第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、賃上げの上昇が物価に追いついていないことが消費を圧迫することなどを背景として、個人消費が2四半期連続でマイナスとなりました。また企業の設備投資も半導体製造設備への支出が減少するなど内需の柱である個人消費、設備投資ともに精彩さを欠きました。この結果、2023年7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率△2.1%と3四半期ぶりのマイナス成長となりました。

他方、世界経済に目を向けると、アメリカにおいては個人消費の好調さが成長をけん引し2023年7-9月期の実質GDP成長率は前期比年率4.9%となり、2021年第4四半期以降で最も高い伸びとなりました。中国においては、1-9月のGDPの実質成長率は前年同期比5.2%となり、2023年の政府目標である5%前後の経済成長の達成に向け前進しました。このように今四半期は内外の明暗がはっきりとわかれた期間となりました。

当社グループが属する情報サービス分野においては、人口減少や少子高齢化に伴い人手不足が恒常化する中、経済社会活動を維持・発展させていくため、人手の代替だけでなく、革新的なサービスの提供にもつながるデジタルの力を活用し生産性を改善しようという流れのもと、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」推進が加速しており、IoT、AI、クラウド、5G、RPA(Robotic Process Automation、ロボットによる業務の自動化)、FinTech、エッジコンピューティングなどの先端技術を活用したIT投資の需要が引き続き堅調に推移しました。

このような状況の中で当社グループは、顧客ニーズや企業意識の変化による、問題や不安の解決に対して製品やサービスの可能性を新たな形にし、発信してまいりました。これらの利用状況は、順調に推移しております。

<製品・サービスについて>

・Confluence Cloud 管理者向け入門ガイドブックをリリース(2023年11月)

<認定資格について>

・Atlassian社の ITSM Specialization(IT サービスマネジメント専門パートナー)認定を取得(2023年7月)

<市場からの評価について>

・『High-Growth Companies Asia-Pacific 2023』アジア太平洋地域の急成長企業500社に5年連続で選出(2023年3月)

・Workato Partner AwardにてMost New Logos Award賞を受賞、同時に、日本で初のWorkato・Platinum Partner(ワーカート・プラチナパートナー)に認定(2023年3月)

・Salesforce Japan Partner of the Year 2023 を受賞(2023年4月)

また、社内においてもDXの推進、働き方改革の実施により、さらなる生産性の向上、コストダウン等を目指し、情勢に順応した社内改革を推し進めております。今後も全役職員が一丸となり、既存顧客の深耕と新規顧客の獲得による受注拡大に加えDXの推進を図ってまいります。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高は5,298,058千円(前年同期比34.2%増)、営業利益438,055千円(前年同期比13.3%増)、経常利益440,985千円(前年同期比8.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は92,090千円(前年同期比69.1%減)となりました。

なお、当社グループは「ツールソリューション事業」の単一セグメントであるため、セグメント毎の記載をしておりません。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ1,258,717千円増加し、5,830,208千円(前連結会計年度比27.5%増)となりました。主な要因は、売掛金及び契約資産が106,271千円、前払費用が1,081,346千円増加したことによります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ1,148,403千円増加し、3,245,551千円(前連結会計年度比54.8%増)となりました。主な要因は、契約負債が1,229,177千円増加した一方で、買掛金が283,615千円減少したことによります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ110,313千円増加し、2,584,656千円(前連結会計年度比4.5%増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が92,090千円増加したことによります。

 

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は136,405千円であり、ツールソリューション事業において発生したものであります。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。