社の実効税率(注2)

32.7

29.3

 

(注1)小数点以下第2位を四捨五入して表示しています。

(注2)持分法適用会社の損益については、対象会社の税後損益持分を当社連結決算上の損益として計上していますが、

「持分法による投資損益」は、連結損益計算書における税引前利益に含まれ、法定実効税率との差異要因となることから、その影響を除くことを目的に、「当社及び当社連結子会社の実効税率」を開示しています。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における「繰延税金資産及び負債」の主な構成項目は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

繰延税金資産

 

 

 損失評価引当金

12,837

12,050

 退職給付に係る負債

10,688

12,450

 有形固定資産、投資不動産及び無形資産

28,657

15,151

 短期運用資産及びその他の投資

37,278

32,638

 繰越欠損金

32,908

46,199

 引当金等

102,068

103,982

 デリバティブ

46,523

58,935

  リース

89,225

134,983

 その他

78,102

90,998

  繰延税金資産 (総額)

438,286

507,386

繰延税金負債

 

 

  退職給付に係る資産

22,713

36,327

 短期運用資産及びその他の投資

402,592

411,015

 有形固定資産、投資不動産及び無形資産

298,913

299,714

 持分法で会計処理される投資

237,450

347,791

 デリバティブ

29,862

27,659

  リース

95,839

152,789

 その他

97,429

92,582

  繰延税金負債 (総額)

1,184,798

1,367,877

  繰延税金資産及び負債(△) (純額)

△746,512

△860,491

 

 

 

当社では、連結子会社に対する投資及びジョイント・アレンジメントに対する持分に係る将来加算一時差異のうち、当該一時差異を解消する時期をコントロールすることができ、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高い場合については、繰延税金負債を認識していません。前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、連結財務諸表上、繰延税金負債を認識していない連結子会社に対する投資及びジョイント・アレンジメントに対する持分に係る将来加算一時差異はそれぞれ2,986,540百万円及び2,937,783百万円です。

 

繰延税金資産には、将来税務上減算される一時差異、税額控除及び繰越欠損金について、連結会社が将来における課税所得の発生及び将来加算一時差異の解消により実現する可能性が高いと判断した額を計上しています。

 

繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除の合計額に関する失効期限別の内訳は以下のとおりです。

失効期限

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

5年以内

74,936

79,499

5年超10年以内

320,515

304,700

10年超

1,239,992

1,175,752

合計

1,635,443

1,559,951

 

上記内訳のほか、連結子会社に対する投資に係る繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ351,303百万円及び241,156百万円です。

また、回収可能性検討の結果、当社にて国税相当部分の繰延税金資産を認識している一方で、地方税相当部分の繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異及び繰越欠損金の金額も、上表及び連結子会社に対する投資に係る繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異に含まれており、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ583,825百万円、607,751百万円です。

 

 

29. 1株当たり情報

1株当たり当期純利益(当社の所有者に帰属)及び希薄化後1株当たり当期純利益(当社の所有者に帰属)の調整計算は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

1株当たり当期純利益(当社の所有者に帰属)(円)

 

 

 基本的

230.10

236.97

 希薄化後

222.37

235.80

 

 

 

分子(百万円)

 

 

 当期純利益(当社の所有者に帰属)

964,034

950,709

 当期純利益調整額

△28,057

 希薄化後当期純利益(当社の所有者に帰属)

935,977

950,709

 

 

 

分母(千株)

 

 

 加重平均普通株式数

4,189,638

4,011,862

 希薄化効果のある証券の影響

 

 

  株式報酬

19,503

19,954

 希薄化効果のある証券の影響考慮後の加重平均株式数

4,209,141

4,031,816

 

 

(注)

当社は、2024年1月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っています。上記は株式分割後の株数を基準としており、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、「1株当たり当期純利益(当社の所有者に帰属)」を算出しています。

 

 

 

30. 公正価値測定

継続的に公正価値で測定される資産及び負債

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、継続的に公正価値で測定される資産及び負債の内訳は、以下のとおりです。

 

(前連結会計年度末)                                                                   (単位:百万円)

区分

レベル1

レベル2

レベル3

資産・負債
相殺額

合計

資産

 

 

 

 

 

 現金及び現金同等物

1,011,361

1,011,361

 短期運用資産及びその他の投資

 

 

 

 

 

  FVTPLの金融資産

20,243

473

189,567

210,283

  FVTOCIの金融資産

 

 

 

 

 

     市場性のある株式

654,661

654,661

     市場性のない株式等

322

831,518

831,840

 営業債権及びその他の債権

 

 

 

 

 

  FVTPLの金融資産

158,259

28,882

187,141

 その他の金融資産(デリバティブ)

 

 

 

 

 

  金利契約

40,181

△197

39,984

  外国為替契約

82,737

△3,761

78,976

  コモディティ契約等

477,672

498,290

38,249

△742,008

272,203

 棚卸資産

8,619

535,454

544,073

 その他の流動資産及びその他の非流動資産

 

 

 

 

 

  コモディティ・ローン取引に関する資産

444,243

444,243

資産 合計

2,172,556

1,759,959

1,088,216

△745,966

4,274,765

負債

 

 

 

 

 

 その他の金融負債(デリバティブ)

 

 

 

 

 

  金利契約

41,448

△198

41,250

  外国為替契約

38,789

△4,272

34,517

  コモディティ契約等

448,716

536,998

43,607

△742,165

287,156

 その他の流動負債及びその他の非流動負債

 

 

 

 

 

  コモディティ・ローン取引に関する負債

326,196

326,196

負債 合計

448,716

943,431

43,607

△746,635

689,119

 

前連結会計年度において、重要なレベル間の振替はありません。

 

(当連結会計年度末)                                                                   (単位:百万円)

区分

レベル1

レベル2

レベル3

資産・負債
相殺額

合計

資産

 

 

 

 

 

 現金及び現金同等物

812,279

812,279

 短期運用資産及びその他の投資

 

 

 

 

 

  FVTPLの金融資産

21,251

434

252,552

274,237

  FVTOCIの金融資産

 

 

 

 

 

     市場性のある株式

543,636

543,636

     市場性のない株式等

301

944,418

944,719

 営業債権及びその他の債権

 

 

 

 

 

  FVTPLの金融資産

161,785

24,870

186,655

 その他の金融資産(デリバティブ)

 

 

 

 

 

  金利契約

29,002

△175

28,827

  外国為替契約

41,416

△4,027

37,389

  コモディティ契約等

281,632

542,708

30,553

△625,930

228,963

 棚卸資産

8,438

625,112

633,550

 その他の流動資産及びその他の非流動資産

 

 

 

 

 

  コモディティ・ローン取引に関する資産

439,781

439,781

資産 合計

1,667,236

1,840,539

1,252,393

△630,132

4,130,036

負債

 

 

 

 

 

 その他の金融負債(デリバティブ)

 

 

 

 

 

  金利契約

55,997

△175

55,822

  外国為替契約

16

32,360

△4,059

28,317

  コモディティ契約等

308,942

563,317

37,339

△625,930

283,668

 その他の流動負債及びその他の非流動負債

 

 

 

 

 

  コモディティ・ローン取引に関する負債

347,433

347,433

負債 合計

308,958

999,107

37,339

△630,164

715,240

 

当連結会計年度において、重要なレベル間の振替はありません。

 

公正価値で測定される生物資産については、注記10に記載しています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、継続的に公正価値で測定されるレベル3の主な資産及び負債の調整表は以下のとおりです。

 

(前連結会計年度)                                                                   (単位:百万円)

区分

期首残高

損益

その他の
包括損益

購入等に
よる増加

売却等に
よる減少

償還又は
決済

期末残高

期末で保有する
資産・負債に関連する未実現損益の変動に起因する額

短期運用資産及びその他の投資

 

 

 

 

 

 

 

 

 FVTPLの金融資産

209,063

△1,852

12,274

24,775

△52,100

△2,593

189,567

△883

 FVTOCIの金融資産

 (市場性のない株式等)

858,030

3,527

3,684

△33,722

△1

831,518

その他の金融資産

(デリバティブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 コモディティ契約等

35,133

8,824

5,201

3,393

△14,302

38,249

5,889

その他の金融負債

(デリバティブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 コモディティ契約等

81,893

16,879

△47,707

576

△8,034

43,607

13,531

 

1.  「購入等による増加」及び「売却等による減少」には新規連結・連結除外、増資・有償減資及び他勘定からの(への)振替による増減が含まれています。

2.  前連結会計年度において、重要なレベル間の振替はありません。

3.  「FVTPLの金融資産」の「売却等による減少」には、前連結会計年度に機能素材事業会社を持分法適用会社へ区分変更したことによる減少30,000百万円が含まれています。

 

(当連結会計年度)                                                                   (単位:百万円)

区分

期首残高

損益

その他の
包括損益

購入等に
よる増加

売却等に
よる減少

償還又は
決済

期末残高

期末で保有する
資産・負債に関連する未実現損益の変動に起因する額

短期運用資産及びその他の投資

 

 

 

 

 

 

 

 

 FVTPLの金融資産

189,567

△2,033

△1,381

97,859

△18,836

△12,624

252,552

△1,289

 FVTOCIの金融資産

 (市場性のない株式等)

831,518

90,522

34,327

△11,925

△24

944,418

その他の金融資産

(デリバティブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 コモディティ契約等

38,249

31,670

△903

4,342

△42,805

30,553

2,153

その他の金融負債

(デリバティブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 コモディティ契約等

43,607

13,128

△456

△18,940

37,339

8,343

 

