第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の分析

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善するなか、各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復の動きが見られました。しかしながら、原材料・エネルギー価格の高騰の長期化に加え、金融資本市場の変動による影響など、景気の下振れリスクが懸念され、先行きは不透明な状況が続いております。

 食品業界におきましては、インバウンド需要の回復により外食需要は堅調に推移しているものの、内食需要は、食料品価格やエネルギー価格など、さまざまなものが値上げされたことによる不安感から生活防衛意識が高まり、消費者の節約志向が強まっております。この影響を受け、漬物などのご飯まわりの関連製品についても、引き続き厳しい事業環境となっております。

 このような状況のなか、当社グループは、北海道から九州まで全国に展開している製造・販売のネットワークを活用し、新規取引先や新しい販路の開拓及び既存得意先の拡販に取り組みました。

 販売面では、株式会社フードレーベルにおいて、「#牛角キムチでハピネス 新生活応援キャンペーン」と題し、「牛角韓国直送キムチ」を対象として、牛角監修商品詰合せやBRUNO ブレンダーセットが当たるキャンペーンを実施しました。さらに、本キャンペーンでは、フードレーベル公式インスタグラムを活用するなど、SNSを利用した販売促進にも取り組みました。

 製品開発面では、株式会社ピックルスコーポレーションにおいて、開封してすぐ食べられる、サラダ感覚の浅漬の「液切りいらず おしんこ白菜」や、ホタテエキスと鶏だしの後引く旨味、おろし生姜とにんにくが入ったクセになる味わいの「帆立と鶏の旨味 3種の浅漬」などの新商品を発売しました。また、株式会社フードレーベルにおいては、一つ一つ手作業でヤンニョムを塗り込んだこだわりの一品「両名屋 匠の一本 技ものキムチ」などを発売しました。その他、コラボ商品の開発、既存商品のリニューアル等を実施しました。

 新規事業では、外食事業及び小売事業を行う「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」(所在地:埼玉県飯能市)において、2024年3月に「飯能ベーカリー POCO-POCO」をオープンし、新しくパンの販売を開始しました。

 売上高は、さまざまなものの価格上昇による消費者の節約志向の影響や、コンビニエンスストア向けの売上が減少したことなどにより減収となりました。

 利益については、暖冬や春先の天候不順などの天候要因により原料となる白菜や胡瓜などの野菜の価格が高騰したこと、売上高が減少したことや物流費の上昇などの影響により減益となりました。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は10,812百万円(前年同四半期比5.9%減)、営業利益は504百万円(同32.9%減)、経常利益は520百万円(同34.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は362百万円(同31.1%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,262百万円増加し、28,976百万円となりました。これは主に現金及び預金が401百万円、受取手形及び売掛金が663百万円、株式会社ピックルスコーポレーションの茨城工場建設工事等により建設仮勘定が247百万円それぞれ増加したことによるものであります。
 負債については、前連結会計年度末に比べて1,169百万円増加し、10,629百万円となりました。これは主に買掛金が717百万円、長期借入金が293百万円それぞれ増加したことによるものであります。
 純資産は前連結会計年度末に比べて93百万円増加し、18,347百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益等により利益剰余金が63百万円増加したことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費は80百万円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。