第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

企 業 理 念

価 値 観:100円のすばらしさに誇りを持ち、どこまでも追求する

志すべき所:老若男女すべての人に利用してもらえるブランドにする

使   命:100円ですべての人を幸福にする

ビ ジ ョ ン:『信頼No.1』

 

 当社グループは、行動規範に則った公平性・透明性・納得性を確保した企業活動を通じて、企業理念とビジョンの実現を目指します。

 また、コンプライアンスを遵守したうえで、業績目標の達成を土台とした企業価値の向上と地域社会への貢献を、経営の最重要課題としております。

 また、迅速で公正な経営意思決定を尊重しつつも、監視・監督機能が発揮されるコーポレートガバナンス・コードの精神に則った最良のガバナンスシステムの構築を目指してまいります。

 

(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、選択と集中により、外部環境の変化に迅速に適応し、継続的な企業価値の向上と地域社会への貢献に努めてまいります。

 目標とする経営指標は、収益力及び経営効率を図る指標として、営業利益率と自己資本当期純利益率(ROE)を採用しております。

 中期目標経営指標は、営業利益率5%以上、自己資本当期純利益率(ROE)10%以上であります。

 

(3)経営環境及び戦略

①経営環境

 当社グループを取り巻く経営環境におきましては、個人消費の持ち直しは見られるものの、消費者物価は上昇傾向にあり、引き続き厳しい経営環境が予想されます。

 

②戦略的現状と見通し

 当社グループは、目標とする経営指標を実現し、安定した成長を継続し、株式公開会社としての社会的責任を果たし、ステークホルダーとのよりよい関係の構築に努めてまいります。現在の経営環境を踏まえて、中期的な成長基盤の確立と、収益体質への変化と定着を目指しております。

 当連結会計年度におきましても、当社グループは、100円の価値を追求し、老若男女の幅広いお客様に支持される「信頼No.1」のブランドになることを目指して、行動基準の「量から質への転換」を着実に定着させ、「販路の拡大」、「商品・ブランドの差別化」、「企業価値の向上」を着実に実行し、「お客さま満足の最大化」を実現すべく取り組んでまいります。

 

(4)中長期的な会社の経営戦略

 当社グループは、2022年1月5日をもってイオン株式会社の連結対象子会社になりました。今後さらなる成長を実現するために中長期経営計画「CanDo×AEON五ヶ年計画」達成に向けて、「お客さま満足の最大化」を追求して企業価値の向上に努めてまいります。

(5)対処すべき課題

 2022年度は、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直しつつありました。

 しかし、世界的な金融引き締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。

 また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響等、社会における変化の加速度が増しており、企業はこれまで以上に変化への対応が求められております。

 こうした状況のなか、当社グループは、引き続き、株式公開会社としての社会的責任を果たし、目標とする経営指標を実現し安定した成長を継続することで、ステークホルダーとのよりよい関係を構築してまいります。

 イオングループとの協業によるシナジーを最大限発揮しつつ、五ヶ年事業計画の実現へ向けて、以下の項目を実行し、お客さま満足の最大化を通じた成長と利益確保を両立させる企業価値の向上を実現させてまいります。

 

①販路の拡大

 2022年11月17日に従来の店装・コンセプトを刷新し、「発信」をコンセプトとした「ライフスタイル提案型ショップ(New Can★Do)」をイオンモール福岡に開店しました。

 このフォーマットを今後の新店および既存店へブラッシュアップしながら、積極的に展開し、お客さまからの期待に応えられる店舗づくりを追求し続け、事業領域を拡大してまいります。

 

②商品・ブランドの差別化

 お客さまから支持される商品を追求すべく、「生活必需品の維持」、「趣味趣向品の拡大」、「環境に配慮した商品」等、これらの商品開発を推進するとともに、店舗の品揃えと在庫量を最適化してまいります。

 同時に、SNSを通じた情報発信・分析に基づく独自性のあるシリーズ商品・コラボ商品の開発、他価格帯商品の拡大を図ってまいります。

 また、店舗やSNSをはじめとして、様々な顧客接点でこれらの「発信」を強化し、ブランドイメージを向上してまいります。

 

③企業価値の向上

 イオングループのアセットを活用することで、成長の原資である売上増加と利益確保に向けた生産性の向上及びIT・デジタル化によるシステムの刷新・DX及び物流改革を推進してまいります。

 また、お客さまの生活防衛意識の高まりに応えつつ、店舗を運営することで生活のインフラとしての役割を担い、地域社会への貢献を果たし、企業価値の向上を図ってまいります。

 

 