1.  「購入等による増加」及び「売却等による減少」には新規連結・連結除外、増資・有償減資及び他勘定からの(への)振替による増減が含まれています。

2.  当連結会計年度において、重要なレベル間の振替はありません。

3.  地球環境エネルギーセグメントのMalaysia LNG事業では、2024年9月にPetroliam Nasional Berhad(以下、ペトロナス)とMalaysia LNG Dua事業(以下、Dua事業)の権益延長、及びMalaysia LNG Tiga事業(以下、Tiga事業)への再参入につき、合意に至りました。Dua事業の権益延長の詳細については、注記41をご参照ください。Tiga事業については、Diamond Gas Netherlands B.V.(2023年12月清算済)を通じて保有していたMalaysia LNG Tiga株式の全量(持分比率5%)を2023年3月にペトロナスへ売却していましたが、上記の合意に基づき当連結会計年度において当該株式を取得対価65,462百万円により取得し、Tiga事業の持分比率は10%となりました。取得した株式のうち半数を、公正価値の変動をその他の包括利益で認識(FVTOCI)する資本性金融資産として指定する選択をした結果「FVTOCIの金融資産」に、残り半数を「FVTPLの金融資産」に分類しており、それぞれの区分における「購入等による増加」に32,731百万円が含まれています。

 

 

短期運用資産及びその他の投資(FVTPL)について損益で認識した金額は、連結損益計算書の「有価証券損益」に含まれており、その他の包括損益で認識した金額は、連結包括利益計算書の「在外営業活動体の換算差額」に含まれています。

短期運用資産及びその他の投資(FVTOCI)についてその他の包括損益で認識した金額は、連結包括利益計算書の「FVTOCIに指定したその他の投資による損益」及び「在外営業活動体の換算差額」に含まれています。

なお、前連結会計年度にその他の包括損益で認識した金額には、中長期事業計画の見直し等を主因とする銅事業宛て投資の公正価値の減少85,770百万円、北米樹脂建材事業宛て投資の公正価値の増加35,833百万円及びロシアにおけるLNG関連事業宛て投資の公正価値の増加19,259百万円が含まれています。
当連結会計年度にその他の包括損益で認識した金額には、中長期事業計画の見直し等を主因とする銅事業宛て投資の公正価値の増加147,946百万円及びロシアにおけるLNG関連事業宛て投資の公正価値の減少24,589百万円が含まれています。ロシアにおけるLNG関連事業の見積り及びその基礎となる仮定については、注記2をご参照ください。

 

継続的に公正価値で測定される資産及び負債の測定方法

現金及び現金同等物

レベル1の現金及び現金同等物は、現金及び当座預金であり、帳簿価額と公正価値がほぼ同額です。

 

短期運用資産及びその他の投資

レベル1の短期運用資産及びその他の投資は、主に市場性のある株式であり、活発な市場における市場価格で評価しています。レベル3の短期運用資産及びその他の投資は、主に市場性のない株式であり、将来キャッシュ・フローの割引現在価値、類似取引事例との比較、及び投資先の1株当たり修正純資産価値等により評価しています。レベル3の短期運用資産及びその他の投資については、該当する資産を管理する当社セグメントの管理部局又は同資産を保有する子会社の経理担当者が、投資先の将来キャッシュ・フローの情報、1株当たり修正純資産価値情報、及び第三者による鑑定評価等を入手し、公正価値を測定しています。

 

営業債権及びその他の債権

継続的に公正価値で測定される営業債権及びその他の債権は、主に拘束性預金であり、同程度の信用格付を有する貸付先又は顧客に対して、同一の残存期間で同条件の貸付又は信用供与を行う場合の金利を用いて、将来キャッシュ・フローの割引現在価値により評価しています。公正価値に対して、観察不能なインプットによる影響額が重要な割合を占めるものについてはレベル3に、観察不能なインプットによる影響額が重要な割合を占めていないものについてはレベル2に分類しています。
レベル3の営業債権及びその他の債権については、該当する資産を管理する当社セグメントの管理部局又は同資産を保有する子会社の経理担当者が、当該債権に係る将来キャッシュ・フロー情報等を入手し、公正価値を測定しています。

 

デリバティブ

ベル1のデリバティブは、主に公設市場で取引されるコモディティ契約のデリバティブであり、取引市場価格により評価しています。レベル2のデリバティブは、主に相対取引のコモディティ契約のデリバティブであり、金利、外国為替レート及び商品相場価格などの観察可能なインプットを使用し、主にマーケット・アプローチにより評価しています。レベル3のデリバティブは、先物時価を見積った上で、観察不能なインプットとして使用し、インカム・アプローチなどにより評価しています。また、主な取引である長期電力契約及び関連するデリバティブ(販売・調達)に関しては、観察可能な市場価格などのインプットに加え、エネルギー政策や将来の電力需給に関する予測などの観察不能なインプットを用いて先物時価を見積っています。デリバティブ契約については、取引先に対する債権債務相殺後の純額に対して信用リスク調整を行った上で公正価値を測定しています

 

棚卸資産

レベル1及びレベル2の棚卸資産は、主にトレーディング目的で保有する非鉄金属の在庫に関する資産であり、取引市場価格により評価しているものについてはレベル1に、商品相場価格などの観察可能なインプットを使用し、主にマーケット・アプローチにより評価しているものについてはレベル2に分類しています。これらの公正価値には販売費用が含まれていますが、当該販売費用に重要性はありません。

 

その他の流動資産及びその他の非流動資産(コモディティ・ローン取引に関する資産)

継続的に公正価値で測定されるその他の流動資産及びその他の非流動資産は、主に金属資源セグメントにおけるコモディティ・ローン取引に関する資産であり、商品相場価格などの観察可能なインプットを使用し、主にマーケット・アプローチにより評価しているものとしてレベル2に分類しています。これらの公正価値には販売費用が含まれていますが、当該販売費用に重要性はありません。

 

その他の流動負債及びその他の非流動負債(コモディティ・ローン取引に関する負債)

継続的に公正価値で測定されるその他の流動負債及びその他の非流動負債は、主に金属資源セグメントにおけるコモディティ・ローン取引に関する負債であり、商品相場価格などの観察可能なインプットを使用し、主にマーケット・アプローチにより評価しているものとしてレベル2に分類しています。

 

非継続的に公正価値で測定される資産及び負債

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、非継続的に公正価値で測定される資産及び負債の内訳は、注記11に記載しています。

 

レベル3に分類される資産に関する定量的情報

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、レベル3に分類される継続的に公正価値で測定された資産のうち、重要な観察不能なインプットを使用して公正価値を測定した資産に関する主要な定量的情報は以下のとおりです。

 

(前連結会計年度末)

区分

評価手法

観察不能インプット

インプット値の
加重平均

非上場株式

割引キャッシュ・
フロー法

割引率

13.8%

 

 

(当連結会計年度末)

区分

評価手法

観察不能インプット

インプット値の
加重平均

非上場株式

割引キャッシュ・
フロー法

割引率

12.2%

 

 

非上場株式の公正価値測定で用いている重要な観察不能なインプットは割引率です。これらのインプットの著しい増加(減少)は、公正価値の著しい低下(上昇)を生じることとなります。
なお、個別の非上場株式について割引率の変動がない場合においても、各銘柄の公正価値が変動することにより、上記の加重平均の割引率が変動する可能性があります。レベル3に分類される非上場株式の公正価値の変動については「継続的に公正価値で測定されるレベル3の主な資産及び負債の調整表」をご参照ください。

非上場株式の主な内訳は、銅事業やLNG関連事業への投資であり、重要な観察不能な他のインプットとして、銅及び原油の中長期的な価格見通しが挙げられます。銅事業やLNG関連事業への投資の公正価値及びこれらの見積りについては、注記2をご参照ください。

 

償却原価で測定される金融商品の公正価値

償却原価で測定される金融商品の帳簿価額及び公正価値に関する情報は以下のとおりです。

 

現金同等物及び定期預金
償却原価で測定される現金同等物及び定期預金の帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ334,302百万円、757,572百万円です。比較的短期で満期が到来するため、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、公正価値は帳簿価額と近似しています

 

短期運用資産及びその他の投資
償却原価で測定される短期運用資産及びその他の投資は、主に国内及び海外の債券、並びに差入保証金などの市場性のない資産で、前連結会計年度及び当連結会計年度における帳簿価額は、それぞれ123,377百万円、296,902百万円です。債券については、金利スワップ契約等をヘッジ手段として公正価値ヘッジを適用する方針としており、帳簿価額には当該ヘッジ会計の効果も含まれていることから、また、差入保証金については、主に国内低金利が続く状況下、当初認識以降、公正価値測定に適用される割引率に重要な変動がないため、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、公正価値は帳簿価額と近似しています。
 
営業債権及びその他の債権
償却原価で測定される営業債権及びその他の債権の帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ4,454,486百万円、4,196,522百万円です。短期分が大部分を占めており、帳簿価額と公正価値の乖離をもたらす長期分の残高に重要性がないことから、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、公正価値は帳簿価額と近似しています。
 
社債及び借入金
償却原価で測定される社債及び借入金の帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ5,127,952百万円、4,617,022百万円です。連結会社は、特に金利変動リスクを受けやすい長期の固定金利条件の調達について、金利スワップ契約等をヘッジ手段として公正価値ヘッジを適用する方針としており、帳簿価額には当該ヘッジ会計の効果も含まれていることから、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、公正価値は帳簿価額と近似しています。公正価値ヘッジについては、注記17及び注記32を、リスク管理方針については注記33をそれぞれご参照ください。
 
営業債務及びその他の債務
償却原価で測定される営業債務及びその他の債務の帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ2,875,695百万円、2,919,280百万円です。短期分が大部分を占めており、帳簿価額と公正価値の乖離をもたらす長期分の残高に重要性がないことから、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、営業債務及びその他の債務の公正価値は帳簿価額と近似しています。
 

