(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。

当社は、カンパニー制を導入しており、各カンパニーは取り扱う製品等について国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しています。また、子会社のうち、クラレトレーディング株式会社は、当社グループ製品の加工販売や他社製品の取り扱いを含め、独自に企画・販売する事業を主体的に行っています。

したがって、当社グループは、カンパニーを基礎とした製品別のセグメントと、トレーディングセグメントで構成されており、「ビニルアセテート」、「イソプレン」、「機能材料」、「繊維」及び「トレーディング」の5つを報告セグメントとしています。

「ビニルアセテート」は、ポバール、PVB、<エバール>等の機能樹脂、フィルムを生産・販売しています。「イソプレン」は熱可塑性エラストマー<セプトン>、イソプレン関連製品、<ジェネスタ>を生産・販売しています。「機能材料」はメタクリル樹脂、メディカル関連製品、炭素材料を生産・販売しています。「繊維」は、合成繊維、人工皮革<クラリーノ>、不織布等を生産・販売しています。「トレーディング」は、合成繊維、人工皮革等を加工・販売している他、その他の当社グループ製品及び他社製品の企画・販売を行っています。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同一です。セグメントの利益は、営業利益であり、セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいています。

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2019年1月1日  至 2019年12月31日)                             (単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

合計

調整額

(注)2

(注)4

連結
財務諸表
計上額

(注)3

ビニルアセテート

イソプレン

機能材料

繊維

トレーディング

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

225,127

29,058

107,020

50,816

128,139

540,162

35,644

575,807

575,807

セグメント間の内部売上高又は振替高

40,978

24,217

18,961

13,697

2,772

100,626

15,484

116,110

116,110

266,105

53,276

125,982

64,513

130,911

640,789

51,128

691,917

116,110

575,807

セグメント利益

47,368

4,232

3,836

5,654

4,224

65,317

649

65,967

11,793

54,173

セグメント資産

423,596

90,648

219,125

74,500

44,276

852,147

48,471

900,619

90,529

991,149

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費
(のれん以外)

32,361

2,779

11,883

3,125

93

50,242

931

51,174

2,819

53,993

減損損失

3,356

170

3,526

60

3,586

81

3,668

のれんの償却額

1,591

2,572

4,163

0

4,164

4,164

のれんの当期末残高

16,536

44,821

61,357

61,357

61,357

持分法適用会社への投資額

2,302

2,302

2,302

2,302

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

41,467

25,692

11,460

10,729

526

89,875

2,512

92,387

4,978

97,366

 

(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アクア事業、エンジニアリング事業を含んでいます。

2.セグメント利益の調整額△11,793百万円には、セグメント間取引消去1,888百万円及び各報告セグメントに配分していない全社費用△13,682百万円を含んでいます。全社費用の主なものは、提出会社の基礎研究費です。

3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整しています。

4.セグメント資産の調整額90,529百万円には、セグメント間取引消去△36,506百万円及び各報告セグメントに配分していない全社資産127,036百万円を含んでいます。なお、全社資産の主なものは、提出会社の余資運用資金、長期投資資金、基礎研究・本社管理部門に係わる資産等です。

 

当連結会計年度(自  2020年1月1日  至  2020年12月31日)                            (単位:百万円)

 

報告セグメント

その他

(注)1

合計

調整額

(注)2

(注)4

連結
財務諸表
計上額

(注)3

ビニルアセテート

イソプレン

機能材料

繊維

トレーディング

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

215,702

26,943

106,650

40,872

122,012

512,180

29,617

541,797

541,797

セグメント間の内部売上高又は振替高

41,412

23,447

18,330

13,536

2,426

99,152

12,089

111,242

111,242

257,114

50,390

124,980

54,408

124,438

611,332

41,707

653,039

111,242

541,797

セグメント利益

40,779

3,808

2,994

2,155

3,606

53,344

214

53,559

9,217

44,341

セグメント資産

391,914

108,852

205,673

70,378

43,422

820,241

48,168

868,410

183,173

1,051,584

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費
(のれん以外)

35,436

3,058

12,395

3,768

97

54,756

1,085

55,842

2,850

58,693

減損損失

4,475

4,475

4,475

4,475

のれんの償却額

1,244

2,521

3,766

3,766

3,766

のれんの当期末残高

14,741

36,363

51,105

51,105

51,105

持分法適用会社への投資額

2,472

2,472

2,472

2,472

有形固定資産及び無形固定資産の増加額

21,656

26,615

11,323

8,228

314

68,139

2,563

70,702

5,997

76,700

 

(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アクア事業、エンジニアリング事業を含んでいます。

2.セグメント利益の調整額△9,217百万円には、セグメント間取引消去2,017百万円及び各報告セグメントに配分していない全社費用△11,234百万円を含んでいます。全社費用の主なものは、提出会社の基礎研究費です。

3.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整しています。

4.セグメント資産の調整額183,173百万円には、セグメント間取引消去△32,157百万円及び各報告セグメントに配分していない全社資産215,331百万円を含んでいます。なお、全社資産の主なものは、提出会社の余資運用資金、長期投資資金、基礎研究・本社管理部門に係わる資産等です。

5.「機能材料」の減損損失4,475百万円は、特別損失の事業整理損に含めて表示しています。

 

【関連情報】

前連結会計年度(自  2019年1月1日  至  2019年12月31日)