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

(1)出退店政策について

 当社の出店形態の構成は、直営店ではインショップ店舗の比重が高く、FC店では法人フランチャイジーによる特定地域での多店舗展開の比重が高くなっております。

 したがって、インショップの出店先である大手量販店や、法人フランチャイジーの店舗政策や、経営環境に悪化が生じた場合には、当社の出退店計画及び業績に影響を与える可能性があります。

 また、積極出店によるコスト発生等により業績に影響を及ぼす可能性があるほか、売上確保に向けた様々な取り組みを行っておりますが、経営効率を高めるため当社都合により既存店の退店をする場合は、退店に伴う費用及び損失が業績に影響を与える可能性があります。

 

(2)為替相場の変動について
 当社グループは、日用雑貨と加工食品の大部分を国内ベンダーから調達しており、外貨建仕入の割合は僅少であるため、直接的な為替相場の変動は受けておりませんが、国内ベンダーは多くの商品を海外で生産・調達しており、為替変動は国内ベンダーのコスト構造への影響を通じて、間接的に当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(3)自然災害の発生について

 当社グループは、自然災害や突発的な事故が発生した場合には、災害対策にかかる当社ならびにイオングループの定めに基づき、人的・物的な被害状況の把握を行うとともに早期復旧に努めることとしておりますが、当社の販売活動や流通・仕入活動が阻害された場合や通信ネットワーク障害、当社店舗、本社、営業所等の各拠点の事業活動に支障が生じた場合、さらには従業員等の人的被害が発生した場合には、業績に影響を与える可能性があります。

 

(4)情報システム関連リスクについて

 当社グループでは、災害時における情報システムのバックアップや、不正アクセス等に備えたセキュリティ対策を講じておりますが、自然災害その他突発的な事故やコンピューターウイルス等による不具合が発生した場合、秘密情報や個人情報の漏えい、売上の減少、ビジネスチャンスの逸失、商品の滞留、修理費の負担等、システムの一時的な停止により業績に影響を与える可能性があります。

 また、当社グループは、不正アクセス防止対策を講じながら、SNS等を通じた広報戦略を行っておりますが、自社ウェブサイトや関連ネットワークに対する不正アクセスや誤報の流布等の可能性があります。これにより、財務状況及び業績に影響を与える可能性があります。

 

(5)人材確保について

 当社グループが更なる成長へ向け企業基盤を確立するためには、優秀な人材の確保が不可欠であります。働きやすさ向上に向けた、評価制度・給与制度等の見直しに加え、当社業務、文化を理解するパートタイム従業員からの正社員登用を実施しております。

 しかしながら、生産年齢人口が大きく減少していく中で、必要な人材を確保できない場合には、当社グループの事業展開、業績に影響を与える可能性があります。

 

(6)感染症等の発生について

 当社グループは、新型コロナウイルス感染症等の感染症が発生した場合には、感染症拡大防止措置を講じつつ、生活インフラを支えるべく店舗運営の継続に努めることとしておりますが、想定をはるかに超えた状況が発生し、従業員等の人的被害が発生した場合や、当社店舗がテナントとして入る量販店が店休または営業時間の短縮等を行う場合には、業績に影響を与える可能性があります。

 また、商品の安定供給・仕入価格の抑制・欠品の防止には努めてはおりますが、重篤な感染症が流行した場合には、商品の供給不足や仕入価格の高騰、特定商品の欠品による機会損失が発生し売上高が減少することなどにより、業績に影響を与える可能性があります。

 

(7)グループ経営について

 当社子会社は、海外との直接貿易により、商品を仕入れ、販売しております。

 当社グループでは、社内規程にもとづき、ヘッジ取引等為替リスクの最小化を行うこととしておりますが、為替の変動や調達先からの配送及び保管等の物流コストの変動をより直接的に受けることから、その影響の程度によって、連結会社である当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

(8)債権管理について

 当社は、直営店の出店にあたっては貸主に敷金または保証金を差し入れており、一部店舗では売上金をディベロッパーに預け入れております。

 また、フランチャイジーに対しては、売掛債権が発生し、FC店頭売上金を当社口座へ毎日入金していただくか、発注預託金をお預かりする等の方法で保全を図っております。

 これら債権に対しては、与信管理を行い会計基準に則して貸倒引当金を計上しておりますが、相手先の経営破綻等により当社債権が回収不能となり、業績に影響を与える可能性があります。

 

