第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第12期

第13期

第14期

第15期

第16期

決算年月

2021年12月

2022年12月

2023年12月

2024年12月

2025年12月

売上高

(千円)

1,594,038

2,132,680

経常利益

(千円)

18,653

147,312

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

13,054

138,852

包括利益

(千円)

13,054

138,847

純資産額

(千円)

1,709,021

1,847,968

総資産額

(千円)

2,708,435

3,425,892

1株当たり純資産額

(円)

333.48

360.57

1株当たり当期純利益

(円)

2.67

27.09

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

63.1

53.9

自己資本利益率

(%)

0.8

7.8

株価収益率

(倍)

244.6

36.9

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

27,817

178,234

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

378,161

1,079,531

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,211,978

443,670

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,871,411

1,413,785

従業員数

(名)

121

185

〔外、平均臨時雇用者数〕

-〕

-〕

-〕

4

5

 

(注) 1.第15期より連結財務諸表を作成しているため、それ以前については記載しておりません。

2.第15期、第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため、記載しておりません。

3.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(契約社員・アルバイト)は、1年間の平均人員を〔 〕内に外数で記載しております。

4.「法人税、住民税及び事業税に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。以下「2022年改正会計基準」という。)等を第16期の期首から適用しており、第15期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。なお、2022年改正会計基準については第20-3項ただし書きに定める経過的な取扱いを適用し、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2022年10月28日)については第65-2項(2)ただし書きに定める経過的な取扱いを適用しております。この結果、第16期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第12期

第13期

第14期

第15期

第16期

決算年月

2021年12月

2022年12月

2023年12月

2024年12月

2025年12月

売上高

(千円)

770,865

970,589

1,279,912

1,594,038

1,913,777

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

313,001

265,874

32,148

48,539

165,114

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

335,871

316,494

46,056

42,941

167,343

持分法を適用した
場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

100,000

100,000

100,000

629,867

629,867

発行済株式総数

(株)

41,552

41,552

4,155,200

5,124,800

5,124,800

純資産額

(千円)

906,671

590,176

636,232

1,738,908

1,906,251

総資産額

(千円)

1,315,258

1,279,446

1,320,628

2,635,295

3,328,183

1株当たり純資産額

(円)

218.20

142.03

153.12

339.31

371.97

1株当たり配当額

(円)

(1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)

(円)

86.14

76.17

11.08

8.79

32.65

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

自己資本比率

(%)

68.9

46.1

48.2

66.0

57.3

自己資本利益率

(%)

7.5

3.6

9.2

株価収益率

(倍)

74.3

30.7

配当性向

(%)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

470,760

157,630

12,075

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

20,137

53,025

49,139

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

1,225,082

218,742

17,508

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,080,414

1,088,500

1,009,777

従業員数

(名)

63

70

88

106

117

〔外、平均臨時雇用者数〕

4

4

3

3

3

株主総利回り

(%)

153.3

(比較指標:東証グロース市場指数)

(%)

(-)

(-)

(-)

(-)

(107.2)

 

 

最高株価

(円)

1,690

1,543

最低株価

(円)

605

500

 

(注) 1.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第13期の期首から適用しており、第13期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

2.持分法を適用した場合の投資利益については、第14期以前は関連会社を有していないため記載しておりません。また、第15期より連結財務諸表を作成しているため、第15期以降の持分法を適用をした場合の投資利益は記載しておりません。

3.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

4.当社は、2023年11月17日開催の取締役会決議により、2023年12月8日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っております。第12期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失を算定しております。

5.第15期及び第16期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、希薄化効果を有している潜在株式が存在しないため記載しておりません。また、第14期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在するものの、当社株式は非上場であったことから、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。加えて、第12期及び第13期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

6.第12期及び第13期の自己資本利益率については、当期純損失であるため記載しておりません。

7.第14期までの株価収益率については、当社株式は非上場であったため、記載しておりません。

8.第15期より連結財務諸表を作成しているため、第15期以降の営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー及び現金及び現金同等物の期末残高は記載しておりません。

