当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年10月1日~2024年3月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、経済活動の正常化による個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかな回復を続けております。しかしながら、国際情勢が一段と不安定化しており、原材料・エネルギーコストの高止まりによる物価高、地政学リスクの拡大等により、先行きは依然として不透明な状況にあります。当社グループを取り巻く事業環境においては、半導体・電子材料関連の市況に一部持ち直しの動きが見られるものの、厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社は2023年11月9日に公表しました3か年中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)に基づき、
①計画的な設備更新による性能の維持向上
②輸出用商材の開発による海外展開の推進
③既存技術・ノウハウを活用した新規事業の創出
等の企業活動に取り組み、長期的な企業価値向上に努めております。
受託蒸留事業では、前期に生じた一部の主要顧客との取引の縮小に加え、半導体・電子材料向けの需要は未だ回復の途上であり、本格回復には至っておりません。また、プラント事業では、展示会への出展や広報活動等を通じて、引き続き自社オリジナル装置の販路拡大に努めております。以上の結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は、446,125千円(前年同期比31.3%減)となりました。利益面におきましては、全社的なコスト削減に努めたものの、減収による影響をカバーしきれず、営業損失は30,499千円(前第2四半期連結累計期間は営業利益93,156千円)、経常損失は29,745千円(前第2四半期連結累計期間は経常利益89,791千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は26,096千円(前第2四半期連結累計期間は親会社株主に帰属する四半期純利益58,970千円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおりません。
(受託蒸留事業)
受託蒸留事業におきましては、医薬品・石油等に関連する蒸留案件の引き合いは引き続き好調だったものの、前期に生じた一部の主要顧客との取引の縮小及び半導体・電子材料向けの落ち込みが大きく、受託蒸留事業の売上高は412,154千円(前年同期比29.9%減)、セグメント利益は117,298千円(前年同期比50.3%減)となりました。
(プラント事業)
プラント事業におきましては、蒸留装置・ろ過装置に関する安定的な引き合いはあるものの、案件の後ろずれが発生したことにより、プラント事業の売上高は33,970千円(前年同期比44.2%減)、セグメント損失は22,091千円(前第2四半期連結累計期間はセグメント損失8,737千円)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ67,778千円減少し、1,823,077千円となりました。
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ51,070千円減少し、1,000,284千円となりました。主な要因は、原材料及び貯蔵品が1,047千円増加した一方、未収還付法人税等が19,564千円、現金及び預金が16,198千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ16,707千円減少し、822,793千円となりました。主な要因は、建物及び構築物(純額)が10,766千円、機械装置及び運搬具(純額)が5,519千円減少したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ18,933千円減少し、133,275千円となりました。
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ18,942千円減少し、126,190千円となりました。主な要因は、預り金が1,028千円増加した一方、未払金が11,316千円、買掛金が5,139千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ8千円増加し、7,085千円となりました。主な要因は、資産除去債務が8千円増加したことによるものであります。
ハ.純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ48,845千円減少し、1,689,801千円となりました。主な要因は、損失の計上及び剰余金の配当等により利益剰余金が62,036千円、自己株式処分の実施により自己株式が13,190千円減少したことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、前連結会計年度末に比べ16,198千円減少し、798,005千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は56,383千円(前年同期は118,616千円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純損失29,745千円があったものの、減価償却費44,261千円、法人税等の還付額20,054千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、36,439千円(前年同期は71,471千円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出29,569千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、36,142千円(前年同期は85,901千円の支出)となりました。その主な要因は、配当金の支払額36,142千円によるものであります。
(2) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,042千円であり、セグメント上では、受託蒸留事業であります。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はございません。