第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、経済社会活動の正常化が進む中で、各種政策の効果もあって、緩やかに回復しているものの、物価の上昇や金融資本市場の変動等の影響による下振れリスクなど不透明な状況で推移しました。

 このような環境の中、当社グループにおいては令和6年1月から推進している「中期経営計画2028」に基づいて、既存事業の収益力向上などに努めた結果、当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。

 

a.財政状態

 当中間連結会計期間末の総資産は、558億5百万円(前連結会計年度末比45億5百万円増)となりました。流動資産は、現金及び預金が13億42百万円、商品及び製品が9億22百万円それぞれ減少しましたが、受取手形及び売掛金が17億61百万円、電子記録債権が7億66百万円それぞれ増加したことなどにより、242億15百万円(前連結会計年度末比4億30百万円増)となりました。固定資産は、有形固定資産が5億92百万円、投資有価証券が34億86百万円それぞれ増加したことなどにより、315億90百万円(前連結会計年度末比40億75百万円増)となりました。

 負債の部は、繰延税金負債が11億81百万円増加したことなどにより、187億99百万円(前連結会計年度末比13億99百万円増)となりました。

 純資産の部は、利益剰余金が5億91百万円、その他有価証券評価差額金が24億73百万円それぞれ増加したことなどにより、370億6百万円(前連結会計年度末比31億6百万円増)となりました。

 

b.経営成績

 当中間連結会計期間の売上高は195億22百万円(前年同期比11.2%増)、営業利益は11億50百万円(前年同期比125.4%増)、経常利益は14億14百万円(前年同期比94.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は10億14百万円(前年同期比65.0%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

 (アグリ)

 肥料の販売価格は原料価格の下落により値下がりしたものの、販売数量が値上がりを見越した駆け込み需要の影響などにより増加し、売上高は59億89百万円と前年同期に比べ7.1%の増加となりましたが、売上原価率の上昇などにより、営業利益は1億34百万円と前年同期に比べ33.0%の大幅な減少となりました。

 

(化学品)

 水処理薬剤は、超高塩基度ポリ塩化アルミニウムの販売数量が増加したことや、原料価格の上昇に伴う販売価格の是正に努めたことにより、売上高は56億72百万円と前年同期に比べ10.3%の大幅な増加となりました。

 機能性材料は、自動車関連セラミック繊維向け高塩基性塩化アルミニウムの販売数量が需要の減退等により減少したものの、スマートフォン向け高純度酸化タンタルの販売数量が需要の回復により好調に推移し、売上高は29億82百万円と前年同期に比べ37.0%の大幅な増加となりました。

 その他化学品の売上高は74百万円と前年同期に比べ21.6%の減少となりました。

 それらの結果、売上高は87億29百万円と前年同期に比べ17.7%の大幅な増加となり、営業利益は8億73百万円と前年同期に比べ69.7%の大幅な増加となりました。

 

 

 (建材)

  石こうボードの販売数量が増加したことに加え、販売価格が上昇し、売上高は17億87百万円と前年同期に比べ18.7%の大幅な増加となったものの、原料価格の上昇などにより、営業損失は4百万円(前年同期は2億89百万円の営業損失)となりました。

 

 (石油)

   燃料油の販売数量が需要の減退により減少し、売上高は9億22百万円と前年同期に比べ2.9%の減少となり、営業利益は2百万円と前年同期に比べ39.9%の減少となりました。

 

 (不動産)

   ショッピングセンターの賃料収入は前年同期並みに推移し、売上高は6億75百万円と前年同期に比べ0.3%の減少となったものの、修繕費が減少し、営業利益は3億63百万円と前年同期に比べ10.3%の大幅な増加となりました。

 

 (運輸)

 荷役量は減少したものの、貨物輸送量が増加したことにより、売上高は14億18百万円と前年同期に比べ0.5%の増加となりましたが、営業利益は1億50百万円と前年同期に比べ3.2%の減少となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは3億9百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは11億42百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは5億17百万円の支出となり、その結果、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は、前連結会計年度末残高に比べ13億42百万円減少し、37億32百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 売上債権の増加による資金の減少が25億27百万円ありましたが、税金等調整前中間純利益14億27百万円、減価償却費5億93百万円、棚卸資産の減少による資金の増加が7億39百万円あったことなどにより、3億9百万円の資金の増加(前年同期は10億53百万円の減少)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 固定資産の取得による支出が11億86百万円あったことなどにより、11億42百万円の資金の減少(前年同期は13億17百万円の減少)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 配当金の支払による支出が4億23百万円あったことなどにより、5億17百万円の資金の減少(前年同期は5億7百万円の減少)となりました。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億32百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

(7) 主要な設備

 前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当中間連結会計期間に完成したものは次のとおりであります。

会社名

事業所名

所在地

セグメントの名称

設備の内容

完了年月

提出会社

本社

兵庫県

加古川市

全社

本社新社屋建設

令和6年3月

提出会社

本社工場

兵庫県

加古郡

播磨町

化学品

超高塩基度

ポリ塩化

アルミニウム

製造設備増強

令和6年5月

 

(8) 経営成績に重要な影響を与える要因

 当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。