第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行が社会経済活動の正常化を後押しするとともに、賃上げを実施する企業が増加し、サービス分野を中心に個人消費の拡大が持続しました。しかしながら、物価の先行きが見通しにくいことに加えて、人手不足の深刻化も懸念されます。

このような状況のもと、ファッション事業につきましては、スーツ需要の回復を背景に、「コナカ・フタタ」では新たなクールビズスタイルのご提案として『クールベスト』と『クールネッカチーフ』を発売し、ご好評をいただいております。また、「SUIT SELECT」では、門真への新規出店並びに小田原・津田沼への再出店等、店舗網の見直しを着実に進めております。「DIFFERENCE」では、福島県の牧羊業の発展に貢献する目的で食肉用羊の原毛を有効資源化し、日本で初めて100%の国産ウールを使用した『JAPAN FUKUSHIMA WOOL オーダースーツ』の販売を開始したほか、「なでしこジャパン」(サッカー日本女子代表)にオフィシャルスーツセットを提供するなど、ブランド価値の維持向上に努めました。この結果、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの当連結累計期間(2022年9月1日から2023年5月31日)を含め、売上高は506億99百万円(前年同期比4.4%増)となりました。

フードサービス事業につきましては、かつやを中心に価格改定を行った結果、売上高は13億72百万円(前年同期比8.2%増)となりました。

教育事業につきましては、Kids Duoの生徒数が増加し、売上高は6億64百万円(前年同期比5.0%増)となりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は527億36百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益は7億57百万円(前年同期は営業損失10億18百万円)、経常利益は8億40百万円(前年同期は経常損失1億35百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億51百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失9億8百万円)となりました。

なお、当社グループは事業の性質上、売上高に季節的変動があり、第1四半期、第2四半期及び第3四半期に比し第4四半期の売上高の割合が低くなります。

 

(2)財政状態の分析

① 資産

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は275億34百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億円増加いたしました。これは主に現金及び預金が5億61百万円、売掛金が5億39百万円増加したことによるものであります。固定資産は263億89百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億84百万円減少いたしました。これは主に減損損失の計上等により有形固定資産が5億39百万円、無形固定資産が8億58百万円減少したことによるものであります。

この結果、総資産は539億23百万円となり、前連結会計年度末と比べ3億83百万円減少いたしました。

② 負債

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は308億7百万円となり、前連結会計年度末と比べ71億82百万円増加いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が長期借入金からの振替により71億19百万円増加したことによるものであります。固定負債は28億24百万円となり、前連結会計年度末と比べ80億60百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が1年内返済予定の長期借入金への振替により76億45百万円減少したことによるものであります。

③ 純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は202億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億93百万円増加いたしました。

この結果、自己資本比率は36.8%(前連結会計年度末は35.2%)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(4)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

特記事項はありません。

 

(7)主要な設備

主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。

セグメント

業態(ブランド)

設備の内容

店舗数

ファッション事業

SUIT SELECT

店舗設備他

7店舗

DIFFERENCE

店舗設備他

12店舗

Samantha Thavasa

店舗設備他

9店舗

教育事業

コペルプラス

店舗設備他

2店舗

 

(注)上記「Samantha Thavasa」の店舗数には、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドのグループ内における新設店舗数を記載しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

(子会社の増資引受)

当社は、2023年4月14日開催の取締役会において、子会社である株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの第三者割当増資の引受を決議し、2023年5月31日付で払い込みが完了いたしました。

当該第三者割当増資の内容及び当社の引受額は以下のとおりであります。

(1)関係会社の概要

名   称

株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド

設立年月日

1994年3月10日

事業内容

バッグ、ジュエリー及びアパレルの企画・製造・販売

資 本 金

2,132百万円

発行済株式数

普通株式  65,851,417株

(2)引受の概要

引受価額の総額

1,800百万円

引受価額

1株につき金 100百万円

引受株式数

A種種類株式  18株

引受の目的

財務基盤の安定化

(3)引受前後の所有株式の状況

増資前の所有株式数      普通株式  38,910,226株

増資後の所有株式数      普通株式  38,910,226株、A種種類株式 18株

(4)日程

2023年4月14日        取締役会決議(両社)

2023年5月30日        定時株主総会(株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド)

2023年5月31日        払込期日

 

(シンジケートローン契約の変更)

当社は、2020年3月26日付で締結した株式会社三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約について、2023年4月25日付で契約内容の一部を変更しております。

契約内容(財務制限条項)の変更

(1)2023年9月期末日及びそれ以降の各事業年度末日における単体又は連結の貸借対照表に記載される純資産金額を、2022年9月期の事業年度末日の純資産金額以上に維持すること。

(2)2020年9月期末日及び以降の各事業年度末日における単体又は連結の損益計算書に記載される経常損益を2期連続して損失としないこと。