当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。
2024年12月期第1四半期連結累計期間(2024年1月1日~2024年3月31日)の業績は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
当社グループは「毎日の料理を楽しみにする」というミッションの下、日本のみならず世界中の料理に関する様々な課題解決に向けた積極的な投資を行っています。このミッションについて、当社グループの事業活動の目的・存在意義を明確にするため、定款に「当会社は、『毎日の料理を楽しみにする』ために存在し、これをミッションとする。」、「世界中のすべての家庭において、毎日の料理が楽しみになった時、当会社は解散する。」という記載をしています。
現在、料理レシピ検索・投稿サービス「クックパッド」を世界71カ国、29言語で展開しているほか、買い物をもっと自由にする生鮮食品ECサービス「クックパッドマート」、料理のパーソナルコーチングサービス「moment」などの事業開発を進めています。
当第1四半期連結累計期間における売上収益は1,539百万円(前年同期比29.7%減)となりました。これは、国内レシピサービスにおいてプレミアムサービス会員が前年同期末から約14.8万人減少したことに加えて、前連結会計年度に広告事業の廃止、事業開発体制の見直し、およびクックパッドライブ社事業の分割等を実施し、当該事業にかかる売上収益が消失したことによります。
販売費及び一般管理費は1,311百万円(前年同期比62.9%減)となりました。これは、昨年中の人員削減施策等により連結従業員数が前年同期末比68.2%減少した結果、人件費が前年同期比72.1%減少したこと、その他諸経費についても、事業改廃とそれに対応する全社的な効率化を通してコストの削減が進んだことによります。
この結果、営業利益は221百万円(前年同期は1,711百万円の損失)となりました。預金利息収入や為替差益を加えた税引前四半期利益は391百万円(前年同期は1,627百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は392百万円(前年同期は1,632百万円の損失)となり、前四半期に続き四半期ベースでの黒字を維持しました。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,195百万円増加し、15,793百万円となりました。このうち、流動資産は884百万円増加し、14,803百万円となり、非流動資産は310百万円増加し、989百万円となりました。
これらの増減の主な要因は、流動資産については、為替の円安影響等により現金及び現金同等物が1,199百万円増加したこと、非流動資産については、本社移転による新オフィスの使用権資産の取得により有形固定資産が422百万円増加したことによります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ397百万円増加し、1,267百万円となりました。このうち、流動負債は4百万円増加し、756百万円となり、非流動負債は392百万円増加し、510百万円となりました。
この主な要因は、本社移転によりリース負債が445百万円増加したことによります。
(資本)
当第1四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ798百万円増加し、14,525百万円となりました。
この主な要因は、為替の円安影響等によりその他の資本の構成要素が405百万円増加したことに加え、四半期利益の計上により利益剰余金が392百万円増加したしたことによります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ1,199百万円増加し、13,222百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、414百万円となりました。この主な要因は、税引前四半期利益391百万円が生じたことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により獲得した資金は、377百万円となりました。この主な要因は、投資有価証券の売却による収入373百万円が生じたことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、64百万円となりました。この主な要因は、リース負債の返済による支出64百万円が生じたことによります。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。