第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 

当第1四半期連結累計期間における日本経済の概況は、先行きについては雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり緩やかな回復が続くことが期待されます。しかしながら、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが景気を下押しするリスクから物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。

このような環境下におきまして、当社グループは周辺売上増強、新商品・新サービスによる収益源の確保に努めるとともに、コスト改善による利益率維持向上に努めてまいりました。

セグメントごとの業績は以下のとおりであります。

 

① 冠婚事業

当事業では、コロナ感染症の位置付け変更により披露宴を伴う婚礼は一部持ち直しております。その中で、引き続きフォトウェディングや成人式などの各種衣装レンタルや写真撮影といった商品の販売強化を行ってまいりました。また、来館が難しい状況下においても当社施設の特徴や各種オリジナル商品に触れる機会を作るべく、来館さながらに商品や施設を案内する「オンライン相談」を継続して実施、衣装や写真を中心とした小規模ウェディング専用の商品見直しを行うとともに、コミュニティーウェディングの新スタイルとなるコーディネートを増やしSNSやWebでの露出を強化、新規顧客誘引に努めてまいりました。

その結果、売上高は60百万円(前年同期比8.9%増加)、営業利益は3百万円(前年同期比2,122.0%増加)となりました。

 

② 葬祭事業

当事業は、平安レイサービス㈱とさがみライフサービス㈱の2社で構成されております。
 当事業では、故人を生花で囲んで送る「花園」や想い出の品々で人柄を表現する「追悼壇」、オブジェや装飾と生花を融合させた「追悼生花祭壇」、重低音から超高音まで原音を忠実に再現する「オリジナル大型スピーカー」により故人を偲ぶ音楽葬の提案、その他社内製作によるオリジナル商品を通じてご家族の方々の想いを形にする提案を継続して行っております。

教育面では、当社独自となる生前相談の研修であるカウンセリングセールストーク研修、潜在的な想いを当社オリジナル商品を通じて具現化するコンサルティングセールストーク研修を常に現場で行えるよう、管理職に対して改めて実施しております。

コロナ感染症の位置付け変更がありましたが、引き続き感染症の予防対策を徹底し、「貴殯室」をはじめとした不特定多数の人たちと交わらない施設の優位性を活かし、顧客満足度向上に努めてまいりました。
 その結果、当第1四半期連結累計期間において、当社主要エリアにおける死亡人口増減率が前年同期に比べ下降する中、Webをはじめとした各広告媒体の刷新を行い、品質を中心に価格面での見やすさも含めて見直しを行いましたが、既存大型施設の改修工事による営業縮小の影響もあり葬儀施行件数は減少したため、売上高は1,915百万円(前年同期比3.3%減少)、営業利益は500百万円(前年同期比6.4%減少)となりました。

 

③ 互助会事業

当事業では、葬儀施行において互助会利用件数が減少しましたが広告宣伝費等の経費を抑えたことにより、売上高は45百万円(前年同期比2.8%減少)、営業利益は22百万円(前年同期比2.9%増加)となりました。

 

④ 介護事業

当事業では、スタッフを確保できた訪問看護やデイサービスで契約件数を伸ばしましたが、求人費用や教育のための労務費が増加し、グループホームや高齢者向け賃貸住宅では入居者の入れ替わりに伴うリフォーム費用が発生いたしました。その結果、売上高は274百万円(前年同期比0.2%増加)となり、営業利益は10百万円(前年同期比39.2%減少)となりました。

 
  以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は2,250百万円(前年同期比2.7%減少)、営業利益は272百万円(前年同期比17.7%減少)、経常利益は303百万円(前年同期比15.5%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は197百万円(前年同期比17.9%減少)となりました。
  なお、各事業の売上高、営業損益はセグメント間の取引による金額を含んでおります。

 

(2)財政状態に関する説明

 

当第1四半期連結会計期間末の連結財政状態は、総資産は前連結会計年度末に比較して542百万円の減少となりました。流動資産では、法人税等の支払い等により現金及び預金が323百万円減少しました。固定資産は、土地の取得181百万円等により有形固定資産が162百万円増加、供託金の減少435百万円等により投資その他の資産が496百万円減少しました。

負債合計は、前連結会計年度末に比較して559百万円の減少となりました。流動負債では、法人税等の納付により
未払法人税等が328百万円減少しました。固定負債では、前払式特定取引前受金が73百万円減少しました。

純資産は、前連結会計年度末と比較して16百万円の増加となりました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。