9.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(契約社員・アルバイト)は、1年間の平均人員を〔 〕内に外数で記載しております。

10.第12期から第15期の株主総利回り及び比較指標は、2024年3月26日に東京証券取引所グロース市場に上場したため、記載しておりません。第16期の株主総利回り及び比較指標は、2024年12月期末を基準として算定しております。

11.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所グロース市場におけるものであります。なお、当社株式は2024年3月26日に同取引所に株式を上場いたしましたので、それ以前の株価については記載しておりません。

12.「法人税、住民税及び事業税に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。以下「2022年改正会計基準」という。)等を第16期の期首から適用しており、第15期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。なお、2022年改正会計基準については第20-3項ただし書きに定める経過的な取扱いを適用し、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2022年10月28日)については第65-2項(2)ただし書きに定める経過的な取扱いを適用しております。この結果、第16期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。

 

2 【沿革】

 

年月

概要

2010年9月

静岡県焼津市にて資本金5,000千円で当社設立

2011年4月

感情解析エンジン「Social Emotion Engine」を開発

同エンジン搭載のTwitterアプリ「Feel on!」を提供開始

2012年2月

東京都江東区青海に本社を移転

2014年5月

東京都千代田区外神田へ本社を移転

2014年10月

ビジネスチャットサービス「direct」を提供開始

2014年12月

チャットボット開発環境「daab SDK」を公開

2015年10月

「direct」に顧客が協力会社と安全につながるオプションサービス「direct Guest Mode(ダイレクトゲストモード)」を提供開始

2016年3月

徳島県徳島市に徳島ラボを開設

2016年10月

働き方改革支援ソリューション「direct Smart Working Solution」を提供開始

2016年12月

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)のISO/IEC27001及びISO/IEC27017認証を取得

2017年1月

チャットボットレンタルサービス「direct bot RENTAL」を提供開始

2018年5月

大阪府大阪市西区に関西支社を開設

2018年7月

ユーザーの思考に合わせて進化するFAQソリューション「AI-FAQボット」を提供開始

2019年5月

東京都千代田区岩本町へ本社を移転

2019年6月

第三者割当増資により総額2.8億円を資金調達

2019年10月

福岡県福岡市中央区に九州支社を開設

2021年5月

第三者割当増資により総額約10億円を資金調達

2021年10月

関西支社を大阪府大阪市西区に移転

2022年4月

タスク管理、スケジュール管理、掲示板を搭載した「direct Apps」を提供開始

2023年3月

「direct Apps」に日程調整アプリ「トリスケ」を追加で提供開始

2023年6月

「タグショット/タグアルバム」を提供開始

2024年3月

東京証券取引所グロース市場に株式を上場及び公募増資(資本金537,184千円)

2024年4月

オーバーアロットメントによる売出しに係る第三者割当増資(資本金629,867千円)

2024年11月

株式会社システム・エムズの株式の取得(子会社化)

2025年4月

東京都千代田区に株式会社directX Ventures(現連結子会社)を設立

2025年6月

directX Ventures1号有限責任事業組合を組成

2025年10月

IU BIM STUDIO株式会社の株式の取得(子会社化)

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社4社(株式会社システム・エムズ、株式会社directX Ventures、directX Ventures1号有限責任事業組合、IU BIM STUDIO株式会社)の計5社で構成されており、DXソリューション事業及び投資事業を展開しております。

 

当社グループは、「アイデアとテクノロジーで人々を笑顔にする!」をミッションに掲げ、「ココロ踊るチャレンジと心からの感謝にあふれる会社であり続ける」をビジョンとしております。また、役職員向けの行動指針(バリュー)として、「顧客志向」「チャレンジ」「スピード」「チームワーク」「尊重・信頼」「プロフェッショナル」の6つを定義し、徹底した顧客志向のもと、業務課題を深く理解し、課題解決を実現するためにデジタルサービスの開発・提供をしております。社名である「L is B(エルイズビー)」は、働く人々の人生の彩り・潤いになるサービスを提供したいという想いから、Life is Beautifulの頭文字を由来としています。