(9)FC事業について

 当社グループは、加盟店との間で締結するフランチャイズ契約に基づき、当社グループが保有する店舗ブランド名にてチェーン展開を行っております。

 加盟店に対しては、当社グループの事業方針説明、店舗巡回等を実施し、当社としての協働体制をすすめておりますが、加盟者の高齢化と後継者不足による経営の断念、加盟店における競争激化、不祥事などによりチェーン全体のブランドイメージに影響を受けた場合、業績に影響を与える可能性があります。

 また、当社グループと加盟店との信頼関係が損なわれたことにより、万一多くの加盟店とのフランチャイズ契約を解消する事態に至った場合は、業績に影響を与える可能性があります。

 

(10)固定資産の減損について

 当社グループは、2006年11月期より「固定資産の減損に係る会計基準」が適用されておりますので、予算と定期検証の精度向上に努めるとともに、定期的に不採算店を含むスクラップアンドビルドを行うことによるリスク分散を図っておりますが、売上予測と売上実績が大きく乖離、競業店の出店等、店舗の収益性が低下することで、固定資産の一部が減損処理対象となり、業績に影響を与える可能性があります。

 

(11)商品在庫リスクについて

 当社グループは、積極出店方針を継続しており、店舗数の増加に伴い、商品在庫数も増加する傾向にあります。

 商品在庫の管理については、POSデータを活用し、新規商品を開発するとともに、欠品防止や在庫回転数の向上に努め、陳腐化した商品や類似商品については、撤去、処分をすすめるなどにより改廃を実施し在庫コントロールを図っておりますが、消費者の購買動向への対応の遅れ、マーケットの縮小等により多額の滞留在庫が発生した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(12)M&Aに係るリスク

 当社グループは、事業強化を目的として、組織再編やM&A、提携、売却等を行う可能性があります。

 これらを実行するに際しては、対象会社の財務内容や収益力について、入念な調査・検討を行いますが、当初想定していたほどの効果が得られない場合は、投資金額を回収できず、業績に影響を与える可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 当連結会計年度は決算期変更の経過期間となることから、決算日が11月30日であった当社は2021年12月1日から2023年2月28日までの15ヶ月間、決算日が8月31日であった連結子会社は2021年9月1日から2022年11月30日までの15ヶ月間を連結対象期間とした変則的な決算となっております。このため、対前期比については記載しておりません。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度(2021年12月1日~2023年2月28日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限や海外からの入国制限の緩和により社会活動の正常化が進み、緩やかに景気回復の兆しが見え始めました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、原材料やエネルギーコストの高騰、円安等の為替動向の懸念等により、依然として先行きは不透明な状況となっております。

 小売業界におきましては、個人消費の持ち直しは見られますが、消費者物価は上昇傾向にあり、事業環境としては厳しいものとなっております。

 こうした状況のなか、当社グループは、引き続き、株式公開会社としての社会的責任を果たし、目標とする経営指標を実現し安定した成長を継続することで、ステークホルダーとのよりよい関係を構築してまいりました。また、当社グループは2022年1月5日にイオン株式会社の子会社となり、イオングループとの協業によるシナジーを最大限発揮する為、「販路の拡大」、「商品・ブランドの差別化」、「企業価値の向上」を掲げ、お客さま満足の最大化に向けて取り組んでおります。

 販路の拡大につきましては、直営店(商業施設・路面店)、委託店(既存大手取引先)を中心に出店を加速させてまいりました。その結果、新規出店数は158店舗(直営110店舗〔委託店含む〕、FC店48店舗)、退店が93店舗となり、店舗数は65店の増加となりました。これにより、当連結会計年度末における店舗数は1,245店舗(直営店837店舗〔委託店含む〕FC店401店舗、海外FC店7店舗)となりました。また、従来の店装、コンセプトをブラッシュアップした「ライフスタイル提案型ショップ(New Can★Do)」を積極的にオープンさせてきました。

 商品・ブランドの差別化につきましては、お客さまから支持される商品を追求すべく、「新しい生活様式に対応する商品」、「環境に配慮した商品」、「他価格帯商品の拡充」等の商品開発を推進するとともに、POSデータを活用し個店ごとの品揃えと在庫量の最適化を推進しております。また、SNS等を活用したマーケティングや情報発信力を活用し、事業領域を拡大してまいりました。

 売上高に対する原価率は、他価格商品の拡充による原価の低減や、価格維持に努めるための取り組みを続けたことにより、62.4%となりました。

 企業価値の向上につきましては、イオングループ各社への出店の促進、商品連携を推進する計画を進めております。また、イオングループとのシナジー創出及びデジタルシフトへの推進による収益性と企業価値の向上を図るため、お客さまの利便性向上を目的としたWAON・AEON Pay導入による「イオン生活圏における“つながり”の創出」を、順次進めております。引き続き什器・備品などをイオングループと共同仕入れをすることにより、出店コストや設備管理コストなどの低減も今後推進する計画です。

