当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状況及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、5月に新型コロナウイルス感染症が、季節性インフルエンザと同等の分類に引き下げられて以降、経済活動の正常化が一段と進んでいます。各種物価の高騰継続、為替変動による影響などは注視すべきものの、景気には持ち直しの動きが見られています。特に当社が事業基盤とする国内レジャー・集客エンタテインメント市場においては、集客制限の撤廃に伴い、ライブ・イベント開催の動きが活発化しており、明らかに復調に転じています。また、これまで抑制されてきたエンタメ活動への反動消費もあり、興行規模の拡大、チケット単価の上昇等により、市場全体が堅調な推移を見せています。
こうした経営環境下、当第1四半期連結累計期間における当社グループの連結業績は、人気アーティストの全国ツアーや来日公演、大規模フェス、プロスポーツの国際大会等の大型案件の発売が集中し、特にインターネット経由でのチケット販売が好調に推移した結果、取扱高ベースでの売上は650億円規模となり、四半期単位では過去最高の水準となりました。出版商品や主催事業、ぴあアリーナMMの稼働率が堅調だったことも伴い、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて、過去最高益を達成しております。さらに、営業キャッシュ・フローも着実に好転しており、現預金残高も347億円を超える水準となっております。
以上の結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間は、売上高98億75百万円(前年同四半期は売上高75億77百万円)、営業利益9億10百万円(前年同四半期は営業利益2億21百万円)、経常利益9億21百万円(前年同四半期は経常利益2億6百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益8億95百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益1億92百万円)となりました。
売上に貢献した主なイベントや商品は次のとおりであります。
<イベント>
・「プロ野球公式戦」「サッカーJリーグ」
・「リポビタンDチャレンジカップ」
・「FCバイエルン・ミュンヘン対マンチェスター・シティFC Audi Football Summit」
・「横浜F・マリノス対マンチェスター・シティFC 明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023」
・「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「ap bank fes」
・「COLDPLAY」「JO1」「KCON JAPAN 2023」
・「B'z」「松任谷由実」
・「Mrs.GREEN APPLE」
・「シルク・ドゥ・ソレイユ/アレグリア」「ディズニー・オン・アイス」
<商品>
・「大谷翔平語録」
・「森のカフェと緑のレストラン」
②財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、910億38百万円となり、前連結会計年度末と比較して162億40百万円増加いたしました。流動資産は677億57百万円(前連結会計年度末比163億97百万円増)となりました。変動の主なものは、現金及び預金の増加(同84億15百万円)と売掛金の増加(同69億69百万円)であります。また、固定資産は232億80百万円(前連結会計年度末比1億57百万円減)となりました。変動の主なものは、無形固定資産の減少(同1億13百万円)であります。
負債は、857億83百万円となり、前連結会計年度末と比較して153億39百万円増加いたしました。流動負債は655億40百万円(前連結会計年度末比91億6百万円増)となりました。変動の主なものは、買掛金の増加(同153億20百万円)と1年内返済予定の長期借入金の減少(同80億50百万円)であります。また、固定負債は202億42百万円(前連結会計年度末比62億32百万円増)となりました。変動の主なものは、長期借入金の増加(同62億21百万円)であります。
純資産は、52億55百万円となり、前連結会計年度末と比較して9億円増加いたしました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が8億95百万円増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
重要な変更等はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
重要な変更等はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。