 

「ミッション・ビジョン・バリュー」


当社グループは、当連結会計年度より投資事業に取り組むことを目的とした子会社及び有限責任事業組合を設立したことに伴い、報告セグメントを従来の「DXソリューション事業」の単一セグメントから「DXソリューション事業」「投資事業」の2区分に変更しております。

各セグメントの事業内容は以下のとおりであります。

 

(1) DXソリューション事業

① サービスの全体像

「現場(注1)」を持つ企業の業務課題をDX(デジタルトランスフォーメーション)(注2)によって解決するデジタルサービスを、主にSaaS(Software as a Service)(注3)と呼ばれる形態で提供しているほか、システム受託開発やBIM(Building Information Modeling)(注4)領域のソリューションを提供しております。

 

 

「現場のある業界イメージ」


(注) 1.現場とは、建設業、流通小売業、インフラ業、運輸・交通業等の業界における現場のことを指します。

2.DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して業務プロセス、製品・サービス、ビジネスモデルなどを変換することをいいます。

3.SaaS(Software as a Service)とは、インストール不要でインターネット上で使用できるソフトウエアをいいます。

4.BIM(Building Information Modeling)とは、図面にデザインや寸法だけでなく、材料・性能・コスト・工程などの情報を付与し3次元モデルとして建物を可視化・管理する仕組みをいいます。

 

② 顧客が抱える課題

当社グループの顧客である現場を持つ業界の多くの企業は、生産年齢人口の減少によって人材不足が深刻化しております。さらに、他の産業と比べて長時間労働が常態化し、例えば建設業においては、厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和7年度分結果確報」によると全産業平均と比較して年間約296時間の長時間労働となっています。長時間労働が発生する背景には、現場特有のコミュニケーション課題として、話したい相手が近くにおらず業務が停滞する、確認のために現場と事務所の往復が多い、膨大な手書きの点検記録や提出資料が必要となる、多くの協力会社とのタスク・スケジュール調整が頻発するといった課題があります。

 

③ 当社グループが提供するサービス

当社グループは、現場の課題を解決するデジタルサービスとして、2014年10月に現場向けビジネスチャット「direct」をリリースしました。その後、「direct」と連携して稼働するサービス群として、2016年10月には働き方改革支援ソリューション「direct Smart Working Solution(SWS)」を、2017年1月にチャットボット(注1)レンタルサービス「direct bot RENTAL」を、2018年7月にはユーザーの思考に合わせて進化するFAQソリューション「AI-FAQボット」を、2022年4月にはタスク管理、スケジュール管理、掲示板を搭載した「direct Apps」をリリースいたしました。さらに、顧客から寄せられるDXに関する課題を解決するため、2022年7月にDXコンサルティングサービスを開始し、コンサルティングや「direct」等と連携した個社別のオリジナルソリューションの設計・開発を行っております。その後も、2023年6月には現場向け写真管理サービス「タグショット/タグアルバム」を、2024年3月には現場のノウハウを動画で共有する「ナレッジ動画」をリリースするなど、継続的なサービスの拡充に努めてまいりました。

このほか、「direct」のOEM(注2)提供を行う形で、自治体や信用金庫に対して、ビジネスチャットサービスを提供しております。

 

 


(注) 1.チャットボット(Chatbot)とは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボット)」を組み合わせた言葉で、ユーザーからの呼びかけに応じて自動的に会話するプログラムをいいます。

2.OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、開発したサービス・製品を、供給先のブランド名で販売することをいいます。

 

④ サービスの提供形態

当社グループの主なサービス提供形態は、顧客に対して「direct」等のデジタルサービスを提供し、顧客から利用料の支払いを受けております。商流は、当社グループから利用者に対して直接販売する形態と、販売パートナーを通じて利用者へ販売する形態があります。また、「direct」等の自社サービスを、OEMパートナーに対し、OEMパートナーのブランドとして利用者へ提供することがあります。

