第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績に関する説明

 わが国の経済は緩やかに回復しています。先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっています。また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分な注意が必要です。

 

 このような環境の中、当社グループは、コンサルティング事業と投資事業の連携のもと、様々な産業および企業の価値創造、社会課題を解決する新たな市場や事業の創出を行っています。コンサルティング事業は、デジタル経済下で企業が取り組むべき主要なトランスフォーメーションとして、生産性革命によって大幅な業績向上を実現する「デジタル・トランスフォーメーション」、新たな成長エンジンとなるビジネスモデルを成長市場で構築する「サービス・トランスフォーメーション」、経営プラットフォームを変革する「マネジメント・トランスフォーメーション」を掲げ、多様な能力を擁したプロフェッショナルが、企業の課題解決と新価値の創造、企業間を連携した新事業や産業の共創に取り組んでいます。投資事業は、高度なデジタル技術の活用や、「まちづくり」「食・健康」など、リジェネラティブ&ウェルビーイング領域の投資案件を中心に手掛け、コンサルティング事業との連携により投資先企業の成長および企業価値向上を支援しています。

 

 当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は、5,045,098千円(前年同四半期比30.3%増)となりました。

 

 売上原価は、2,545,734千円(前年同四半期比29.0%増)となりました。旺盛な需要に対応し、外注費が増加いたしました。

 

 販売費及び一般管理費につきましては対面活動の活発化に伴う諸経費と採用費の増加により、1,423,605千円(前年同四半期比12.5%増)となりました。

 

 売上高の増加により、売上総利益は601,950千円増の2,499,364千円(前年同四半期比31.7%増)、営業利益は444,095千円増の1,075,758千円(前年同四半期比70.3%増)、経常利益は441,443千円増の1,086,020千円(前年同四半期比68.5%増)となりました。

 

 税金等調整前四半期純利益は1,085,883千円(前年同四半期比68.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、930,015千円(前年同四半期比137.0%増)となりました。なお、親会社株主に係る四半期包括利益は774,698千円(前年同四半期比86.4%増)となりました。

 また当社グループの売上高経常利益率は21.5%(前年同四半期比4.9ポイント増)であります。総社員数660名(前年同四半期比62名増)の組織規模となっております。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。

 

(コンサルティング事業)

 コンサルティング事業の当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高4,845,657千円(前年同四半期比24.6%増)、セグメント利益1,408,434千円(前年同四半期比21.6%増)となりました。産業別では運輸、通信、金融、小売、商社、製造業を中心とした顧客への基幹システムのSaaS化支援、デジタル・トランスフォーメーション推進支援、新規サービス立上げ支援、各種規制対応支援などのプロジェクトが事業を牽引しました。

 人財採用につきましては、当第1四半期連結累計期間において経験者26名、新卒61名が入社しました。新卒社員の研修は順調に進んでおり、10月から稼働を開始する予定です。2023年6月末時点のコンサルタント数は563名となっております。プロジェクト満足度は95ポイントと高い水準を維持しております。

 

(投資事業)

 投資事業の当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高232,550千円(前年同四半期比1,767.6%増)、セグメント利益134,839千円(前年同四半期はセグメント損失65,508千円)となりました。

 4月に株式会社プログリットの株式を全て売却しました。また、その他の投資先の株式を一部売却し、6月末時点の累計投資残高は評価差額を含め約18億円となりました。

 なお、7月にはリーガルテックサービスを提供するGVA TECH株式会社、太陽光発電事業、GXソリューション事業等を行う株式会社アイ・グリッド・ソリューションズに総額約9億円の新規投資を実施するなど、引き続き積極的な投資活動を推進しております。

 

 なお、株式会社シグマクシス・ホールディングスならびに株式会社シグマクシスは、2023年6月27日開催の各社取締役会にて新執行体制を決定しました。

 当連結会計年度、当グループは下記の執行体制にて事業を推進してまいります。

 

株式会社シグマクシス・ホールディングス

富村 隆一  取締役会長兼取締役会議長

太田 寛   代表取締役社長

柴沼 俊一  代表取締役副社長

田端 信也  代表取締役CFO

内山 その  取締役

 

株式会社シグマクシス(コンサルティング事業)

太田 寛   代表取締役社長

田中 雄太郎 取締役

田端 信也  取締役

早坂 保彦  取締役

 

株式会社シグマクシス・インベストメント(投資事業)

工藤 英之  代表取締役会長

柴沼 俊一  代表取締役社長

柴田 憲一  代表取締役

 

②財政状態に関する説明

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ503,153千円増加し、14,964,786千円となりました。

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ139,929千円増加し、3,723,274千円となりました。

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ363,223千円増加し、11,241,512千円となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 ①資金需要

当社グループの主な資金需要は、コンサルタントの人件費、採用費、研修費等の運転資金、社内システムの開発費用及び事業投資等であります。

 ②財務政策

当社グループの資金需要につきましては原則自己資金において賄っております。一部の設備投資をリースにより調達しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。