 

31. 金融資産及び金融負債の相殺

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、金融資産と金融負債の相殺の要件に従って相殺された金融商品、及びマスターネッティング契約又は類似契約の対象となっている金融資産及び金融負債の総額、相殺額、連結財政状態計算書上の計上額、連結財政状態計算書上相殺されない金額、及び純額は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

金融資産

金融負債

金融資産

金融負債

デリバティブ

貸付金

デリバティブ

デリバティブ

貸付金

デリバティブ

総  額
(相殺処理前)

1,137,129

45,000

1,109,558

925,311

45,000

997,971

相殺額

△745,966

△746,635

△630,132

△630,164

連結財政状態計算書上の計上額

391,163

45,000

362,923

295,179

45,000

367,807

連結財政状態計算書上相殺されない金額

△124,409

△45,000

△176,578

△140,757

△45,000

△161,757

純額

266,754

186,345

154,422

206,050

 

「相殺額」には、デリバティブのほかに、相殺要件を満たす財務担保も一部含まれています。

 

デリバティブ取引

連結会社と取引相手との間には、法的強制力のあるマスターネッティング契約又は類似の契約が存在します。

これらの契約では、1つでも約定の不履行又は解除があった場合には、当該契約の対象となっている全ての金融商品を単一の純額で決済することを定めており、相殺権を創出しますが、契約によって自動的に相殺権が与えられるわけではありません。

 

現先取引

連結会社は、債券を担保として現金を貸し付ける場合、取引相手の債務不履行や倒産・破産の際には、担保である債券と貸付とを相殺できる契約を締結しています。これらの契約は、相殺権を創出しますが、契約によって自動的に相殺権が与えられるわけではありません。

 

また、注記34に記載の債券貸借取引や買戻条件付債券売却取引にかかる金額は上記の表に含めていませんが、これらの契約も現先取引と同様に相殺権を創出します。

 

 

32. デリバティブ取引及びヘッジ活動

連結会社は、通常の営業活動において、金利変動、為替変動及び商品相場変動などの市場リスクにさらされています。これらのリスクを管理するため、連結会社は、原則として、リスクの純額を把握し、リスクを相殺する効果を有する取引を活用して市場リスクの軽減を図っています。さらに、リスク管理戦略に則って様々なデリバティブ取引を締結し、連結会社がさらされている市場リスクの軽減を図っています。リスク管理戦略の詳細については注記33をご参照ください。

 

連結会社が利用しているデリバティブ取引は、主に金利スワップ、為替予約、通貨スワップ、商品先物取引、商品スワップです。これらのデリバティブ取引の公正価値の変動又はキャッシュ・フローの変動は、その一部若しくは全部が、対応するヘッジ対象取引の公正価値の変動又はキャッシュ・フローの変動を相殺する効果を有します。
連結会社は、市場リスクを相殺する効果を有する取引の活用によってリスクを軽減することができない場合には、リスク管理戦略に基づきヘッジ指定を行い、ヘッジ会計を適用しています。連結会社は、ヘッジ関係の開始時及び継続期間中にわたって、ヘッジ手段の公正価値の変動又はキャッシュ・フローの変動が、ヘッジ対象取引の公正価値の変動又はキャッシュ・フローの変動と高い相殺関係があるかどうかを確認するために、ヘッジ対象とヘッジ手段の重要な条件が一致しているか又は密接に合致しているかどうかの定性的な評価、及びヘッジ対象とヘッジ手段の価値が同一のリスクにより価値変動が相殺しあう関係にあることの定量的評価を通じて、ヘッジ対象とヘッジ手段の間の経済的関係の存在を確認しています。なお、信用リスクがヘッジ関係に与える影響は僅少です。また、非有効部分の発生が見込まれるヘッジ関係については、定量的な手法で非有効金額を算定しています。連結会社は、有効性の高いヘッジを行っているため、非有効金額に重要性はありません。
連結会社は、ヘッジ関係の開始時にヘッジ対象の数量とヘッジ手段の数量に基づいて適切なヘッジ比率を設定しており、原則として1対1の関係となるよう設定しています。ヘッジ関係について有効性が認められなくなったものの、リスク管理目的に変更がない場合は、ヘッジ関係が再び有効となるようヘッジ関係の開始時に設定したヘッジ比率を再調整しています。また、ヘッジ関係についてリスク管理目的が変更された場合は、ヘッジ会計の適用を中止していますが、これに伴う純損益への影響に重要性はありません。

 

(1) 連結財政状態計算書におけるヘッジの影響

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、ヘッジ指定されているデリバティブ取引及びデリバティブ取引以外の金融商品の帳簿価額は以下のとおりです。

ヘッジ種類

前連結会計年度末(百万円)

当連結会計年度末(百万円)

資産

負債

資産

負債

公正価値ヘッジ

48,500

49,564

27,919

71,137

キャッシュ・フロー・ヘッジ

28,366

34,977

14,674

46,694

在外営業活動体に対する純投資のヘッジ

22,859

2,954

12,343

合計

76,866

107,400

45,547

130,174

 

上記金融資産及び金融負債は連結財政状態計算書において「その他の金融資産」、「その他の金融負債」及び「社債及び借入金」に計上しています。

 

公正価値ヘッジの主なヘッジ手段は「金利スワップ契約」です。

キャッシュ・フロー・ヘッジの主なヘッジ手段は「コモディティ契約」です。

在外営業活動体に対する純投資のヘッジの主なヘッジ手段は「外貨建借入債務」です。

 

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、ヘッジ指定されている主なデリバティブ契約の名目金額は以下のとおりです。なお、連結会社が利用しているヘッジ手段は多岐にわたるため、名目金額の満期別の内訳や、ヘッジ手段の平均取引価格を算定することは実務上困難です。

 

(前連結会計年度末)

リスク種類

ヘッジ種類

ヘッジ手段

名目金額

金利変動リスク

公正価値ヘッジ

固定受け/変動払い 金利スワップ

1,490,000百万円

固定受け/変動払い 金利スワップ

2,000,000千米ドル

変動受け/固定払い 金利スワップ

522,542千米ドル

キャッシュ・フロー・ヘッジ

変動受け/固定払い 金利スワップ

264,748千ユーロ

為替変動リスク

公正価値ヘッジ

米ドル買/日本円売 通貨スワップ

950,000千米ドル

キャッシュ・フロー・ヘッジ

加ドル買/米ドル売 為替予約

431,000千加ドル

米ドル売/豪ドル買 為替予約

3,377,000千米ドル

在外営業活動体に対する
純投資のヘッジ

米ドル売/日本円買 為替予約

1,093,657千米ドル

米ドル建借入債務

114,960千米ドル

金利/為替変動

リスク

キャッシュ・フロー・ヘッジ

米ドル買/ルピア売 通貨金利

スワップ

280,250千米ドル

商品相場変動リスク

公正価値ヘッジ

銀 商品デリバティブ

23,895,000TOZ

プラチナ 商品デリバティブ

181,350TOZ

キャッシュ・フロー・ヘッジ

天然ガス 商品デリバティブ

55,029,490MMBTU

ガス・電力 商品デリバティブ

15,209,267MWH

 

 

(当連結会計年度末)

リスク種類

ヘッジ種類

ヘッジ手段

名目金額

金利変動リスク

公正価値ヘッジ

固定受け/変動払い 金利スワップ

1,533,500百万円

固定受け/変動払い 金利スワップ

2,000,000千米ドル

変動受け/固定払い 金利スワップ

806,599千米ドル

キャッシュ・フロー・ヘッジ

変動受け/固定払い 金利スワップ

235,192千ユーロ

為替変動リスク

公正価値ヘッジ

米ドル買/日本円売 通貨スワップ

850,000千米ドル

キャッシュ・フロー・ヘッジ

加ドル買/米ドル売 為替予約

2,178,000千加ドル

米ドル売/豪ドル買 為替予約

1,793,800千米ドル

在外営業活動体に対する
純投資のヘッジ

米ドル売/日本円買 為替予約

1,093,291千米ドル

金利/為替変動

リスク

キャッシュ・フロー・ヘッジ

米ドル買/ルピア売 通貨金利

スワップ

441,250千米ドル

商品相場変動リスク

公正価値ヘッジ

金 商品デリバティブ

77,000TOZ

銀 商品デリバティブ

30,030,000TOZ

プラチナ 商品デリバティブ

181,350TOZ

キャッシュ・フロー・ヘッジ

天然ガス 商品デリバティブ

233,611,793MMBTU

ガス・電力 商品デリバティブ

8,741,530MWH

 

 

 

(2) 公正価値ヘッジ

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、公正価値ヘッジに係るヘッジ対象取引の帳簿価額及び帳簿価額に含まれる公正価値ヘッジの影響額のうち、主要なものは以下のとおりです。

 

(前連結会計年度末)

リスク種類

連結財政状態計算書科目

帳簿価額

(百万円)

公正価値ヘッジの
影響累計額

(百万円)

金利変動リスク

社債及び借入金

1,768,181

△23,527

為替変動リスク

社債及び借入金

68,143

22,513

 

(当連結会計年度末)

リスク種類

連結財政状態計算書科目

帳簿価額

(百万円)

公正価値ヘッジの
影響累計額

(百万円)

金利変動リスク

社債及び借入金

1,783,508

△48,187

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において、公正価値ヘッジの非有効金額及び公正価値ヘッジを中止した取引に係る公正価値ヘッジの影響額に重要性はありません。

 

 

(3) キャッシュ・フロー・ヘッジ

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、キャッシュ・フロー・ヘッジに係る継続中のヘッジ関係によるその他の資本の構成要素の計上額は以下のとおりです。

