第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当中間連結会計期間における日本経済は、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争の長期化の影響や円安継続により、インフレが続いており、そこに建設業、運輸業の働き方改革による労働力不足が深刻度を急速に深まるため、すべてにわたりコスト上昇が見込まれ、相当なインフレが起こることが予想されます。

このような状況の下、当建設業界におきましては、ゼネコン及びその協力会社である当社は受注時採算の低いところに資材高、人手不足によるコストアップが重なり、収益が低下傾向にあります。当社は厳しい環境下、大型物件の着工もあり前中間連結会計期間比売上を伸ばしつつ、オペレーションの効率化や精算時の交渉を丁寧にして、収益の改善に努めています。

プールを手掛けるアクア事業では、引き続き主力である学校やスポーツクラブに加え、老朽化したプール施設のリニューアル工事等の拡大を図っております。インバウンド復活でホテルのプールが増加傾向にあること、大きなシェアを持っていたFRPプールメーカーが撤退したことから、受注量が増えてきています。

この結果、当中間連結会計期間における当社企業グループの業績は売上高47億89百万円(前中間連結会計期間比26.9%増)、営業利益3億37百万円(前中間連結会計期間比42.9%増)、経常利益3億85百万円(前中間連結会計期間比34.7%増)、親会社株主に帰属する中間純利益2億42百万円(前中間連結会計期間比43.8%増)となりました。なお、受注高は39億61百万円(前中間連結会計期間比8.5%減)、受注残高は81億36百万円(前連結会計年度比9.2%減)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①PCカーテンウォール事業

当セグメントの売上高は43億81百万円(前中間連結会計期間比29.1%増)、セグメント利益は3億14百万円(前中間連結会計期間比55.3%増)となりました。なお、売上のトレンドに季節性はありません。

②アクア事業

当セグメントの売上高は3億77百万円(前中間連結会計期間比8.6%増)、セグメント利益は23百万円(前中間連結会計期間比30.2%減)となりました。

③その他

その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と不動産賃貸事業であります。

当セグメントの売上高は31百万円(前中間連結会計期間比1.4%減)、セグメント損失は0百万円(前中間連結会計期間は0百万円のセグメント損失)となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

①資産の状況

当中間連結会計期間末における資産合計は133億2百万円と前連結会計年度末と比較して5億92百万円の増加となりました。これは主に、受取手形・完成工事未収入金等が25億39百万円増加し、現金預金が17億50百万円及び未成工事支出金が1億49百万円減少したことによるものであります。

②負債の状況

当中間連結会計期間末における負債合計は25億23百万円と前連結会計年度末と比較して5億15百万円の増加となりました。これは主に、支払手形・工事未払金等が2億61百万円及び電子記録債務が2億58百万円増加したことによるものであります。

③純資産の状況

当中間連結会計期間末における純資産合計は107億78百万円と前連結会計年度末と比較して77百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が1億59百万円増加し、自己株式が90百万円増加したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フロ-の状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前中間連結会計期間と比較して14億20百万円減少して8億95百万円(前中間連結会計期間比61.4%減)となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー 
 当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に、売上債権の増加額25億27百万円、仕入債務の増加額5億20百万円及び税金等調整前中間純利益3億77百万円により15億円の資金減少(前中間連結会計期間は9億49百万円の資金増加)となりました。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
 当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に有形固定資産の取得による支出43百万円により45百万円の資金減少(前中間連結会計期間は2億38百万円の資金減少)となりました。
③財務活動によるキャッシュ・フロー 
 当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローの状況につきましては、主に長期借入金の返済による支出80百万円、自己株式取得による支出90百万円及び配当金の支払額82百万円により2億4百万円の資金減少(前中間連結会計期間は1億34百万円の資金増加)となりました。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は18,889千円であります。

なお、当中間連結会計期間において当社企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。