当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行され、社会経済活動の正常化と景気の緩やかな持ち直しの動きがみられました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化による資源価格の上昇や、世界的な金融引き締めが続く中での景気への影響など、経済情勢の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、売上高については前連結会計年度における株式会社グランディール、株式会社グランソル及び株式会社グランデュオからの事業の一部譲受けの影響により前年同四半期比で増加したものの、コンテンツ事業におけるイベントの出展費用やサービスの改修費用などの先行投資による費用の増加等により、増収減益となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は649,852千円(前年同四半期比4.0%増)、営業損失は4,040千円(前年同四半期は22,612千円の営業利益)、経常利益は4,135千円(前年同四半期比86.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,942千円(前年同四半期比86.6%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
<コンテンツ事業>
コンテンツ事業におきましては、デジタル絵本アプリ「森のえほん館」での新作配信、著名人とのコラボレーション企画及び知育アプリにおける施策に注力いたしました。
また、絵本を読んで語学学習ができるアプリ「なないろえほんの国」が2023年4月1日より株式会社やる気スイッチグループが運営するバイリンガル幼児園で利用されるコンテンツとして採用され、同年6月末には子ども向けのYouTubeチャンネル「Popo Kids「ポポキッズ」」のチャンネル登録者数が10万人を突破するなど、当社グループのコンテンツの重要性が確認される四半期でありました。
さらに、2025年に開催される大阪・関西万博へ向けた機運の醸成と地域活性化に繋げることを目的として、
株式会社アイフリークスマイルズが咲洲プレ万博実行委員会と共同で、テクノロジーとアートの力で地域と人を
盛り上げるイベント「CREPOS ARアートフェスティバル」を開催いたしました。
これらの結果、コンテンツ事業の売上高は64,473千円(前年同四半期比1.6%増)、セグメント損失は8,329千円(前年同四半期は10,067千円のセグメント利益)となりました。
<コンテンツクリエイターサービス(CCS)事業>
コンテンツクリエイターサービス事業においては、ウクライナ情勢の長期化による資源価格の上昇や、世界的な金融引き締めが続く中での景気への影響など、先行きは依然として不透明な状況が継続するものの、コロナ禍によるDX化の推進等により受注状態は引き続き好調であることから、稼働率は比較的高い水準で推移いたしました。
また、当社ゲーム関連事業における意思決定の迅速化及び機動的な企業運営を強化し、事業執行の確実性とスピード化を図るため、当該事業領域に特化した子会社である株式会社I-FREEK GAMES(以下「I-FREEK GAMES」という。)を2023年5月に設立しました。
さらに、当社グループとかねてより取引関係にあり、ゲーム関連のSES業務に精通したスタッフを豊富に抱え、安定的なサービス提供を行っているエスティーエーグループとI-FREEK GAMESとの間で、同グループの一部事業をI-FREEK GAMESが譲り受ける旨の事業譲渡契約書を同年6月に締結いたしました。
これらの結果、CCS事業の売上高は585,379千円(前年同四半期比4.3%増)、セグメント利益は75,557千円(前年同四半期比4.8%減)となりました。
(注)製品名及びサービス名は商標又は登録商標です。
(2) 財政状態の分析
流動資産は、前連結会計年度末に比べて28,026千円(2.5%)減少し、1,106,642千円となりました。これは主として、前払費用が11,128千円増加する一方、売掛金が33,212千円、未収還付法人税等が5,214千円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて6,340千円(10.5%)増加し、66,826千円となりました。これは主として、無形固定資産が3,634千円減少する一方、有形固定資産が3,057千円、投資その他の資産が6,917千円増加したことによるものであります。
以上の結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて21,685千円(1.8%)減少し、1,173,469千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて29,784千円(10.3%)増加し、318,325千円となりました。これは主として、買掛金が6,739千円、未払法人税等が4,206千円減少する一方、未払金が15,221千円、未払消費税等が20,977千円増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて2,855千円(3.6%)減少し、77,492千円となりました。これは主として、長期借入金が2,859千円減少したことによるものであります。
以上の結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて26,928千円(7.3%)増加し、395,818千円となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べて48,613千円(5.9%)減少し、777,650千円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益を3,942千円計上したことにより増加する一方、配当金の支払により53,518千円減少したことによるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は3,920千円であります。
当社は株式会社エスティーエー、株式会社エスティーエーゲインズ、株式会社エスティーエープラス、株式会社エスティーエーアスト、株式会社エスティーエーリアタイズ、株式会社エスティーエースペル、株式会社エスティーエーフリント、株式会社エスティーエークリーフ及び株式会社Vエスティーエー(これら9社を総称して「エスティーエーグループ」という)との間で、エスティーエーグループの一部事業を当社子会社である株式会社I-FREEK GAMESが譲り受ける旨の基本合意書を2023年4月19日に締結いたしました。その後、譲受け事業等の条件面の協議を進め、同年6月30日付でエスティーエーグループと株式会社I-FREEK GAMESとの間で事業譲渡契約書を締結いたしました。
詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。