第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

継続企業の前提に関する重要事象等

当社グループは、前連結会計年度まで10期連続となる営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失となり、当第2四半期連結累計期間においても、営業損失230,261千円、経常損失201,101千円、親会社株主に帰属する四半期純損失201,785千円となることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると認識しております。

当社グループは、当該状況を解消するために「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(継続企業の前提に関する事項)」に記載の施策を実施することにより、事業構造の改善並びに財務基盤の安定化を図り、当該状況の解消、改善に努めております。

しかしながら、これらの対応策を実施してもなお、収益性の改善や資金調達の進展状況等によっては、今後の資金繰りに重要な影響を及ぼす可能性があることから、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

1 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する分析・検討内容

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の概況

当第2四半期連結累計期間における国内景気は、このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復しており、雇用・所得環境の改善や企業の設備投資に持ち直しの動きがみられるなど、引き続き緩やかな回復が続くことが期待されています。しかしながら、国際金融情勢や中国経済の先行き懸念、地域紛争、海外景気の下振れ等による国内景気の先行きに対する影響については、引き続き警戒する必要があります。

当社グループは、『笑顔あふれるセカイを増やす』というパーパス(存在意義)のもと、ゲームというエンターテインメントを通じて、当社を取り巻く人々の「笑顔」につながる新しい価値を創造・提供していくことを目指しております。具体的には、エンターテインメント&ソリューション事業として、スマートフォン向けアプリを中心としたオンラインゲームの企画・開発・運営を行うゲーム事業と、それに付随してゲーム会社向けに人材サービス等を提供するゲーム支援事業を展開しております。

 

ゲーム事業では、収益体質への転換を目指して事業構造の改善を図っており、安定的に収益が確保できる他社タイトル等の開発受託や運営受託の拡大を進めております。当第2四半期連結会計期間においては、1件の運営受託と2件の開発案件が終了しましたが、プラットフォーム事業者からの支援を受けたオリジナルタイトルの開発に着手、及び『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 』の家庭用ゲーム機への移植開発を受託したことから、当第2四半期連結会計期間末時点において、2タイトル(自社パブリッシング1、運営受託1)の運営と4件の開発案件が進行しております。

また、ジーエフホールディングス株式会社との資本業務提携に伴い、当社の知見やノウハウが活かせるゲーム周辺領域での新たな事業・サービスの展開の企画検討を開始し、事業化に向けて準備を進めております。

上記の通り事業活動を進めてまいりましたが、前連結会計年度に一斉に整理を進めた運営タイトルの売上の減少分を補うには至らず、前年同期間と比較して減収となりました。

 

ゲーム支援事業は、人材稼働数は前年同期間と比較して減少いたしました。加えて、事業運営体制の見直しによる新卒・中途紹介業務の休止、事業主体である子会社の消費税の事業者区分の変更の影響があり、前年同期間と比較して減収となりました。

今後、開発・運営人材の流動化が進み、競争の激化が見込まれることから、営業体制の見直しにより営業活動を強化し、新規クライアントの獲得と既存クライアントからの需要の掘り起しを進めております。

 

コスト面では、事業構造の改善を推し進めたことから、売上原価において、移管・サービス終了による運営タイトル数の減少によりプラットフォーム手数料やサーバー費、業務委託費が大きく減少いたしました。また、人員構成の見直しによる人件費削減を始めとして、支払手数料及び支払報酬等の管理系費用の圧縮に努めた結果、販売費及び一般管理費も大きく減少いたしました。

 

その結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,941,548千円(前年同四半期比9.3%減)、営業損失は230,261千円(前年同四半期は381,199千円の営業損失)、経常損失は201,101千円(前年同四半期は367,590千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は201,785千円(前年同四半期は257,712千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

②財政状態

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は1,847,794千円となり、前連結会計年度末に比べ49,805千円減少いたしました。流動資産は1,610,819千円(前連結会計年度末は1,658,072千円)となりました。これは主に流動資産のその他の減少67,582千円があった一方で、現金及び預金の増加24,170千円があったことによるものであります。固定資産は236,975千円(前連結会計年度末は239,527千円)となりました。これは主に投資その他の資産のその他の減少1,702千円があったことによるものであります。

 

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債は918,464千円となり、前連結会計年度末に比べ25,068千円減少いたしました。流動負債は916,670千円(前連結会計年度末は941,229千円)となりました。これは主に未払金の増加28,417千円があった一方で、買掛金の減少38,001千円があったことによるものであります。固定負債は1,793千円(前連結会計年度末は2,303千円)となりました。これは繰延税金負債の減少509千円があったことによるものであります。

 

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は929,329千円となり、前連結会計年度末に比べ24,737千円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失金額の計上201,785千円があった一方で、新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ89,168千円増加したことによるものであります。また、減資により、資本金300,918千円及び資本準備金1,346,533千円の減少があった一方で、利益剰余金が1,485,054千円増加しております。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ24,170千円増加し、871,524千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において、営業活動の結果使用した資金は152,702千円(前年同四半期は177,853千円の使用)となりました。主な増加要因は未払金の増加28,417千円があったことであり、主な減少要因は税金等調整前四半期純損失201,101千円の計上及び仕入債務の減少38,001千円の計上があったことによるものであります。

 

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において、投資活動の結果使用した資金は382千円(前年同四半期は290,301千円の獲得)となりました。増加要因は有形固定資産の売却による収入72千円があったことであり、減少要因は有形固定資産の取得による支出454千円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間において、財務活動の結果獲得した資金は177,254千円(前年同四半期は287,199千円の獲得)となりました。これは新株予約権の行使による株式の発行による収入177,254千円があったことによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積り用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6) 財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第2四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。

 

(7) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。