第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態の分析

 (総資産)

総資産は、前事業年度末に比べ663百万円減少し、2,161百万円となりました。

 (流動資産)

流動資産は、前事業年度末に比べ757百万円減少し、615百万円となりました。

これは主として、現金及び預金が684百万円、受取手形及び売掛金が87百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。

 (固定資産)

固定資産は、前事業年度末に比べ94百万円増加し、1,546百万円となりました。

これは主として、有形固定資産が74百万円増加したことなどによるものであります。

 (流動負債)

流動負債は、前事業年度末に比べ311百万円減少し、599百万円となりました。

これは主として、短期借入金が100百万円、その他に含まれる未払消費税等が96百万円、支払手形及び買掛金が87百万円、それぞれ減少したことなどによるものであります。

 (固定負債)

固定負債は、前事業年度末に比べ32百万円減少し、368百万円となりました。

これは主として、長期借入金が28百万円減少したことなどによるものであります。

 (純資産)

純資産は、前事業年度末に比べ320百万円減少し、1,193百万円となりました。

これは主として、利益剰余金が340百万円減少したことなどによるものであります。

この結果、当第2四半期会計期間末の自己資本比率は55.2%となりました。

 

(2)経営成績の状況

 当第2四半期累計期間(2023年5月1日~10月31日)の経済情勢は、輸出の回復等が寄与して2023年4~6月期の国内総生産(GDP)が年率4.8%増のプラス成長となった一方、個人消費や設備投資等の内需関連項目は減少や横ばいにとどまり、7~9月期のGDP速報値は年率2.1%減と3四半期ぶりのマイナスとなりました。今後についても物価上昇の消費への影響や海外景気の下振れリスク等が懸念され、必ずしも先行きを楽観できない状況にあります。また、印刷業界におきましては、出版や広告分野におけるペーパーレス化の進展に加え、個人消費の伸び悩み等も影響し、依然として印刷需要低迷の状況が続いております。

 このような経営環境の下、当社は高性能印刷設備を活かした付加価値の高い印刷物の受注に注力し、生産性をさらに高めるための設備更新を進めてまいりました。

 その結果、当第2四半期累計期間における経営成績は次のとおりとなりました。

 当社の売上高は、学校アルバム部門と一般商業印刷部門とで構成されています。学校アルバム部門は、第2四半期累計期間においては主に卒業式後納品のアルバム売上となりますが、当第2四半期累計期間の売上は期首時点の受注残高の減少等により、前年同四半期累計期間比11.2%減の405百万円となり、一般商業印刷部門の売上高につきましては、前年同期間比3.3%減の202百万円となりまして、両部門を合計した全売上高は、前年同四半期累計期間比8.8%減の607百万円となりました。

 損益面につきましては、主として賃上げによる労務費の増加が製造原価を押し上げたことや、広告宣伝費等の増加により販売費及び一般管理費が前年同四半期累計期間比増加したことにより、営業損失398百万円(前年同四半期累計期間比49百万円損失増)、経常損失390百万円(前年同四半期累計期間比52百万円損失増)、生産設備更新のため印刷機を譲渡したこと等から固定資産売却益53百万円があったことにより四半期純損失340百万円(前年同四半期累計期間比1百万円損失減)となりました。

 当社は、当事業年度よりブロックチェーン技術を利用したNFT(非代替性トークン)の販売に着手し、収益構造の改善及び強固な企業体質づくりに取り組んでおります。

 

 

(季節変動について)

 当社の年間売上高のおよそ82%を占める学校アルバム部門は卒業時期の2月、3月に売上が集中いたしますので、この第2四半期累計期間の売上高は年間売上高の2分の1前後にはなりませんし、損益につきましても固定費等の発生が先行いたしますので、第2四半期累計期間においては、現在のところ損失となることが避けられず、上記のような損益状況となります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、次に記載するキャッシュ・フローにより前事業年度末の残高より684百万円減少し、298百万円となりました。

  (営業活動によるキャッシュ・フロー)

   当第2四半期累計期間において営業活動の結果使用した資金は、541百万円(前年同期間比1.2%増)となり

   ました。これは、主に税引前四半期純損失によるものであります。

  (投資活動によるキャッシュ・フロー)

   当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は、11百万円(前年同期間比94.3%減)となり

   ました。これは、主に有形固定資産の取得による支出によるものであります。

  (財務活動によるキャッシュ・フロー)

   当第2四半期累計期間において財務活動の結果使用した資金は、131百万円(前年同期間比3,449.4%増)とな

   りました。これは、主に借入金の返済によるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

  当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

  また、前事業年度に掲げた課題については、当第2四半期累計期間も引き続き取り組んでおります。

 

(6)研究開発活動

  当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。