当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(令和5年9月1日から令和6年5月31日まで)のわが国の経済は、インフレと金融不安による信用収縮が実体経済の下押し圧力となっていることや米国大統領選の不透明感等により世界的な景気後退リスクが広がっております。国内においては、内需の回復やインバウンド需要の拡大に伴う雇用・所得環境の改善を背景とした個人消費の持ち直し等により、景気は緩やかな回復基調にあります。一方で、為替市場の円安の長期化やロシア・ウクライナ危機を起因とした原材料や資源価格の高騰等により生活必需品の値上げが相次ぐ等、消費者の体感インフレが高まっております。そのような経済環境のなか、当社グループは、お客様の日常から最も近いところから 「本当にいいものや必要とされるものを見極める感性を磨き続け、良質な提案をスピーディーにお届けすること」を最重要使命とし、グループ全体でお客様、そして地域社会の生活文化の質的な向上を「美・健康・ゆとりの側面」から応援し、顧客満足、社員満足を高めていくことで会社満足も高め、これら3つの満足によってグループ価値の更なる向上に努め、株主様、取引先様をはじめとするすべての関係者の皆様への利益還元と社会貢献の実現を目指しております。
具体的な取り組みとして、令和6年4月、インテリア雑貨やバッグ、アクセサリー等、洗練されたオリジナリティあふれる商品構成を目指し、国内外やメジャー・マイナーを問わず、使うほどに愛着が湧く商品をセレクトしたライフスタイルショップとして「PLAZAALEX日比谷シャンテ」(東京都千代田区)を出店、同年同月、生活雑貨、化粧品、食品等を唯一無二の世界観で、生活を美しくするアイテムを取り揃えている「&luluマークイズ福岡ももち」(福岡市中央区)を出店いたしました。一方で、同年3月、「アレックスコンフォートいこらも~る泉佐野」(大阪府泉佐野市)を閉店いたしました。
その結果、当第3四半期連結会計期間末におけるグループ店舗数は、40店舗となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの経営成績につきましては、売上高は8,966百万円(前年同四半期比6.0%増)となり、営業利益は17百万円(同89.3%減)、経常損失は78百万円(前年同四半期は経常利益79百万円)となりました。特別損失及び法人税等を計上し、親会社株主に帰属する四半期純損失は111百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益58百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 小売事業
小売事業につきましては、ヘルス&ビューティーケアユニットでは、外出機会の増加に伴い、日中の乾燥を防ぐ新ブランドのスキンケア商品や高級・高付加価値のフレグランス商品が好調に推移した一方で、前年同四半期好調だったメイク関連商品やファンデーション等の販売が苦戦いたしました。
ライフスタイルユニットでは、外出機会の増加に伴い、アイウェア関連商品や日傘・帽子等外出用のアイテムが好調に推移した一方で、家ナカを楽しむキッチン用品等の販売が苦戦いたしました。
アスレユニットでは、プロサッカーチーム関連の大口販売やメンズトップス商品の売上が好調に推移した一方で、クロスジャージ等の売上が苦戦いたしました。
ホームキーパーユニットでは、園芸用品や電動工具等の販売が好調に推移した一方で、花苗やサイクルパーツの販売が苦戦いたしました。
アルコユニットでは、急激な円安によるインバウンド効果もあり、各WHISKY専門店での販売が好調に推移した一方で、前年同四半期好調だった高級シャンパンの販売が苦戦いたしました。
EC(無店舗小売販売)では、新たに取り扱いを始めた国内化粧品や幼児用食器等が好調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は6,328百万円(前年同四半期比13.2%増)、セグメント利益は78百万円(同50.2%減)となりました。
② 卸売事業
卸売事業につきましては、新型コロナウイルスが感染症法上の5類に分類される等、市場環境は大きく変わりましたが、消費動向に大きな変化が見られず、ナイトマーケットを中心とした業務市場は厳しい環境が続きました。特に、ラグジュアリー的な要素が強いシャンパンの消費の回復が見られず、売上は低調に推移いたしました。一方で、様々な商品の値上げが続く中、価格訴求の強いワンコインワインや家飲み需要に適したコストパフォーマンスの高い低価格ウイスキー等は堅調に推移いたしました。六甲山蒸溜所においては、全国的な展示会や専門的な展示会等へ積極的に出展したことで、認知度の向上とともに取扱い先も拡大したことに加え、シンガポール事務所を設置し、海外展示会への出品等、アセアン地域を中心とした海外への販路開拓も実施したことにより、売上は順調に推移いたしました。しかし、ナイトマーケットを中心とした高価格帯商品の低迷と価格競争等が影響し、当セグメントの総利益額を押し上げるには至りませんでした。
これらの結果、売上高は2,796百万円(前年同四半期比4.6%増)、セグメント利益は66百万円(同70.6%減)となりました。
③ 不動産賃貸事業
不動産賃貸事業につきましては、所有物件の価値を維持、向上させることにより、引き続き既存テナントから安定した売上を確保しております。
これらの結果、売上高は492百万円(前年同四半期比4.7%増)、セグメント利益は179百万円(同20.0%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は17,062百万円(前期末比3.0%減)となり、前連結会計年度末に比べ531百万円減少いたしました。これは主に、棚卸資産492百万円等の減少によるものであります。