リスク種類

前連結会計年度末(百万円)

当連結会計年度末(百万円)

金利変動リスク

62,161

48,028

為替変動リスク

18,027

1,446

商品相場変動リスク

6,816

7,462

 

 

なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、中止されたヘッジ関係によるその他の資本の構成要素計上額に重要性はありません。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度におけるヘッジに係る損益は以下のとおりです。

 

(前連結会計年度)

前連結会計年度において、継続中のヘッジ関係によるその他の資本の構成要素(非支配持分を含む、税効果前)の増減は、主にその他の包括損益計上額によるものであり、商品相場変動リスクの90,627百万円(利益)です。その他の資本の構成要素から連結損益計算書に振り替えられた金額(有効部分)の主なものは、商品相場変動リスクの「収益及び原価」31,170百万円(利益)です。

その他の資本の構成要素及びその他の包括利益の内訳の詳細については注記22をご参照ください。

前連結会計年度において、ヘッジの非有効金額に重要性はありません。

 

(当連結会計年度)

当連結会計年度において、継続中のヘッジ関係によるその他の資本の構成要素(非支配持分を含む、税効果前)の増減は、主にその他の包括損益計上額によるものであり、為替変動リスクの24,038百万円(損失)です。その他の資本の構成要素から連結損益計算書に振り替えられた金額(有効部分)の主なものは、商品相場変動リスクの「収益及び原価」31,738百万円(利益)です。

その他の資本の構成要素及びその他の包括利益の内訳の詳細については注記22をご参照ください。

当連結会計年度において、ヘッジの非有効金額に重要性はありません。

 

(4)純投資ヘッジ

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、純投資ヘッジに係るその他の資本の構成要素の計上額は以下のとおりです。

リスク種類

区分

前連結会計年度末(百万円)

当連結会計年度末(百万円)

為替変動リスク

継続中のヘッジ関係

によるその他の資本の

構成要素計上額

△21,512

△28,847

中止されたヘッジ関係

によるその他の資本の

構成要素計上額

△122,175

△119,304

 

前連結会計年度及び当連結会計年度において、純投資ヘッジのその他の資本の構成要素から連結損益計算書に振り替えられた金額(有効部分)及び非有効金額に重要性はありません。

その他の資本の構成要素及びその他の包括利益の内訳の詳細については注記22をご参照ください。

 

 

33. 金融商品に関連するリスク管理

連結会社におけるリスク種類別の管理戦略は以下のとおりです。なお、それぞれのリスクに関するヘッジ活動の詳細については注記32をご参照ください。

 

金利変動リスクの管理

連結会社のファイナンス、投資活動、資金管理などの業務は、金利変動に伴う市場リスクにさらされています。これらのリスクを管理するために、連結会社は金利スワップ契約を締結しています。金利スワップは、多くの場合、固定金利付金融資産・負債を変動金利付金融資産・負債に変換するために、また一部の変動金利付金融資産・負債を固定金利付金融資産・負債に変換するために利用しています。固定金利付及び変動金利付の資産・負債の割合を維持することによって、資産負債に関するキャッシュ・フローの全体の価値を管理しています。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における有利子負債総額(リース負債除く)は、それぞれ5兆1,280億円及び4兆6,170億円であり、一部を除いて変動金利となっているため、金利が上昇する局面では利息負担が増加するリスクがあります。

しかし、この有利子負債の相当部分は金利の変動により影響を受ける営業債権・貸付金等と見合っており、金利が上昇した場合に、これらの資産から得られる収益も増加するため、金利の変動リスクは、タイムラグはあるものの、相殺されることになります。また、純粋に金利の変動リスクにさらされている部分についても、見合いの資産となっている投資有価証券や固定資産からもたらされる取引利益、受取配当金などの収益は景気変動と相関性が高いため、景気回復の局面において金利が上昇し支払利息が増加しても、見合いの資産から得られる収益も増加し、結果として影響が相殺される可能性が高いと考えられます。ただし、金利の上昇が急である場合には、利息負担が先行して増加し、その影響を見合いの資産からの収益増加で相殺しきれず、連結会社の業績は一時的にマイナスの影響を受ける可能性があります。このような金利などの市場動向を注視し、機動的に市場リスク対応を行う体制を固めるため、当社ではALM(Asset Liability Management)委員会を設置し、資金調達政策の立案や金利変動リスクの管理を行っています。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、金利が1%上昇又は下落すると仮定した場合の当期純利益及び資本合計への影響額は重要ではありません。

 

為替変動リスクの管理

連結会社は、グローバルに企業活動を行っており、各社が拠点とする現地通貨以外による売買取引、ファイナンス、投資に伴う為替変動リスクにさらされています。連結会社は、リスクを相殺する効果を有する取引を活用して資産や負債、未認識の確定契約に対する為替リスクを相殺すること、及び非機能通貨のキャッシュ・フローの経済価値を保全するべく為替予約などの契約を利用することにより、為替変動リスクを管理しています。これら外貨建契約がヘッジ手段として指定されていない場合であっても、連結会社は、これらの取引が為替変動による影響を有効に相殺していると判断しています。ヘッジ対象となる主な通貨は、米ドル、豪ドル、ユーロです。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、日本円が1円円高になると仮定した場合の資本合計の減少額の概算は以下のとおりです。なお、日本円が1円円安になると仮定した場合の資本合計の増加額も同額です。

なお、前連結会計年度及び当連結会計年度における為替差損益はそれぞれ、△27,763百万円、7,252百万円ですが、ヘッジ手段から生じるデリバティブ関連損益と概ね有効に相殺されている結果、相殺後の純額に重要性はありません。

通貨

前連結会計年度末
(億円)

当連結会計年度末
(億円)

米ドル

212

214

豪ドル

117

114

ユーロ

51

48

 

 

商品相場変動リスクの管理

連結会社は、様々なコモディティのトレーディング及びその他の営業活動において、商品の相場変動リスクにさらされており、これをヘッジ又は管理するため、商品先物、商品オプション、商品スワップ及び現金若しくは他の金融商品での純額決済又は他の金融商品との交換により決済できる売買契約などのデリバティブを利用しています。これらの中には、キャッシュ・フロー・ヘッジ又は公正価値ヘッジとしてヘッジ関係に指定されていないデリバティブも含まれていますが、リスク管理戦略に基づき、棚卸資産やコモディティ・ローン取引に関連する資産や負債などと併せて、商品ごとに売買ポジションを一体管理し、そのエクスポージャー及び損失に限度額を設定・モニタリングすることで、商品の相場変動による影響を有効に管理しています。
商品相場変動リスクのヘッジや管理の目的で保有するデリバティブは公正価値で測定され、その一部は、公正価値で測定される棚卸資産やコモディティ・ローン契約の変動による損益などと相殺された上で、連結損益計算書の「収益」及び「原価」に認識しており、商品ごとにそれらの純額を取引損益(売上総利益)として管理しています。
このようなデリバティブを活用した取引は、主に金属資源トレーディング事業及び海外電力事業で行っており、前連結会計年度及び当連結会計年度における取引損益(売上総利益)は、それぞれ910億円及び1,225億円です。

 

株価変動リスクの管理

連結会社は、リスク管理戦略に基づき、出資先ごとの公正価値や未実現損益について定期的にモニタリングを行うことにより、株価変動リスクを管理しています。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、連結会社は取引先を中心にそれぞれ6,749億円及び5,649億円の市場性のある株式を保有しており、株価変動のリスクを負っています。なお、上記金額は全て公正価値ベースであり、関連会社株式は含めていません。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、株価が10%上昇又は下落すると仮定した場合、資本合計の増加額又は減少額はそれぞれ約470億円及び約380億円です。連結会社が保有する市場性のある株式の大部分は注記3に記載のとおり、FVTOCIの金融資産として指定しているため、株価が10%上昇又は下落すると仮定した場合の当期純利益に与える影響額は重要ではありません。期末時点における市場性のない株式に関するエクスポージャーについては、注記7をご参照ください。

 

信用リスクの管理

連結会社は、様々な営業取引を行うことによって取引先に対して信用供与を行っており、取引先の信用悪化や経営破綻等により損失が発生する信用リスクを負っています。連結会社は、当該リスクを管理するために、取引先ごとに成約限度額・信用限度額を定めると同時に、社内格付等と与信額により定めた社内規程に基づき、与信先の信用状態に応じて必要な担保・保証などの取り付けを行っています。連結会社の取引先は多種多様な業種や業界にわたっていますが、連結会社は、信用リスクの性質及び特徴は業種や業界に係わらず、取引先の財務状態をインプットとする一定のフォーミュラにより定量化できると捉えており、測定された信用リスクの総量が、連結会社の抱える市場や為替といった他のリスクと比べて大きくないことから、業種や業界別の管理を行っていません。

 

連結会社は、単独の相手先又はその相手先が所属するグループについて、過度に集中した信用リスクのエクスポージャーを有していません。

保証及び資金供与に関する契約の額、並びに注記8に記載されている金融資産の金額は、保有する担保の評価額を考慮に入れない、連結会社の金融資産の信用リスクに対するエクスポージャーの最大値です。保証及び資金供与に関する契約の額の詳細については、注記40をご参照ください。

 

 

流動性リスクの管理

連結会社は、事業活動を支える資金調達に際して、低コストでかつ安定的に資金が確保できることを目標として取り組んでいます。資金調達にあたっては、コマーシャル・ペーパーや社債などの直接金融と銀行借入等の間接金融とを機動的に選択・活用しており、その時々でのマーケット状況での有利手段を追求しています。当社は資本市場でのレピュテーションも高く、加えて間接金融についても、メガバンク以外に外国銀行・生命保険会社・地方銀行等の金融機関とも幅広く好関係を維持しており、調達コストは競争的なものとなっています。連結ベースでの資金管理体制については、当社を中心に、国内外の金融子会社、海外現地法人等において集中して資金調達を行い、子会社へ資金供給するというグループファイナンス方針を原則としています。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、金融負債(リース負債を除く)の支払期限別の内訳は以下のとおりです。なお、公正価値ヘッジ会計による公正価値への調整は含まれていません。