毎月経常的に得られるサービス利用料は、ストック売上高として計上しております。そのほかに、当社サービスの初期設定やDXコンサルティングサービスは、作業完了やシステムの納品ごとに、プロフェッショナルサービスその他売上高として計上しております。

 

⑤ 現場のビジネスチャット「direct」の特徴

イ.直感的でシンプルなインターフェース

「direct」は、リリース以来、現場で利用されるITツールとして開発してきました。チャットサービスは、業務連絡・報告といったコミュニケーションを円滑に行うために、業務に携わる全ての人が使いこなせる必要がありますが、現場で働く人々の職務内容やITリテラシーはばらばらで、ITツールの利用を全員に浸透させるのは困難です。「direct」は、スマートフォンを操作できる人であれば直感的に操作できるユーザーインターフェースを指向して開発しております。

 

「direct」のインターフェース


 

ロ.現場に出入りする協力会社、取引先と安全につながることが可能となるアカウント管理機能

現場の業務には、社内の従業員だけでなく、協力会社や仕入れ先など、多くの社外の関係者と業務を推進します。建設現場では、現場監督を中心として、土木、左官、電気、配管、クロスその他多くの協力会社の作業員が関わり、流通小売では、仕入れ先や店舗の臨時職員など、自社の従業員以外とのコミュニケーションが必要とされます。「direct」は、このような社外の関係者と安全につながる仕組みとして、「direct Guest Mode(ダイレクトゲストモード)」というアカウント管理機能を提供しております(特許取得済 特許第6243382号)。「direct」の管理者及び通常ユーザーは、協力会社などの社外メンバーをゲストとして組織に招待することで、全参加メンバーに話しかけることができますが、招待されたゲストメンバーには他のゲストの存在が表示されません。

 

「direct Guset Mode(ダイレクトゲストモード)」


 

ハ.現場の情報管理に必要なセキュリティ

「direct」の開発・運用体制は、お客様の情報資産の保護を徹底し、セキュリティ事故の発生ゼロを目的として、情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)の厳正なる審査のもとISO/IEC 27001:2013(JIS Q 27001:2014)及びISO/IEC27017:2015(JIP-ISMS517)の認証を取得しています(登録日:2016年12月9日)。

「direct」で送受信されるメッセージや添付ファイルのデータは、すべて暗号化通信(SSL/TLS)にて行われています。「direct」のサーバー管理は、専門エンジニアによる運用ルール(社内管理者アクセス制限・ログ管理、最新セキュリティパッチの定期適用、脆弱性診断など)のもと行われており、お客様からお預かりしたデータ(写真、動画、ドキュメントなどの添付ファイル)は暗号化方式AES256(注)により保存しております。 また、外部攻撃からの対策として、侵入検知、改ざん検出システムを設置して監視しております。さらに、「direct」は、現場の協力会社の関係者がスマートフォンで利用するという特性上、ファイルのダウンロード制限や、端末でのスクリーンショット制限といった現場で求められるセキュリティ機能を有しております。

 

ニ.現場で活用されるデジタルサービスとの連携

建設業をはじめとして、現場ではDX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性向上のために、様々なデジタルツールが使用されています。「direct」は、現場で利用されるファイル共有ツール、グループウェア、帳票記録・報告・閲覧ツール、図面管理ツール、施工管理ツール等の他社サービスと連携しており、業務ツールのハブとなっています。

 

(注) 暗号化方式AES256とは、256ビット長の暗号鍵を用いて暗号化する方式をいいます。AESで用いられる暗号鍵で暗号鍵長が最も長く、安全性が高いとされています。

 

⑥ 連携ソリューション

イ.「direct Apps」

2022年4月、「direct」と連携するアプリケーション群として「direct Apps」のサービスを開始しました。初期アプリとして、タスク管理、掲示板、スケジュール管理の3アプリをリリースし、2023年3月に日程調整のためのアプリ「トリスケ」をリリースしました。各アプリにおいて情報を更新すると、「direct」にチャットとして通知され、現場の業務連絡の円滑化を実現しています。

