第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項」の(セグメント情報等)に記載のとおりであります。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症による規制が緩和され、社会経済活動も緩やかに持ち直しが見られた一方で、各種物価の上昇によるコスト高や為替相場の変動が続いており、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループの事業ドメインである日本国内の中小企業によるM&A市場は、経営者の高齢化及び後継者不在企業の増加という実態と、M&Aによる事業承継を推進する行政の政策により拡大を続けております。当社グループは1社でも多くの企業の事業承継を支援すべく、AIマッチングアルゴリズムの精度向上、業務のDⅩ推進という2軸で効率的なM&Aの実現に取り組んでおります。事業の成長ドライバーであるM&Aアドバイザーの採用も順調に進んでおります。

その他、新規事業の立ち上げを見据え、今後の柔軟な事業展開を可能にすべく前連結会計年度にホールディングス体制へ移行し、当第2四半期連結累計期間においては子会社を3社新規設立しております。そのうち1社はコンサルティング事業の新規立ち上げを目的としており、M&A仲介事業以外にも業容を拡大させております。

このような事業環境下において、当第2四半期連結累計期間における売上高は8,526,493千円(前年同期比120.1%増)、営業利益は4,938,193千円(前年同期比115.9%増)、経常利益は4,937,515千円(前年同期比116.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,173,301千円(前年同期比102.5%増)となりました。

 

セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。

なお、当社グループは、従来「M&A仲介事業」のみの単一セグメントでありましたが、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントに含まれない事業セグメントであるコンサルティング事業及び資産運用コンサルティング事業を「その他」の区分としてセグメント情報を開示しております。そのため、「その他」につきましては、前年同四半期連結累計期間の実績がないため、比較情報を記載しておりません。

詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項」の(セグメント情報等)に記載のとおりであります。

 

(M&A仲介)

当第2四半期連結累計期間は、着実にM&A仲介案件を進捗させ、成約件数123件と堅調に推移しております。

また、今後の業績拡大を図るため引き続き積極的な採用を進めており、当第2四半期連結累計期間においてM&Aアドバイザーを61名増員しております。

この結果、売上高は8,483,503千円(前年同期比119.0%増)、セグメント利益は5,047,120千円(前年同期比120.7%増)となりました。

 

(その他)

その他につきましては、コンサルティング事業及び資産運用コンサルティング事業であり、売上高は42,990千円、セグメント損失は104,846千円となりました。

 

(2) 財政状況の分析

資産、負債及び純資産の状況

(資産の部)

資産合計は、前連結会計年度末と比較して3,649,782千円増加し、11,977,244千円となりました。これは主に、現金及び預金が3,372,539千円増加したことによるものであります。

 

(負債の部)

負債合計は、前連結会計年度末と比較して411,132千円増加し、3,138,961千円となりました。これは主に、未払法人税等が196,338千円、その他に含まれる預り金が179,660千円増加したことによるものであります。

 

(純資産の部)

純資産は前連結会計年度末と比較して3,238,650千円増加し、8,838,283千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益を3,173,301千円計上したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、10,802,967千円となり、前連結会計年度末と比べ3,372,539千円の増加となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、3,445,208千円(前年同四半期は1,617,342千円の資金獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益4,937,515千円を計上した一方で、法人税等の支払額が1,557,027千円あったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、116,114千円(前年同四半期は186,080千円の資金使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が92,116千円、敷金及び保証金の差入による支出が24,823千円あったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、43,444千円(前年同四半期は17,067千円の資金使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が20,970千円あったものの、新株予約権の行使による株式の発行による収入が65,656千円あったことによるものであります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は9,036千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。