当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、前第3四半期連結会計期間において、企業結合にかかる暫定的な会計処理の確定を行っており、前年同四半期連結累計期間との比較・分析に当たっては、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額によっております。
(1)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産の残高は、前連結会計年度末より111億7千1百万円増の2,429億2千2百万円となりました。主な要因は、今般の新型コロナウイルス感染症治療に対応するための治療薬在庫等によ
る商品の増加並びに新規出店による建物及び構築物の増加によるものであります。
負債の残高は、78億7千3百万円増の1,130億7千8百万円となりました。主な要因は、買掛金が増加したことによるものであります。
短期及び長期借入金の残高は、20億5千1百万円減となる66億4千万円となりました。主な要因は、借入金の返済によるものであります。
純資産の残高は、32億9千8百万円増の1,298億4千4百万円となり、自己資本比率は1.2ポイント減少となる53.4%となりました。
(2)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年5月1日~2023年10月31日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行したこと、また、行動制限が緩和されたこと等により、人流の回復がみられる等緩やかな持ち直しの傾向がみられます。一方で、物価上昇や金融資本市場の変動等により未だ不透明な状況が続いております。
このような経済情勢の中、当社グループはマテリアリティでもある「地域医療への貢献」「美しさとすこやかさの提供」を使命とし、医療・小売サービスの提供に努めてまいりました。事業による様々な社会課題の解決への貢献を通じて、ステークホルダーの皆さまに「この街にアインがあって良かった」と感じていただける企業にしていきたいと考えております。
また、ダイバーシティ&インクルージョンをマテリアリティ「健全な経営基盤」における重要な取り組みのひとつとしてとらえており、働きやすい環境整備と働きがいのある組織づくり等、多様性の推進に積極的に取り組む中、仕事と子育ての両立を支援する「子育てサポート企業」として評価され、2023年7月に中核事業会社である株式会社アインファーマシーズが厚生労働大臣より「プラチナくるみん認定」を受けました。
当社では、2022年10月にCSR調達方針・ガイドラインを制定しております。本年7月には、サプライチェーン全体でCSR調達を実践するために、お取引先さまに対して説明会を開催するとともに、翌月8月に現状把握のためのCSRアンケートを実施いたしました。この取り組みを通じてサプライチェーンリスクの評価と分析を行い、CSRを遵守していただくようコミュニケーションを図ることで、お取引先さまとのCSR協業体制の強化に取り組んでまいります。これからも当社グループでは、持続可能な調達の実現のために、サプライチェーン全体でサステナビリティ活動を推進してまいります。
当第2四半期連結累計期間における経営成績は、次のとおりであります。
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前第2四半期 連結累計期間 (百万円) |
当第2四半期 連結累計期間 (百万円) |
増減額 (百万円) |
増減率 (%) |
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売上高 |
171,204 |
193,727 |
22,523 |
13.2 |
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営業利益 |
6,786 |
8,749 |
1,962 |
28.9 |
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経常利益 |
7,285 |
9,338 |
2,052 |
28.2 |
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親会社株主に帰属する四半期純利益 |
3,805 |
5,257 |
1,452 |
38.2 |
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
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前第2四半期 連結累計期間 (百万円) |
当第2四半期 連結累計期間 (百万円) |
増減額 (百万円) |
増減率 (%) |
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ファーマシー 事業 |
売上高 |
153,248 |
173,234 |
19,985 |
13.0 |
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セグメント利益 |
10,771 |
12,492 |
1,721 |
16.0 |
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リテール事業 |
売上高 |
12,205 |
14,832 |
2,626 |
21.5 |
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セグメント利益 |
349 |
1,318 |
968 |
277.3 |
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その他事業 |
売上高 |
5,781 |
5,685 |
△95 |
△1.7 |
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セグメント利益又は損失(△) |
△18 |
△49 |
△30 |
- |
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(注)セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高を含んでおります。
(ファーマシー事業)
当社グループでは、医療機関等との連携、お薬手帳等を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応等により、患者さまが住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んでおります。
また、患者さまの利便性向上のためのDX推進にも積極的に取り組んでおり、2022年より提供しているアイン薬局公式アプリに加え、2023年10月にはアイン薬局のLINE公式アカウントを開設し、処方箋送信サービスをより手軽に利用いただけるようになりました。
今回、新型コロナウイルス感染症治療薬を含めた高額医薬品処方への対応が増加傾向にあることで処方箋単価が上昇するとともに、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行したことによる外来受診抑制の緩和及びインフルエンザの早期流行が影響したことに加え、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮等の患者さまサービス向上により処方箋枚数についても増加しております。
同期間の出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計15店舗を出店し、5店舗を閉店、2店舗を事業譲渡したことで、当社グループにおける薬局総数は1,217店舗となりました。
(リテール事業)
コスメ&ドラッグストア事業においては、国内外の人流の回復により客数が堅調に推移するとともに、顧客の購買傾向が感染症対策商品から当社の強みであるコスメ関連商品等へと変化していることで単価が上昇しております。また、販売費及び一般管理費の低減により利益率が向上しております。引き続き、購買動向を注視し、商品力の強化や魅力的な売り場づくりを行ってまいります。
同期間の出店状況は、2店舗を出店し、2店舗を閉店したことで、コスメ&ドラッグストア総数は78店舗となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ40億6千3百万円増の502億8千万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益94億2千7百万円、減価償却費29億2千9百万円、のれん償却額21億7千7百万円、仕入債務の増減額77億5千9百万円を主な収入要因として、また、棚卸資産の増減額32億3千2百万円、未収入金の増減額35億5千7百万円、法人税等の支払額33億1千6百万円を主な支出要因として、140億9千4百万円の収入(前年同期は84億5千6百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得による支出53億2千万円を主な支出要因として、57億9千3百万円の支出(前年同期は186億1千7百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期及び長期の借入れと返済の差額が21億2千1百万円の返済となったこと、配当金の支払額21億7百万円を主な支出要因として、42億3千7百万円の支出(前年同期は57億9千3百万円の支出)となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。