第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、令和5年12月20日提出の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国をとりまく環境は、経済活動及び社会活動の正常化とインバウンド需要の回復がみられましたが、世界的な原材料・エネルギー価格の高騰や為替動向、賃金上昇を上回る物価上昇の影響等もあり、依然として不確実性を伴う状況が続いております。

このような市場環境のもと、当社グループは『美と健康の「新しい」で、笑顔あふれる毎日をつくる。』というパーパスの実現に向けて、中期経営計画「VISION2025」に基づき重点課題に取り組みました。

通信販売において、化粧品の「PERFECT ONE」では、海外販売等の影響を除く国内売上高(※1)が前年を上回り着地しましたが、ブランド売上高は減収となりました。LTVを重視した広告投資戦略と「落とす・満たす・魅せる」の3STEPスキンケア提案を軸としたCRM戦略により、競合の多いオールインワン市場にて、パーフェクトワン オールインワン美容液ジェルシリーズが国内売上8年連続シェアNo.1(※2)を獲得しました。20代を中心に若年層の開拓が進む「PERFECT ONE FOCUS(パーフェクトワンフォーカス)」では、主力商品の好調な販売拡大が継続したことに加え、11月より限定販売した「パーフェクトワンフォーカス スムースクレンジングバーム ディープブラック」が売上拡大を後押しし、ブランドの成長が加速しました。また、ECモールにおける大型施策や新CM、キャンペーンの実施により増収で着地しました。ヘルスケアでは、「Fun and Health」の主力商品である機能性表示食品「Wの健康青汁」の好調な販売が継続し、Wellness FoodのEC販売が着実に成長しました。

卸販売においては、「PERFECT ONE」のドラッグストア展開店舗数の拡大や、Wellness Foodの主力商品であるMCTオイルやアマニ油の好調な販売が売上高の拡大に貢献しました。

海外販売においては、東アジア・ASEANは投資効率を重視した事業戦略の見直しにより大きく減収となりました。昨年度に子会社を設立した米国市場においては、「PERFECT ONE」「PERFECT ONE FOCUS」の本格始動に向け着実に準備を進め、一部商品とチャネルで展開を開始しました。

 

(※1) PERFECT ONEの海外販売と直営店舗販売の売上高を除く

(※2) パーフェクトワンフォーカスシリーズ含む:富士経済「化粧品マーケティング要覧2017~2024」

(モイスチャー部門およびオールインワン部門/メーカー、ブランドシェア2016~2023年実績)

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は19,656百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益は2,076百万円(前年同期比41.5%増)、経常利益は2,083百万円(前年同期比42.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,402百万円(前年同期比43.1%増)となりました。

なお、当社グループの事業セグメントは化粧品、ヘルスケアに関わる商品の通信販売、卸販売及び海外販売でありますが、卸販売及び海外販売の全セグメントに占める割合が僅少であり、開示情報としての重要性が乏しいため、セグメントごとの記載を省略しております。

 

 

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて、170百万円増加して25,672百万円となりました。これは主に、投資その他の資産(繰延税金資産等)が97百万円減少した一方で、現金及び預金が129百万円、売掛金が146百万円それぞれ増加したことによるものであります。

負債は、前連結会計年度末に比べて、536百万円減少して5,304百万円となりました。これは主に、買掛金が447百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が99百万円それぞれ減少したことによるものであります。

純資産は、前連結会計年度末に比べて、706百万円増加して20,368百万円となりました。これは主に、利益剰余金が692百万円増加したことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて、129百万円増加して15,648百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とその要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは1,110百万円の収入(前年同期は1,067百万円の収入)となりました。主な要因は、仕入債務の減少額447百万円、法人税等の支払額678百万円の一方で、税金等調整前四半期純利益2,090百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは165百万円の支出(前年同期は103百万円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出61百万円、無形固定資産の取得による支出90百万円、投資有価証券の取得による支出13百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは808百万円の支出(前年同期は2,006百万円の支出)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出99百万円、配当金の支払額709百万円によるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は54百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。