当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間(2023年10月1日~2023年12月31日)(以下「当四半期」という。)における我が国経済は、ウィズコロナの下で経済活動が正常化に向かい総じて回復基調にはありましたが、エネルギーコストの高止まりに加えて生活必需品の値上げ等により個人消費の停滞が懸念される等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
そのような状況のなか、当四半期における当社グループの主要事業である菓子・パン資材及び雑貨等の販売事業(以下「資材及び雑貨等の販売事業」という。)におきましては、マーケティング活動が功を奏し、ハロウィンやブラックフライデー、クリスマスといった当四半期における商機を堅実に掴み、売上高は好調に推移いたしました。
前連結会計年度では、コロナ禍に伴うBtoC事業の特需が終わったことを受け、経営資源をBtoB事業に優先投入するビジネスモデルに方針転換いたしました。その結果、ご注文1件当たりの取引量が増え、輸送コストや物流人件費の削減等に繋がり、過去最高益を達成することが出来ました。
当四半期からは、好調なBtoB事業を継続成長させつつ、BtoC事業の底上げに取り組み、製菓・製パン業界のマーケットリーダーとしての地位を強固なものにするよう目指しております。株式会社大創産業とのコラボレーションでDAISO(ダイソー)店内に設置の当社監修製菓材料商品は、新商品を投入してラインナップを増やし、誰もが気軽にお菓子作りに挑戦できる環境づくりを進めております。また、資本業務提携先の不二製油株式会社との共同ECメディア「cotta tomorrow」でも、オーガニック食材等の品揃え拡大を推進しております。
こうした事業拡大に対応するべく、専門知識を有した人材の採用や、経営基盤の再構築に向けた投資、従業員給与のベースアップ等を実行してまいりましたので、前年同四半期に比べて販売費及び一般管理費は増大いたしました。
中期経営計画(2023-2026)で定めた「つくる喜びと食べる幸せを世界にめぐらせる」というパーパス、「たくさんのつくりたいをかなえる」というビジョンを達成するために、今後も引き続き持続的な成長と更なる企業価値の向上を図ってまいります。
なお、2023年10月2日付で全株式を取得したアスコット株式会社の連結子会社化に伴い、同社の経営成績を当四半期より反映しております。
以上の結果、売上高2,785,132千円(前年同四半期比6.9%増)、営業利益277,944千円(同7.2%減)、経常利益290,017千円(同4.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益197,490千円(同5.2%減)となりました。
なお、当社グループは、資材及び雑貨等の販売事業を主要な事業としており、その他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。
②財政状態
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、6,561,134千円となり、前連結会計年度末に比べ141,179千円増加しました。これは、主に、棚卸資産が94,344千円減少した一方で、アスコット株式会社を連結子会社化したこと等により受取手形及び売掛金が209,430千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、2,545,105千円となり、前連結会計年度末に比べ30,196千円増加しました。これは、主に、未払法人税等が107,123千円減少した一方で、アスコット株式会社を連結子会社化したこと等により支払手形及び買掛金が195,007千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、4,016,029千円となり、前連結会計年度末に比べ110,982千円増加しました。これは、主に、配当金86,669千円を計上した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益197,490千円の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間の末日現在において重要な資本的支出の予定はありません。
なお、当第1四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は1,304,569千円となっております。また、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は1,802,002千円となっております。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。