負債合計は15,183百万円(同2.1%減)となり、前連結会計年度末に比べ331百万円減少いたしました。これは主に、未払金1,102百万円等の減少に対し、1年内返済予定の長期借入金を含む長期借入金718百万円、1年内償還予定の社債を含む社債200百万円等の増加によるものであります。
純資産合計は1,878百万円(同9.6%減)となり、前連結会計年度末に比べ200百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失111百万円、配当金の支払121百万円等による利益剰余金の減少によるものであります。
以上の結果、自己資本比率は11.0%(前期末比0.8ポイント減)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成するための客観的な指標等について、重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更は、次のとおりであります。
①重要な設備の新設
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セグメント の名称 |
事業所名 (所在地) |
設備の内容 |
投資予定金額 (千円) |
資金調達 方法 |
着手及び完了予定年月 |
増床予定 面積 (㎡) |
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|
総額 |
既支払額 |
着手 |
完了 |
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小売 |
PLAZAALEX 日比谷シャンテ (東京都千代田区) |
店舗 |
4,096 |
530 |
自己資金 |
令和6年3月 |
令和6年4月 |
90.33 |
|
小売 |
&luluマークイズ 福岡ももち (福岡市中央区) |
店舗 |
10,886 |
9,200 |
自己資金 |
令和6年3月 |
令和6年4月 |
213.43 |
|
小売 |
自由が丘WHISKY (東京都目黒区) |
店舗 |
7,521 |
- |
自己資金 |
令和6年4月 |
令和6年8月 |
57.64 |
|
合計 |
22,503 |
9,730 |
|
|
|
361.40 |
||
(注)着手及び完成予定年月の「着手」には、契約締結年月、「完了」には、営業開始年月又は引渡年月を記載しております。
②重要な設備の改修
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セグメント の名称 |
事業所名 (所在地) |
設備の内容 |
投資金額 (千円) |
資金調達 方法 |
着手及び完了年月 |
増床面積 (㎡) |
||
|
総額 |
既支払額 |
着手 |
完了 |
|||||
|
小売 |
チャーリー沖浜店 (徳島県徳島市) |
店舗 |
157,690 |
157,690 |
自己資金 |
令和5年10月 |
令和5年12月 |
- |
|
合計 |
157,690 |
157,690 |
|
|
|
- |
||
(注)着手及び完了年月の「着手」には、改装工事の始期、「完了」には、営業開始年月を記載しております。
③閉店
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セグメント の名称 |
事業所名 (所在地) |
設備の内容 |
完了 |
閉鎖による減少能力 |
|
小売 |
チャーリーDS ブランチ大津京店 (滋賀県大津市) |
店舗 |
令和5年10月 |
年間売上高(令和5年8月期実績) 120,351千円 |
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小売 |
アレックスコンフォート 星が丘テラス (名古屋市千種区) |
店舗 |
令和5年12月 |
年間売上高(令和5年8月期実績) 44,272千円 |
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小売 |
アワーリカー藍住店 (徳島県板野郡) |
店舗 |
令和6年1月 |
年間売上高(令和5年8月期実績) 108,304千円 |
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小売 |
アレックスコンフォートいこらも~る泉佐野 (大阪府泉佐野市) |
店舗 |
令和6年3月 |
年間売上額(令和5年8月期実績) 58,920千円 |
また、主要な設備の前連結会計年度末における計画のうち、完了したものは次のとおりであります。
重要な設備の新設
|
セグメント の名称 |
事業所名 (所在地) |
設備の内容 |
投資予定金額 (千円) |
資金調達 方法 |
着手及び完了年月 |
増床予定 面積 (㎡) |
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|
総額 |
既支払額 |
着手 |
完了 |
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小売 |
川端WHISKY (福岡市博多区) |
店舗 |
15,540 |
15,540 |
自己資金 |
令和5年9月 |
令和5年10月 |
230.03 |
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合計 |
15,540 |
15,440 |
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230.03 |
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(注)着手及び完成年月の「着手」には、契約締結年月、「完了」には、営業開始年月を記載しております。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。