 今後も「ライフスタイル提案型ショップ(New Can★Do)」のフォーマットをブラッシュアップさせながら、お客さま満足の向上に努め、イオングループ各社との連携を強化することで、企業価値の向上を進めてまいります。

 

a.財政状態

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億68百万円増加し、282億12百万円となりました。

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ5億85百万円増加し、161億14百万円となりました。

当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億17百万円減少し、120億97百万円となりました。

 

b.経営成績

 当連結会計年度の経営成績は売上高931億50百万円、営業利益5億38百万円、経常利益6億33百万円、親会社株主に帰属する当期純損失3億43百万円となりました。

 各事業の経営成績は、直営店売上高808億67百万円(構成比86.8%)、FC店への卸売上高110億22百万円(構成比11.8%)、その他売上高12億61百万円(構成比1.4%)となりました。

 なお、セグメントの実績については、当社グループは単一セグメントのため記載しておりません。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により9億6百万円増加、投資活動により15億36百万円減少、財務活動により5億19百万円増加し、当連結会計年度末の資金残高は30億50百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億9百万円の減少となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの概況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により増加した資金は、9億6百万円であります。主な要因は、税金等調整前当期純利益11百万円、減価償却費14億5百万円、減損損失5億54百万円等が増加要因であり、棚卸資産の増減額8億58百万円、法人税等の支払額5億29百万円等が減少要因であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により減少した資金は、15億36百万円であります。主な要因は、有形固定資産の取得による支出11億94百万円、敷金及び保証金の差入による支出3億39百万円等であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により増加した資金は、5億19百万円であります。主な要因は、短期借入金の増減額8億円が増加要因であり、配当金の支払額2億72百万円が減少要因であります。

 

③生産、仕入及び販売の実績

a.生産実績

該当事項はありません。

b.仕入実績

当社グループは単一セグメントであるため、当連結会計年度の仕入実績を商品区分別に示すと、次のとおりです。

商品区分

当連結会計年度

(自 2021年12月1日

 至 2023年2月28日)

前期比(%)

日用雑貨(百万円)

48,060

加工食品(百万円)

10,940

その他(百万円)

69

合計(百万円)

59,071

 

c.販売実績

 当社グループは単一セグメントであるため、当連結会計年度の販売実績を商品区分別、地域別、単位当たり

の売上状況により示すと、次のとおりです。

イ.商品区分別売上高

商品区分

当連結会計年度

(自 2021年12月1日

 至 2023年2月28日)

前期比(%)

日用雑貨売上(百万円)

78,714

加工食品売上(百万円)

14,253

その他(百万円)

182

合計(百万円)

93,150

(注)その他売上高は、FC店への消耗品売上高等です。

 

ロ.地域別売上状況

 地 域

売上高(百万円)

構成比
(%)

前期比
(%)

連結会計年度末店舗数

(店)

北海道

4,917

5.3

72

東北

3,351

3.6

82

関東

40,247

43.1

343

中部

8,002

8.6

93

近畿

15,277

16.4

142

中国

1,916

2.1

26

四国

452

0.5

8

九州・沖縄

6,700

7.2

71

FC店

11,022

11.8

408

その他

1,261

1.4

合計

93,150

100.0

1,245

(注)1.FC店売上高は、FC店への商品供給による卸売上高です。

2.その他売上高は、海外卸売上高ならびにFC店への消耗品売上高等です。

 

ハ.単位当たりの売上状況

摘要

当連結会計年度

(自 2021年12月1日

 至 2023年2月28日)

前期比(%)

売上高(千円)

80,867,192

1㎡当たり売上高

売場面積(平均)(㎡)

258,418.90

1㎡当たり期間売上高(千円)

312

1人当たり売上高

従業員数(平均)(名)

3,848

1人当たり期間売上高(千円)

21,017

(注)1.売上高は、直営店における売上高であり、FC店及び海外卸売による商品供給等は含んでおりません。

2.売場面積(平均)は、直営店の稼動月数を基礎として算出しております。

3.従業員数(平均)は、直営店舗の所属の人数です。なお、臨時従業員数は期中加重平均(1人1日8時間換算)で算出し、加算しております。

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態の分析

(資産)

当連結会計年度末の資産合計は282億12百万円であり、前連結会計年度末に比べ1億68百万円増加いたしました。その主な要因は、「商品」が8億58百万円、「未収入金」が2億17百万円増加、「固定資産合計」が8億4百万円減少したこと等が挙げられます。