1.製品及びサービスごとの情報                                                    (単位:百万円)

 

ビニル
アセテート

イソプレン

機能材料

繊維

その他

合計

外部顧客への売上高

261,241

53,244

125,301

92,986

43,032

575,807

 

(注) 各セグメントの主な製品は以下のとおりです。

ビニルアセテート:ポバール樹脂・フィルム、PVB樹脂・フィルム、<エバール>樹脂他

イソプレン   :熱可塑性エラストマー<セプトン>、イソプレン、耐熱性ポリアミド樹脂
<ジェネスタ>他

機能材料    :メタクリル樹脂、メディカル製品、炭素材料他

繊維      :ビニロン、人工皮革<クラリーノ>、乾式不織布<クラフレックス>、

面ファスナー<マジックテープ>、ポリエステル他

その他     :アクア事業、エンジニアリング事業他

 

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高                                                                      (単位:百万円)

日本

米国

中国

欧州

アジア

その他の地域

合計

184,491

98,776

68,161

127,299

70,913

26,164

575,807

 

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。

(2)有形固定資産                                    (単位:百万円)

日本

米国

タイ

その他海外

合計

176,998

127,875

29,256

80,662

414,793

 

 

 

3.主要な顧客ごとの情報

連結損益計算書の売上高の10%以上を占める単一の外部顧客が存在しないため、記載していません。

 

当連結会計年度(自  2020年1月1日  至  2020年12月31日)

1.製品及びサービスごとの情報                                                     (単位:百万円)

 

ビニル
アセテート

イソプレン

機能材料

繊維

その他

合計

外部顧客への売上高

254,180

50,341

124,899

76,078

36,297

541,797

 

(注) 各セグメントの主な製品は以下のとおりです。

ビニルアセテート:ポバール樹脂・フィルム、PVB樹脂・フィルム、<エバール>樹脂他

イソプレン   :熱可塑性エラストマー<セプトン>、イソプレン、耐熱性ポリアミド樹脂
<ジェネスタ>他

機能材料    :メタクリル樹脂、メディカル製品、炭素材料他

繊維      :ビニロン、人工皮革<クラリーノ>、乾式不織布<クラフレックス>、

面ファスナー<マジックテープ>、ポリエステル他

その他     :アクア事業、エンジニアリング事業他

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高                                                                      (単位:百万円)

日本

米国

中国

欧州

アジア

その他の地域

合計

157,973

100,300

72,568

118,641

68,058

24,254

541,797

 

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。

(2)有形固定資産                                    (単位:百万円)

日本

米国

タイ

その他海外

合計

186,522

114,684

50,484

77,700

429,391

 

(表示方法の変更)

前連結会計年度において、「その他」に含めて表示していた「タイ」の有形固定資産の額は、重要性が増したため、当連結会計年度より区分掲記しています。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の注記の組替えを行っています。

 

3.主要な顧客ごとの情報

連結損益計算書の売上高の10%以上を占める単一の外部顧客が存在しないため、記載していません。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自  2019年1月1日  至  2019年12月31日)

  セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。

 

当連結会計年度(自  2020年1月1日  至  2020年12月31日)

  セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自  2019年1月1日  至  2019年12月31日)

  セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。

 

当連結会計年度(自  2020年1月1日  至  2020年12月31日)

  セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しています。

 

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

前連結会計年度(自  2019年1月1日  至  2019年12月31日)

該当事項はありません。 

 

当連結会計年度(自  2020年1月1日  至  2020年12月31日)

該当事項はありません。 

 

【関連当事者情報】

前連結会計年度(自  2019年1月1日  至  2019年12月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自  2020年1月1日  至  2020年12月31日)

該当事項はありません。

 

(1株当たり情報)

 

前連結会計年度

(自  2019年1月1日

  至  2019年12月31日)

当連結会計年度

(自  2020年1月1日

  至  2020年12月31日)

1株当たり純資産額

1,527.79円

1,450.32円

1株当たり当期純利益又は

1株当たり当期純損失(△)

△5.66円

7.48円

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

-円

7.47円

 

 

(注)1.前連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載していません。

   2.1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(自  2019年1月1日

  至  2019年12月31日)

当連結会計年度

(自  2020年1月1日

  至  2020年12月31日)

1株当たり当期純利益又は

1株当たり当期純損失(△)

 

 

親会社株主に帰属する当期純利益又は

親会社株主に帰属する当期純損失(△)(百万円)

△1,956

2,570

普通株主に帰属しない金額(百万円)

普通株式に係る親会社株主に帰属する
当期純利益又は親会社株主に帰属する
当期純損失(△)(百万円)

△1,956

2,570

普通株式の期中平均株式数(千株)

345,819

343,879

 

 

 

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

 

 

親会社株主に帰属する当期純利益調整額(百万円)

普通株式増加数(千株)

513

284

(うち新株予約権)(千株)

(513)

(284)

希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定に含まれなかった潜在株式の概要

 

 

 

(重要な後発事象)

(米国における寒波の影響について)

2021年2月に米国南部に到来した寒波の影響によるユーティリティ及び一部の原料の供給制限を受け、当社米国子会社の一部生産拠点において生産を停止しました。なお、業績への影響については本報告書提出日現在において精査中であり、その影響額を合理的に算定することは困難です。