リース負債の支払期限別の内訳については、注記35をご参照ください。

金融保証契約については、保証対象債務の内容や債務者の状況によって、連結会社による支払時期が変動するため、以下には含めていません。金融保証契約によるエクスポージャーについては、注記40をご参照ください。

 

(前連結会計年度末)

 

1年以内

 

(百万円)

1年超
5年以内

(百万円)

5年超

 

(百万円)

合計

 

(百万円)

社債及び借入金

1,734,957

1,284,532

2,135,859

5,155,348

営業債務及びその他の
債務

2,841,040

20,328

19,401

2,880,769

その他の金融負債
(デリバティブ)

254,441

69,280

39,202

362,923

合計

4,830,438

1,374,140

2,194,462

8,399,040

 

 

(当連結会計年度末)

 

1年以内

 

(百万円)

1年超
5年以内

(百万円)

5年超

 

(百万円)

合計

 

(百万円)

社債及び借入金

1,338,112

1,552,674

1,778,629

4,669,415

営業債務及びその他の
債務

2,863,701

30,701

27,998

2,922,400

その他の金融負債
(デリバティブ)

260,231

59,453

48,123

367,807

合計

4,462,044

1,642,828

1,854,750

7,959,622

 

 

連結会社は、様々な銀行との間で融資与信枠を設定しており、単独・協調融資枠を含む未使用融資与信枠は、前連結会計年度末において短期484,938百万円及び長期1,185,753百万円、当連結会計年度末において短期412,562百万円及び長期1,621,408百万円となっています。当該融資枠の保有にあたっては、財務制限条項による一定の財務内容の維持が求められています。なお、上記金額には当座借越契約は含めていません。

当社は運転資金及びその他一般資金需要に充当するためにコマーシャル・ペーパーを発行していますが、上記未使用融資与信枠は主にコマーシャル・ペーパーの償還資金が不足したときのバックアップとして使用できるよう十分に確保し、流動性を維持しています。

 

34. 金融商品の譲渡

 前連結会計年度及び当連結会計年度において生じた認識の中止となるわけではない金融資産の譲渡は以下のとおりです。

 

連結会社は、営業債権の一部について手形債権流動化プログラム等により、手形を流動化していますが、当該譲渡済債権についてデフォルトが発生した場合は債権譲受人より額面金額にて買い戻す義務があります。このような流動化債権については、金融資産の認識の中止の要件を満たさないことから、当該譲渡資産の認識の中止を行っていません。前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、当該譲渡債権及び譲渡により発生した負債の金額に重要性はありません。

 

また、連結会社は、保有している債券の一部について債券貸借取引や買戻条件付債券売却取引を行っています。

債券貸借取引では、債券を貸し出す一方で、担保として現金を受け入れていますが、債券から生じる利息相当を受け取る権利は連結会社にあり、債券の価格変動リスクは連結会社が負っています。買戻条件付債券売却取引では、債券を売却する一方で、将来一定の価格で買い戻すことにしていることから、債券の価格変動リスクは連結会社が負っています。これらのような債券についても、金融資産の認識の中止の要件を満たさないことから、当該資産の認識の中止を行っていません。

 

このような債券を、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ、「短期運用資産」に5,341百万円及び731百万円、「その他の投資」に5,324百万円及び9,847百万円計上しています。また、担保として受け入れた現金は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、負債として「社債及び借入金」にそれぞれ10,600百万円及び10,466百万円計上しています。当該負債は、貸出債券が返済された場合や買戻しの際に決済されることとなりますが、その間、連結会社が当該債券を利用することはできません。なお、当該債券及び関連する負債の帳簿価額と公正価値はほぼ同額です。

 

 

35. リース取引

(1)賃借人としてのリース取引

連結会社は、主にパイプラインのガス輸送サービスに関する資産、オフィス、物流センターなどの不動産、事業用器具・備品、船舶などをリースの形態で賃借しています。一部の賃借契約には、延長オプション及び解約オプションがあります。連結会社は、リース開始時において当該オプションの強制力、過去の行使実績や原資産が事業に占める重要性などの経済的インセンティブを考慮した上で、「使用権資産」や「リース負債」の当初認識額等に反映していますが、実際のオプション行使結果などに応じて帳簿価額の見直しを行っています。

前連結会計年度及び当連結会計年度における、「使用権資産」の帳簿価額は以下のとおりです。

帳簿価額

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

土地

75,424

74,274

建物及び構築物

175,601

428,265

機械及び装置

47,208

45,984

船舶及び車両

139,061

125,301

その他

19,112

15,143

合計

456,406

688,967

 

前連結会計年度における「不動産」は、当連結会計年度においては「土地」、「建物及び構築物」に分類しています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、使用権資産の新規契約等に伴う増加はそれぞれ276,171百万円、348,333百万円です。

当連結会計年度の「使用権資産」の期中増減には、地球環境エネルギーセグメントの連結子会社であるDiamond LNG Canada Partnershipが15%参画しているカナダ国ブリティッシュ・コロンビア州のLNGカナダプロジェクトにおいて、2024年11月18日にパイプライン使用契約を改定し、ガス輸送サービスの開始日を合意したことに伴い、パイプラインのガス輸送サービスに関する資産242,050百万円を計上した影響が含まれています。当該影響は「建物及び構築物」に含まれています。使用権資産の取得原価には、「その他の非流動資産」として計上していた開始日以前に支払ったリース料が含まれています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、「使用権資産」の減価償却費は以下のとおりです。

減価償却費

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

土地

42,352

8,339

建物及び構築物

150,993

48,392

機械及び装置

45,598

9,319

船舶及び車両

31,466

26,097

その他

7,861

6,541

合計

278,270

98,688

 

前連結会計年度における「不動産」は、当連結会計年度においては「土地」、「建物及び構築物」に分類しています。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、賃借人としてのリース取引に係る主な損益は以下のとおりです。

 

連結損益計算書科目

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

リース負債に係る金利費用

金融費用

△24,385

△21,735

短期リースに係る費用

販売費及び一般管理費

△48,661

△58,566

リース負債の測定に含めていない

変動リース料に係る費用

販売費及び一般管理費

△18,051

△16,027

使用権資産のサブリースによる収益

収益

56,558

54,781

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における賃借人としてのリース取引に係るキャッシュ・アウトフローの合計額は376,913百万円及び290,355百万円であり、連結キャッシュ・フロー計算書において、リース負債の測定に含めているキャッシュ・アウトフローは「リース負債の返済」として財務活動によるキャッシュ・フローに、同測定に含めていないキャッシュ・アウトフローは営業キャッシュ・フローに含まれています。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における「リース負債」の測定に含めている将来支払リース料の支払期間別の内訳は以下のとおりです。

 

リース料

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

1年以内

117,549

125,851

1年超5年以内

262,111

319,575

5年超

294,797

601,289

小計

674,457

1,046,715

控除:利息相当額

△115,818

△324,435

リース負債

558,639

722,280

 

当連結会計年度の「リース負債」の期中増減には、「使用権資産」の期中増減と同様に、LNGカナダプロジェクトにおいて、パイプラインのガス輸送サービスに関する負債182,766百万円を計上した影響が含まれています。

 

また、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、借手が潜在的にさらされている将来キャッシュ・アウトフローのうちリース負債の測定に反映されていないリースの契約金額は416,449百万円及び255,157百万円です。前連結会計年度末の金額には、LNGカナダプロジェクトに関する約定金額や、新規に締結したLNG販売事業における傭船契約に関する約定金額が含まれています。また、当連結会計年度末の金額には、LNG販売事業における傭船契約に関する約定金額に加えて、N.V.Enecoにおける設備利用に関する変動リース料が含まれています。

 

 

(2)賃貸人としてのリース取引

賃貸人としてのファイナンス・リース取引

連結会社は、車両、船舶、その他の産業用機械及び装置をファイナンス・リースの形態で賃貸しています。

ファイナンス・リースに係る債権は、連結財政状態計算書の「営業債権及びその他の債権」に含まれており、前連結会計年度末における、受取期間別の受取リース料及びその現在価値、ファイナンス・リースに係る債権残高の構成要素は以下のとおりです。

 

ファイナンス・リースに

係る債権残高の構成要素

受取リース料の現在価値

 

前連結会計年度末
(百万円)

前連結会計年度末
(百万円)

受取リース料

 

 

 1年以内

202,639

192,877

 1年超2年以内

167,232

152,106

 2年超3年以内

131,806

115,059

 3年超4年以内

95,477

79,892

 4年超5年以内

65,291

52,073

 5年超

97,572

65,566

小計

760,017

657,573

見積無保証残存価値

3,056

 

リース投資未回収額

763,073

 

控除:未稼得金融収益

△102,446

 

ファイナンス・リース債権

660,627

 

控除:損失評価引当金

△12,099

 

リースに係る債権残高

(損失評価引当金控除後)

648,528

 

 

 

 

当連結会計年度末における、受取期間別の受取リース料及びその現在価値、ファイナンス・リースに係る債権残高の構成要素は以下のとおりです。

 

ファイナンス・リースに

係る債権残高の構成要素

受取リース料の現在価値

 

当連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

受取リース料

 

 

 1年以内

194,975

185,994

 1年超2年以内

156,417

142,769

 2年超3年以内

117,913

103,204

 3年超4年以内

81,441

68,275

 4年超5年以内

49,018

39,253

 5年超

75,762

50,630

小計

675,526

590,125

見積無保証残存価値

2,146

 