(負債)

当連結会計年度末の負債合計は161億14百万円であり、前連結会計年度末に比べ5億85百万円増加いたしまし

た。その主な要因は、「短期借入金」が8億円増加、「買掛金」が2億82百万円減少したこと等が挙げられます。

(純資産)

当連結会計年度末の純資産合計は120億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億17百万円減少し、自己資

本比率は42.9%となりました。

 

b.経営成績の分析

当事項につきましては、本報告書の「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.キャッシュ・フローの分析

 当事項につきましては、本報告書の「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.経営成績に重要な影響を与える要因について

当事項につきましては、本報告書の「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

c.資本の財源及び資金の流動性について

当社グループの運転資金需要につき主たるものは、新規出店にかかる費用、既存店の増床・改装、基幹システムの改修・再構築などの設備投資によるものです。

なお、上記設備投資の財政政策は営業キャッシュ・フローの範囲内で収まっております。

今後におきましても、設備投資資金は、主に自己資金により賄えるものと判断しておりますが、必要に応じ銀行借り入れ等により対応してまいります。

 

d.経営方針・経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、選択と集中により、外部環境の変化に迅速に適応し、継続的な企業価値の向上と地域社会への貢献に努めてまいります。

目標とする経営指標は、収益力及び経営効率を図る指標として、営業利益率と自己資本当期純利益率(ROE)を採用しております。

中期目標経営指標は、営業利益率5%以上、自己資本当期純利益率(ROE)10%以上であります。当連結会計年度における営業利益率は0.6%、自己資本当期純利益率(ROE)は、△2.8%となりました。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。この連結財務諸表の作成においては、過去の実績やその時点で合理的と考えられる情報に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りには不確実性が伴い、実際の結果は異なる場合があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

4【経営上の重要な契約等】

 フランチャイズ加盟契約

 当社は、直営店以外にフランチャイズ(FC)方式により加盟店を展開しております。フランチャイズ加盟契約の要旨は次のとおりです。

① 当社と加盟者の間で締結する契約

・契約の名称

「100yen SHOP Can★Do」フランチャイズ加盟契約書

・契約の本旨

「100yen SHOP Can★Do」フランチャイズチェーン本部である株式会社キャンドゥと加盟者が、相互の信頼関係の保持と相互の利益享受、ならびに生活文化を通じて社会に貢献することを目的とする。

② 加盟に際し徴収する保証金及び取引条件に関する事項

・保証金(フランチャイズ契約を維持、継続していくための預託金)50万円。

ただし、既存加盟店の第2号店以降の新規出店については保証金は発生しない。

・預託金(発注預託金契約の場合のみ)

・加盟店は、前営業日の売上金全額を翌日午後12時までに、当社が指定する銀行口座に入金するものとする。

・当社は、加盟店の売上金を毎月末日で締め切り、翌月10日に売上金総額より同期間の商品代金及び諸立替金等を差し引いた金額を、加盟店の指定銀行口座に振り込むものとする。

③ 経営指導に関する事項

・加盟店が契約期間中継続して「100yen SHOP Can★Do」の事業を運営するために必要な知識ならびに技術を習得できるよう指導する。

・加盟店に対して、文書またはその他の手段によって販売方法、商品管理の方法、サービス技術等の情報を通知し、指導する。

・スーパーバイザーによる店舗巡回指導を毎月1回行うとともに、加盟店の要請により、経営指導の目的としてスーパーバイザーを随時派遣することができる。

④ 店舗運営に関する事項

・加盟店は、消費者に提供する商品の品質を維持し「100yen SHOP Can★Do」フランチャイズチェーン全体の名声と信用を向上させるため、営業方法等については当社の定めるマニュアルを遵守しなければならない。

・店舗で使用する店舗設備、什器備品、消耗品及び宣伝販売する商品等について、仕様、規格、または標準を定めるものとし、加盟店はそれらを遵守しなければならない。

・店舗で販売する商品は、すべて当社から購入するものとし、委託または買い取りの如何を問わず、当社以外から調達してはならない。

⑤ 契約の期間、契約の更新及び契約終了後の制限に関する事項

・契約の期間

本契約の期間は、本契約締結日より満10年間とする。

・契約の更新

本契約期間満了180日前までに、当事者から何らの申し出もないときには、本契約は自動的に更新されるものとし、契約更新後の契約期間は、更新日から起算して満5年とする。

・契約終了後の制限

本契約終了後3年間は、直接、間接を問わず「100yen SHOP Can★Do」に類似する事業に従事してはならない。

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。