 

「direct」を通じて利用できるアプリケーション群


 

 

ロ.「direct Smart Working Solution」

「direct Smart Working Solution(ダイレクトスマートワーキングソリューション、以下「SWS」という)」とは、「direct」とチャットボットの技術を活用した、従業員の長時間労働の是正を支援するサービスです。働き方改革関連法に対応するため、企業は限られた時間で成果を上げる仕組み作りが求められます。「SWS」は、残業実態を見える化し、一人ひとりの勤怠を適切に管理・運用することをサポートします。

 

「direct Smart Working Solution(ダイレクトスマートワーキングソリューション)」


 

ハ.「AI-FAQボット」

「AI-FAQボット」は、チャットボットと会話して、必要な回答を必要な時に手に入れるAI活用によるFAQソリューションです。事前学習は一切不要、顧客が利用しているビジネスチャットやグループウェアとの連携可能、言葉の揺れの自動学習といった特徴を有しております。よくある問い合わせや、時間外の問合せに対して、チャットボットが対応することにより、問合せを受ける側の業務負担を軽減し、問合せを発する側の顧客又は従業員の満足度の向上を目指します。

 

「AI-FAQボット」


 

 

ニ.「タグショット/タグアルバム」

2023年6月、現場向け写真管理サービスとして、「タグショット/タグアルバム」をリリースしました。「タグショット/タグアルバム」は、タグを付けて写真や動画を撮影するだけで、クラウド上でデータを分類・保存できる現場向けカメラアプリです。現場にかかわるすべての人とリアルタイムでデータを共有でき、保存した写真や動画を探す手間を削減し、現場の業務効率化を実現します。

 

「タグショット/タグアルバム」


 

ホ.「ナレッジ動画」

「仕事は視て覚える」をコンセプトとし、現場のナレッジ(知識)やノウハウ(技術)を動画で共有・管理するためのサービスとして、2024年3月に「ナレッジ動画」を正式リリースいたしました。動画編集の手間は不要であり、また動画ごとに閲覧できるユーザーを設定することが可能なため、手軽に、かつ安全に動画共有を行うことができます。さらに、用途別の再生リスト作成やトリミング機能の拡充など、日常的な利用価値を高めるアップデートを継続的に実施しております。

 

「ナレッジ動画」


 

 

ヘ.チャットボットソリューション

「direct」をもっと便利に、業務を自動化するためのツールとしてご利用頂くために、「direct」上で稼働するbotを提供する「direct bot RENTAL(ダイレクトボットレンタル)」及び「daab(ダーブ)」を運営しています。

「direct bot RENTAL」は、現場の報告、連絡、事務作業を自動化するためのボットのレンタルサービスです。利用者は、「現場報告ボット」、「翻訳ボット」、「熱中症予防チェックボット」といったボットをすぐに利用することが可能です。

「daab」は、「direct agent assist bot(ダイレクト エージェント アシスト ボット)」の略称であり、チャットボット開発環境「daab SDK」を公開することにより、「direct」の利用者自身が開発できる開発環境を提供しています。「direct」のアクションスタンプや位置情報、既読者の取得などをボットに組み込んだり、複数の機能を組み合わせるなど、さまざまな形でボット作成が行えます。

 

「チャットボットソリューション」


 

 ⑦ DXコンサルティング

当社グループは、「direct」の利用顧客から寄せられるDXによる業務効率化の要望・相談に対して、コンサルティングや「direct」等と連携したオリジナルソリューションの設計・開発という形でサービス提供しております。具体的には、災害時の速報・連絡、資材やコンクリートの発注、現場の出面(注1)管理、CO2排出量記録、現場で利用される機器の貸出管理、生成AI(注2)を活用した業務自動化等の要望に対し、「direct」と連携したシステムの設計・開発を行い、顧客に提供しております。