リース投資未回収額

677,672

 

控除:未稼得金融収益

△85,395

 

ファイナンス・リース債権

592,277

 

控除:損失評価引当金

△11,194

 

リースに係る債権残高

(損失評価引当金控除後)

581,083

 

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、賃貸人としてのファイナンス・リース取引に係る主な損益は以下のとおりです

 

連結損益計算書科目

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

リース債権に対する金融収益

収益

34,556

33,703

 

 

 

賃貸人としてのオペレーティング・リース取引

連結会社は、船舶、不動産及びその他の産業用機械をオペレーティング・リースの形態で賃貸しています。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、受取リース料の受取期間別の内訳は以下のとおりです。なお、これらには、指数又はレートに応じて決まるものではない受取変動リース料は含まれていません。

 

受取リース料

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

1年以内

41,188

35,611

1年超2年以内

24,883

20,902

2年超3年以内

17,217

13,721

3年超4年以内

10,652

9,386

4年超5年以内

6,708

4,870

5年超

19,862

20,198

合計

120,510

104,688

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における、賃貸人としてのオペレーティング・リース取引に係る収益は125,526百万円及び124,460百万円です。

このほか、連結損益計算書上で「収益」として認識しているフランチャイズ加盟店からの収入に含まれる受取変動リース料については、注記24をご参照ください。

なお、賃貸人としてのオペレーティング・リースの形態で賃貸に供している「有形固定資産」については、注記12をご参照ください。

 

 

36. キャッシュ・フロー情報

前連結会計年度及び当連結会計年度における連結キャッシュ・フロー計算書についての補足情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

事業の取得

 

 

 取得の対価

 

 

  取得の対価の総額

18,255

21,118

    取得時の現金受入額

5,540

5,775

    事業の取得による支出(取得時の現金受入額控除後の純額)

12,715

15,343

 

 事業の取得による、重要な取得資産及び引受負債の詳細は、注記5をご参照ください。

 

 

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

事業の売却

 

 

 売却の対価

 

 

  売却の対価の総額

58,084

47,773

      売却の対価に含まれる未収金額

36,102

      前連結会計年度末における未収額の収入額

△71,385

    売却時の現金保有額

37,834

462,380

   事業の売却による収入(売却時の現金保有額控除後の純額)

△15,852

△343,222

 売却資産(現金及び現金同等物を除く)

 

 

  営業債権及びその他の債権

5,253

4,566

  棚卸資産

88,858

553

    売却目的保有資産

141,479

2,670,003

  有形固定資産及び投資不動産

234,693

2,058

    無形資産及びのれん

24,824

71

    使用権資産

23,543

114

    持分法で会計処理される投資

4,739

760

  その他

9,442

1,012

売却資産計

532,831

2,679,137

 売却負債

 

 

  社債及び借入金

93,364

1,491

  営業債務及びその他の債務

53,966

3,704

    売却目的保有資産に直接関連する負債

7,801

2,243,291

  その他

15,573

364

売却負債計

170,704

2,248,850

 キャッシュ・フローを伴わない投資及び財務活動

 

 

    支配の喪失に伴い認識した資産(負債控除)

423,387

553,468

 

1. 支配の喪失に伴い認識した資産(負債控除)は、主に持分法で会計処理される投資や貸付金です。

2. 当連結会計年度の「売却目的保有資産」及び「売却目的保有資産に直接関連する負債」には、S.L.C.セグメントの連結子会社であったローソンの単独支配を喪失したことによる影響が含まれています。詳細は注記11をご参照ください。

 

前連結会計年度及び当連結会計年度における財務活動に係る負債の変動は以下のとおりです。

 

前連結会計年度                                                                           (単位:百万円)

 

期首残高

キャッシュ

・フローを

伴う変動

キャッシュ・フローを伴わない変動

期末残高

為替換算

公正価値
変動

事業の取得・

売却に伴う

変動

新規リース

契約等による

増加

その他

社債及び借入金

4,889,881

36,708

351,835

△13,331

△88,221

△48,920

5,127,952

リース負債

1,667,689

△300,086

35,772

△25,474

283,391

△1,102,653

558,639

 

 

当連結会計年度                                                                           (単位:百万円)

 

期首残高

キャッシュ

・フローを

伴う変動

キャッシュ・フローを伴わない変動

期末残高

為替換算

公正価値
変動

事業の取得・

売却に伴う

変動

新規リース

契約等による

増加

その他

社債及び借入金

5,127,952

△518,450

△728

△24,971

5,029

28,190

4,617,022

リース負債

558,639

△204,878

△893

83,834

292,332

△6,754

722,280

 

1. 「社債及び借入金」に係るキャッシュ・フローを伴う変動は、連結キャッシュ・フロー計算書において「短期借入金等の増減-純額」、「長期借入債務等による調達」、「長期借入債務等の返済」に含まれています。 

2. 「リース負債」に係るキャッシュ・フローを伴う変動は、連結キャッシュ・フロー計算書において「リース負債の返済」に含まれています。

3. 前連結会計年度における「社債及び借入金」と「リース負債」の「その他」には、S.L.C.セグメントの連結子会社であった株式会社ローソン保有負債の売却目的保有への振替による影響が含まれています。詳細は注記11をご参照ください。

4. 当連結会計年度における「リース負債」の「新規リース契約等による増加」には、地球環境エネルギーセグメントの連結子会社であるDiamond LNG Canada Partnershipが、パイプラインのガス輸送サービスに関するリース負債175,280百万円を計上した影響が含まれています。詳細は注記35をご参照ください。

 

 

37. 連結子会社

支配の喪失に至らない連結子会社の所有持分の変動

前連結会計年度及び当連結会計年度において、支配の喪失に至らない連結子会社に対する所有持分の変動が、当社の所有者に帰属する持分に与える影響に重要性はありません。

 

連結子会社の支配喪失に伴う損益

前連結会計年度において、連結子会社の支配喪失に伴う所有持分の変動について認識した損益(税前)は、154,938百万円であり、連結損益計算書上、「有価証券損益」に計上されています。このうち、残存保有持分を公正価値で再測定することにより認識した損益(税前)は、103,155百万円です。

当連結会計年度において、連結子会社の支配喪失に伴う所有持分の変動について認識した損益(税前)は、216,664百万円であり、連結損益計算書上、「有価証券損益」に計上されています。このうち、残存保有持分を公正価値で再測定することにより認識した損益(税前)は、184,107百万円です。

 

(DIAMOND GAS MALAYSIA B.V.)

連結会社は、前連結会計年度において、地球環境エネルギーセグメントの100%出資子会社DIAMOND GAS MALAYSIA B.V.(以下、DGM)を清算し、DGMに対する支配を喪失しました。支配喪失に伴い、在外営業活動体の換算差額の累計額による利益など16,331百万円を、連結損益計算書の「有価証券損益」に計上しています。

 

(MC AUTOMOBILE (EUROPE) N.V.)

連結会社は、前連結会計年度において、モビリティセグメントの100%出資子会社MC AUTOMOBILE (EUROPE) N.V.(以下、MCAE)を清算し、MCAEに対する支配を喪失しました。支配喪失に伴い、在外営業活動体の換算差額の累計額による利益など18,655百万円を、連結損益計算書の「有価証券損益」に計上しています

 

(Nexamp,Inc.)

前連結会計年度において、電力ソリューションセグメントの連結子会社であったNexamp,Inc.(以下、Nexamp)は、Manulife Investment Management及び既存株主であるGenerate Capitalを引受先とする第三者及び株主割当増資を実行するとともに、連結会社が保有する同社株式の一部買取を行いました。また、連結会社はManulife Investment Management及びGenerate Capitalとの間でNexampに係る株主間協定書を締結しました。

この結果、連結会社はNexampに対する単独支配を喪失し、Nexampは連結会社の共同支配企業となりました。また、連結会社がNexampと共同支配する企業についても、Nexampに対する単独支配の喪失に伴い、連結会社の子会社から共同支配企業へ変更となりました。

本取引に伴う売却益9,224百万円及び支配の喪失に伴い残存保有持分を公正価値で再測定することにより認識した利益100,557百万円は、連結損益計算書の「有価証券損益」に計上しており、これに係る法人所得税費用24,403百万円は、「法人所得税」に計上しています。

 

(株式会社ローソン)

当連結会計年度において、S.L.C.セグメントの連結子会社であった株式会社ローソンについて、KDDI株式会社(以下、「KDDI」)による同社株式の公開買付け及び同社株式の株式併合を用いたスクイーズアウト手続きを経て、2024年8月15日付で当社及びKDDIの出資比率を50%ヘ調整しました。これに伴い、株主間契約の効力が発生することにより、当社は同社に対する単独支配を喪失し、同社を共同支配企業に分類しました。

この結果、売却に伴う売却益473百万円、支配の喪失に伴い残存保有持分を公正価値で再測定することにより認識した利益など182,070百万円及びこれらに係る法人所得税費用60,074百万円を、連結損益計算書の「有価証券損益」及び「法人所得税」に計上しています。また、支配喪失に伴い同社が保有していた現預金が減少した影響457,961百万円は、連結キャッシュ・フロー計算書の「事業の売却による収入(売却時の現金保有額控除後の純額)」に含まれています。

 

重要な非支配持分のある子会社

 

会社名

住所

非支配持分が保有する
議決権所有割合

メタルワン

東京都千代田区

40.00%

DIAMOND CHUBU EUROPE

AMSTERDAM, NETHERLANDS

20.00%

三菱食品

東京都文京区

49.66%

 

 