また、株式会社システム・エムズを通じて、建設業向けの積算システムやWebシステムの受託開発、インフラ構築等も行っております。

 

 

「DXコンサルティング」



(注) 1.出面とは、建設工事現場で働く人員の入退場を管理することをいいます。

   2.生成AIとは、学習したデータから様々なコンテンツを生成する能力があるAIをいいます。

 

⑧ directのOEMサービス

当社グループは、株式会社トラストバンクに対して「direct」のOEM提供を行っており、株式会社トラストバンクは総合行政ネットワーク「LGWAN」(注)で使える自治体向けビジネスチャットサービス「LoGoチャット」として展開しております。また、信金中央金庫及び東日本電信電話株式会社と連携し、信用金庫と取引先のDX支援として、信用金庫とお客様との間で非対面コミュニケーションを可能にする「しんきんdirect」を提供しております。OEMサービスにおいて、当社グループは、ID数に応じたレベニューシェアによる利用料の一部、システム開発にかかる開発料及び運用にかかる業務委託料を受領しております。

 

(注) 総合行政ネットワーク(LGWAN:Local Government Wide Area Network)とは、地方公共団体を相互に接続する行政専用のネットワークをいいます。

 

 

⑨ BIMソリューション

BIMソリューションを担うIU BIM STUDIO株式会社の全株式を取得し、連結子会社化いたしました。既存のコミュニケーションDXに設計プロセスの強みが加わり、当社グループは現場DXの総合プラットフォームへと提供価値の領域を拡張しております。なお、同社については当連結会計年度においては貸借対照表のみを連結対象としており、当社グループの収益への貢献は翌連結会計年度(2026年12月期)からとなる見込みです。

 

「建設業界へのサービス領域の拡大」


 

 

(2) 投資事業

中長期的な成長に向けた取り組みとして、当社グループとのシナジー創出又は財務的なリターンが見込まれるスタートアップ投資を行う投資事業を開始いたしました。

 

「事業系統図」


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有割合又は被所有割合(%)

関係内容

(連結子会社)

株式会社システム・エムズ

(注)2

岡山県
笠岡市

10

・システム開発(Webシステム/OA・FAシステム)

・システムコンサルタント

・インフラ構築設計保守

・ホームページ制作

100.00

役員の兼任

(連結子会社)

株式会社directX Ventures

東京都
千代田区

10

投資事業

100.00

役員の兼任

(連結子会社)

directX Ventures1号
有限責任事業組合

(注)3

東京都
千代田区

150

投資事業

100.00(99.93)

当社の子会社である株式会directX Venturesが出資しており、有限責任組合員として業務を執行しております。

(連結子会社)

IU BIM STUDIO株式会社

大阪府
大阪市
 西区

20

BIMソリューション事業

100.00

役員の兼任

 

(注) 1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

2.株式会社システム・エムズについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。 

主要な損益情報等

① 売上高

222百万円

 

② 経常利益

47百万円

 

③ 当期純利益

33百万円

 

④ 純資産額

197百万円

 

⑤ 総資産額

253百万円

 

3.特定子会社に該当しております。

4.当社グループは、「DXソリューション事業」、「投資事業」の2つの報告セグメントとしております。したがって、主要な事業の内容は、セグメントの名称ではありません。

5.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2025年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

DXソリューション事業

178

5

投資事業

(-)

全社(共通)

7

(-)

合計

185

5

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(契約社員・アルバイト)は、最近1年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

3.前連結会計年度末に比べ従業員数が64名増加しております。主な理由は、IU BIM STUDIO株式会社を取得したことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2025年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

117

3

36.3

4.25

6,891

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

DXソリューション事業

110

(3)

投資事業

(-)

全社(共通)

7

(-)

合計

117

(3)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(契約社員・アルバイト)は、最近1年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.前事業年度末に比べ従業員数が11名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したことによるものであります。

4.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

当社において、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注3)

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

26.7

150

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の6第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表項目として選択していないため、記載を省略しております。

 

 ② 連結子会社

連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。