企業の議決権の過半数を所有していないが支配していると判断している企業

千代田化工建設株式会社

連結会社は、総合エンジニアリング事業を展開する千代田化工建設株式会社の第三者割当増資を引受け、普通株式へ転換可能なA種優先株式を保有しています。全てのA種優先株式を普通株式に転換した場合の議決権比率は、別途保有している普通株式の議決権比率33.46%と合わせて、81.99%となります。IFRSにおける投資先への支配の有無の判定においては、行使可能な潜在的議決権も考慮され、実質的に単独での支配権を行使可能な立場にあると考えられることから、当社は千代田化工建設株式会社を連結子会社としています。

 

 

38. ジョイント・アレンジメント(共同支配の取決め)及び関連会社

  (1) 企業の議決権の過半数を保有しているが支配していないと判断している企業

MI Berau B.V.(MI Berau社)

連結会社は、Tangguh LNGプロジェクトとよばれるインドネシアでのLNG事業に参画しているMI Berau社(オランダ企業)の株式を56%保有しており、株式会社INPEX(以下、インペックス社)が株式を44%保有しています。インペックス社との株主間協定書において、MI Berau社の経営上の重要事項の決定に関しては連結会社に加えて、インペックス社の同意を必要とする旨が規定されています。株主間協定書にて付与された権利により、インペックス社はMI Berau社に対して、実質的な参加権を保有しており、連結会社は、単独での支配権を行使する立場にないため、ジョイント・ベンチャーとして、連結会社はMI Berau社に対して持分法を適用しています。

 

Sulawesi LNG Development Ltd.(Sulawesi LNG Development社)

連結会社は、Donggi Senoro LNGプロジェクトとよばれるインドネシアでのLNG事業に出資しているSulawesi LNG Development社(イギリス企業)の株式を75%保有しており、韓国ガス公社が株式を25%保有しています。韓国ガス公社との株主間協定書において、Sulawesi LNG Development社の経営上の重要事項の決定に関しては連結会社に加えて、韓国ガス公社の同意を必要とする旨が規定されています。株主間協定書にて付与された権利により、韓国ガス公社はSulawesi LNG Development社に対して、実質的な参加権を保有しており、連結会社は、単独での支配権を行使する立場にないため、ジョイント・ベンチャーとして、連結会社はSulawesi LNG Development社に対して持分法を適用しています。

 

ディーアールアイ・ジーピー2株式会社
連結会社は、Grand Park Phase3とよばれるベトナムのホーチミン市郊外における都市開発事業に出資しているディーアールアイ・ジーピー2株式会社(日本企業)の株式を51%保有しており、野村不動産株式会社が株式を49%保有しています。野村不動産株式会社との株主間協定書において、ディーアールアイ・ジーピー2株式会社の経営上の重要事項の決定に関しては連結会社に加えて、野村不動産株式会社の同意を必要とする旨が規定されています。株主間協定書にて付与された権利により、野村不動産株式会社はディーアールアイ・ジーピー2株式会社に対して、実質的な参加権を保有しており、連結会社は、単独での支配権を行使する立場にないため、ジョイント・ベンチャーとして、連結会社はディーアールアイ・ジーピー2株式会社に対して持分法を適用しています。

 

Nexamp, Inc.(Nexamp社)

連結会社は、米国で分散型太陽光発電事業に取り組むNexamp社の株式を53.78%保有しています。株主間協定書において、Nexamp社の経営上の重要事項の決定に関しては、連結会社に加えて、Manulife Investment Management及びGenerate Capitalの同意を必要とする旨が規定されています。株主間協定書にて付与された権利により、Manulife Investment Management及びGenerate CapitalはNexamp社に対して、実質的な参加権を保有しており、連結会社は、単独での支配権を行使する立場にないため、ジョイント・ベンチャーとして、連結会社はNexamp社に対して持分法を適用しています。

 

   (2) 議決権比率が20%未満であるが重要な影響力を有していると判断している企業

Olam Group Limited(Olam社)

連結会社は、在シンガポール農産物事業会社Olam社の株式を14.63%保有しています。2017年度に、Olam社(当時Olam International Limited)の発行する新株予約権付社債が行使されたことにより連結会社の持分が希釈化し、議決権比率が20%未満となりましたが、連結会社は派遣する取締役等を通じてOlam社の営業及び財務の方針に重要な影響力を有していることから、Olam社に対して持分法を適用しています。

 

三菱HCキャピタル株式会社

連結会社は、三菱HCキャピタル株式会社の株式を18.40%保有しています。連結会社が同社に対して保有する議決権比率は20%未満ですが、同社の株主構成が三菱UFJフィナンシャル・グループ及び連結会社を除き広く分散しており、その持分の相対的な重要性が高いことに加え、連結会社が同社に派遣する取締役やアセットファイナンス等の主要なビジネス領域の執行役員を通じて、同社に対する重要な影響力(営業及び財務の方針の決定に参加するパワー)を有していることから、同社に対して持分法を適用しています。

 

   (3) 重要な共同支配の取り決め

BMA原料炭事業

連結会社は、100%出資子会社のMitsubishi Development Pty Ltd(以下、MDP社)において、炭鉱開発(製鉄用の原料炭)に取り組んでおり、MDP社を通じ、豪州クイーンズランド州BMA原料炭事業の50%の権益を保有し、パートナーのBHP社(BHP Group Limited, 本社:豪州メルボルン)と共にジョイント・オペレーションを運営しています。現在では、BMAは世界最大規模の原料炭事業に成長しています。また、当連結会計年度末のMDP社の有形固定資産帳簿価額は994,579百万円となっています。

 

   (4) ジョイント・ベンチャー及び関連会社に対する持分の変動額

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

当期純利益

 

 

  ジョイント・ベンチャー

134,174

75,455

  関連会社

310,211

262,027

  小計

444,385

337,482

その他の包括利益

77,878

79,518

包括利益合計

522,263

417,000

 

 

持分法で会計処理される投資の減損損失

前連結会計年度において、連結会社は、日本国内において発電所運営事業を行う共同支配企業宛ての投資について、技術的要因による発電量の低下、及びそれに伴うコストの増加を踏まえ、減損の兆候が存在すると判断しました。最新の事業計画に基づき減損テストを行った結果、売電契約収入の減少やコストの増加を背景に、減損損失を「持分法による投資損益」に8,140百万円計上しました。また、同社宛て貸付金に対する引当金計上に伴う損失2,535百万円を「販売費及び一般管理費」、対応する税効果592百万円(利益)を「法人所得税」として計上しました。これらの損失は、電力ソリューションセグメントの連結純利益に含まれています。

 

当連結会計年度において、連結会社は、日本国内において洋上風力発電事業を行う共同支配企業宛ての投資について、インフレ、円安、サプライチェーンの逼迫、金利上昇等の複数の外部環境要因が想定以上に悪化・長期化したことを背景として、持分法で会計処理される投資全額の損失計上及び法的若しくは推定的義務の範囲での追加的な損失を連結損益計算書の「持分法による投資損益」と「有価証券損益」にそれぞれ51,255百万円、1,183百万円計上しています。これらの損失は、電力ソリューションセグメントの連結純損失に含まれています。

 

持分法で会計処理される投資の売却
前連結会計年度において、食品産業セグメントの関連会社に関する配当金の受領及び当該投資の全量売却に伴う、株式売却益39,660百万円、受取配当金11,849百万円及びこれらに係る法人所得税費用12,078百万円を、それぞれ「有価証券損益」、「金融収益」及び「法人所得税」として計上しており、食品産業セグメントの連結純利益に含まれています。

 

(5) 連結会社とジョイント・ベンチャー及び関連会社との間の物品及びサービスの授受

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

物品の販売/サービスの提供

707,498

1,120,090

物品の購入/サービスの受領

1,385,488

1,247,762

 

 

(6) 連結会社のジョイント・ベンチャー及び関連会社に対する資産及び負債の残高

 

前連結会計年度
(百万円)

当連結会計年度
(百万円)

(資産)

 

 

営業債権

167,904

247,650

貸付金等

584,118

513,235

(負債)

 

 

営業債務

250,594

272,463

借入金等

117,202

99,180

 

上記のほか、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、ジョイント・ベンチャー及び関連会社に対して274,593百万円及び224,668百万円の信用保証を行っています。
また、ジョイント・ベンチャー及び関連会社に対して295,842百万円及び268,433百万円の販売契約残高、1,598,939百万円及び2,017,658百万円の買付契約残高があります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における買付契約残高には、主にMITSUBISHI CORPORATION RTM INTERNATIONAL PTE. LTD.とAnglo American Quellaveco S.A.との間のペルーケジャベコ銅鉱山から産出される銅精鉱の長期買付契約が含まれています。

 

キャメロンLNGプロジェクト
米国ルイジアナ州のCameron LNG, LLC(以下、CLNG)を事業主体とする天然ガス液化事業(キャメロンLNGプロジェクト)への投資に関し、連結会社はCLNGの2020年8月の商業生産開始後、20年間にわたる年間約400万トンの天然ガス液化能力を確保するに至り、同時にCLNGに対して天然ガス液化委託費用を支払う義務が生じています。なお、連結会社はCLNGから引き取る予定のLNGの大部分について、既に日本を中心とする需要家と長期の販売契約を締結しています。 

 

 

39. ストラクチャード・エンティティ

連結会社は、ストラクチャード・エンティティに対する関与について検討し、ストラクチャード・エンティティに対して支配を有しているかどうかを判定します。連結会社が、ストラクチャード・エンティティのリターンに最も重要な影響を及ぼす活動を指示する権限を有し、かつ、ストラクチャード・エンティティにとって潜在的に重要となる可能性のある損失を負担する義務又は利益を享受する権利を有する場合には、連結会社は、当該ストラクチャード・エンティティを支配する者に該当するものと判定し、当該ストラクチャード・エンティティを子会社として連結しています。

 

非連結のストラクチャード・エンティティ

連結会社が支配していないことから子会社として連結していないストラクチャード・エンティティは、様々な活動を行っており、代表的なものとして、インフラ事業におけるプロジェクト・ファイナンス及び不動産関連事業を遂行するための事業体があります。これらのストラクチャード・エンティティは、主として借入により資金調達を行っており、連結会社は、投資、保証、又は貸付という形態により関与し、事業投資リスク及び信用リスクにさらされています。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、連結財政状態計算書に認識したこれらのストラクチャード・エンティティに係る資産合計は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

連結財政状態計算書に認識したこれらのストラクチャード・エンティティに係る資産合計

113,531

123,568

 

 

連結財政状態計算書に認識したストラクチャード・エンティティに係る資産合計のうち、主なものは「持分法で会計処理される投資」及び「その他の投資」です。前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、連結財政状態計算書で認識されるストラクチャード・エンティティに係る負債の金額に重要性はありません。

 

 

40. 契約及び偶発負債

(1)契約

連結会社は、資金供与に関する契約(ローン・コミットメント)を締結しており、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における未実行残高はそれぞれ224,935百万円及び164,256百万円です。

 

前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、N.V. Enecoは長期エネルギー買付契約に基づき、それぞれ1,582,961百万円及び1,417,037百万円の買いコミットメントを保有しています。なお、当連結会計年度末における減少は主に一部仕入契約終了の影響とガス・電力市況の変動によるものです。

 

(2)保証

連結会社は、保証の提供によって、債務を引き受けることとなる様々な契約の当事者となっています。そうした保証は持分法適用会社や顧客や取引先に対して提供するものです。

 

信用保証

連結会社は、金融保証又は取引履行保証の形態により、顧客や取引先、及び持分法適用会社に対して信用保証を行っており、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における信用保証に係る保証残高及び保証極度額は以下のとおりです。

 

 

前連結会計年度末
(百万円)

当連結会計年度末
(百万円)

金融保証

保証残高

453,773

382,345

 

保証極度額

704,864

546,109

取引履行保証

保証残高

274,428

243,072

 

保証極度額

274,428

243,072

 

 

これらの信用保証は、顧客や取引先、及び持分法適用会社による第三者との取引又は第三者からの資金調達を可能にすることを目的としています。多くの保証契約は10年以内に満期を迎えるものであり、残りの信用保証も2055までに満期となります。仮に被保証者である顧客や取引先、又は持分法適用会社が取引契約又は借入契約に基づく義務の履行を怠った場合には、連結会社が被保証者に代わって義務を履行する必要があります。

連結会社では、保証先の財務諸表等の情報に基づき社内格付を設定し、その社内格付に基づき、保証先ごとの保証限度額の設定や必要な担保・保証などの取り付けを行うことにより信用保証リスクの管理を行っています。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における、再保証又は担保資産により担保されている金融保証の合計額は、それぞれ6,915百万円及び5,779百万円です。なお、金融保証には信用状付割引手形残高が、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ47,804百万円及び45,940百万円含まれています。取引履行保証の一部は、銀行保証、親会社保証などの再保証や、工事契約においてコンソーシアムを形成するパートナーとの間での起因者責任負担の取り決めなどを取り付けることで、リスクの軽減を図っています。

また、当連結会計年度末において、保証実行により重大な損失が発生する可能性の高い信用保証はありません。

 

豪州におけるLNGプロジェクト

豪州のLNGプロジェクトへの参画及び開発に関連し、当該LNGプロジェクトの権益の一部を保有する当社の持分法適用会社は、事業推進に係る必要資金の一部として、1,927百万米ドルを限度とする融資契約を銀行と締結しており、当社は本事業に参画した他の事業者とともに、当持分法適用会社の融資の返済を同銀行に対して保証しています。前連結会計年度末及び当連結会計年度末における当社の最大保証額は、それぞれ844百万米ドル及び690百万米ドルで、「金融保証極度額」に含まれています。なお、融資実行額のうち、前連結会計年度末及び当連結会計年度末における当社保証額は、それぞれ844百万米ドル及び690百万米ドルで、「金融保証残高」に含まれています。

 

損失補償

連結会社は、事業売却や譲渡の過程において、環境や税務などに関する偶発損失を補償する契約を締結することがあります。補償の性質上、これらの契約に基づく連結会社の最大負担額を予想することはできません。これらの契約による連結会社の補償義務については、一部既に請求行為を受けているものを除いて、発生可能性が低くかつ見積不能であるため、負債は計上していません。

 

(3)訴訟

連結会社にはいくつかの係争中の事件がありますが、経営者は、これらの事件が最終的に解決され、仮に連結会社が債務を負うことになったとしても、連結会社の財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすことはないと考えています。

 

 

41. 重要な後発事象

連結会社は、後発事象を2025年6月18日まで評価しています。

 

配当

2025年6月20日定時株主総会で決議予定の配当については、注記21をご参照ください。

 

自己株式取得及び消却

2025年4月3日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式を取得するとともに、同法第178条の規定に基づき、自己株式を消却することを、以下のとおり決議しました。

 

1.取得の内容

①取得する株式の種類

当社普通株式

②取得する株式の総数

689,000,000株(上限)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する上限割合約17%)

③株式の取得価額の総額

1兆円(上限)

(公開買付け及び市場買付け(2025年4月2日終値で取得すると仮定)により取得する株式の総数は、発行済株式総数(自己株式を除く)の約10%分に相当)

④取得期間

2025年4月4日~2026年3月31日(予定)

⑤取得する方法

取得する株式の取得価額の総額のうち、約2,133億円は公開買付けにより取得する。公開買付けにより取得されなかった残額約7,867億円(上限)については、東京証券取引所における市場買付けにより取得する予定。

 

 

2.消却の内容

①消却する株式の種類

当社普通株式

②消却する株式の数

上記1.より取得した自己株式全数

③消却予定日

2026年4月30日

 

 

三菱食品株式会社に対する株式公開買付けの開始

S.L.C.セグメントの連結子会社である三菱食品株式会社(以下、当該会社)の普通株式を金融商品取引法による公開買付け(以下、本公開買付け)を通じて追加取得することを決定しました。

 

1.本公開買付けの目的

当社は当連結会計年度末日時点で当該会社の株式を50.11%所有しています。本公開買付けを通じ、当該会社の発行済み株式の全量(当社が所有する当該会社の株式及び当該会社が所有する自己株式を除く)を取得し、完全子会社とすることを目的としています。

 

2.当該会社の概要

(1)名称

三菱食品株式会社

(2)所在地

東京都文京区小石川一丁目1番1号

(3)代表者の役職・氏名

代表取締役社長 京谷 裕

(4)事業内容

国内外の加工食品、低温食品、酒類及び菓子の卸売、物流事業及びその他サービス事業

(5)資本金

10,630百万円(2025年3月31日現在)

(6)設立年月日

1925年3月13日

 

 

 

3.本公開買付けの概要

(1)買付等の期間

2025年5月9日(金)から2025年7月8日(火)まで(43営業日)

(2)買付等の価格

普通株式1株につき、6,340円

(3)買付予定の株券等の数

 

 

①買付予定数

21,718,995株

②買付予定数の下限

7,100,000株

③買付予定数の上限

-株

 

(注)

応募株券等の総数が買付予定数の下限に満たない場合は、応募株券等の全部の買付けを行いません。応募株券等の総数が買付予定数の下限以上の場合は、応募株券等の全部の買付等を行います。

 

(4)買付代金

137,698百万円

 

(注)

買付代金は、買付予定数(21,718,995株)に公開買付価格(6,340円)を乗じた金額です。

 

(5)資金調達方法

金融機関からの借入

(6)決済の開始日

2025年7月15日(火)

 

 

Malaysia LNG事業の権益延長

地球環境エネルギーセグメントのMalaysia LNG事業では、Petroliam Nasional Berhad(以下、ペトロナス)との合意に基づき、2025年6月5日付でDua事業の権益延長を実行しています。同日付で連結子会社であるDiamond Gas Holdings Sdn. Berhadが保有するMalaysia LNG Dua株式をペトロナスへ売却するとともに、同社株式を再取得しています。当該株式の取得対価は713百万米ドルで、持分比率は再取得前と同様の10%となります。

当連結会計年度末において、今回の取引で売却した既存の当該株式を「売却目的保有資産」に振り替えていますが、残高に重要性はありません。また、株式売却に伴い、その他の資本の構成要素の「FVTOCIに指定したその他の投資」に計上されていた当該株式に係る公正価値の変動の累計額(損失)、約1,590億円が直接「利益剰余金」へ振り替わる見込みです。

再取得された投資は連結財政状態計算書の「その他の投資」として計上される見込みです。当該投資は継続的に公正価値(レベル3)で測定されることとなり、公正価値の変動をその他の包括利益で認識(FVTOCI)する資本性金融資産として指定する見込みです。また、現金による取得対価は連結キャッシュ・フロー計算書の「その他の投資の取得による支出」として計上される見込みです。

 

 

42. 連結財務諸表の承認

連結財務諸表は、2025年6月18日に取締役会によって承認されています。

 

(2)【その他】

当連結会計年度における半期情報等

(累計期間)

中間連結会計期間

当連結会計年度

収益

(百万円)

9,354,751

18,617,601

税引前利益金額

(百万円)

903,514

1,393,425

当社の所有者に帰属する中間
(当期)純利益金額

(百万円)

618,055

950,709

1株当たり当社の所有者に帰属する
中間(当期)純利益金額

(円)

152.73

236.97