第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態および経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化へ向けた取り組みが進み、景気も緩やかな回復基調にありますが、物価の高止まりは続いており、日米の金利政策への姿勢の違いから為替相場は大きく変動しました。世界経済においては、インフレ傾向にある中で、米国では、景気後退懸念の高まりがみられ、中国では、物価の下落および消費の回復の遅れが続いており、先行きは依然として不透明な要因が存在しております。

このような状況のもと当社グループにおいては、国内外での販売数量の増加および販売価格の是正により売上高は17,102百万円(前年同期比11.2%増)となり、営業利益は671百万円(前年同期比27.0%増)となりました。一方で、為替差益の減少により、経常利益は965百万円(前年同期比3.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は576百万円(前年同期比1.1%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

① 日本

特殊潤滑油部門は作動油、ダイカスト油剤等で減収となりましたが冷熱媒体等の販売が堅調に推移したことにより、また、データセンターへの投資回復による主要顧客での需要増加によりハードディスク表面潤滑剤が大幅に増収となったことで、部門全体では増収となりました。ホットメルト接着剤部門では、衛生材料用途、粘着用途ともに売上高は前年並みとなりました。素材部門は、主にポリスチレン可塑剤用途向けの需要回復により流動パラフィンが増収となったことで、部門全体の販売数量および売上高はともに前期を上回りました。その他部門では、子会社の大型装置販売により、増収となりました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は10,796百万円(前年同期比8.3%増)となり、セグメント利益は375百万円(前年同期比73.8%増)となりました。

 

② 中国

特殊潤滑油は日系自動車メーカーの稼働率低下の影響はあるものの自動車生産台数の増加により、ホットメルト接着材は衛生材料用途および空気清浄機用フィルター用途の販売が堅調に推移したことにより、共に増収となりました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は1,771百万円(前年同期比16.3%増)となりましたが、販売費及び一般管理費が増加したことにより、セグメント利益は51百万円(前年同期比35.9%減)となりました。

 

③ 東南/南アジア

特殊潤滑油は自動車生産台数の減少による顧客での需要の減少があるものの販売価格の是正および新規拡販により増収となりました。ホットメルト接着剤は主要顧客での在庫調整と需要減により、減収となりました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は3,322百万円(前年同期比0.3%増)となりましたが、ホットメルト接着剤の減益により、セグメント利益は117百万円(前年同期比21.4%減)となりました。

 

 

④ 北米

特殊潤滑油は自動車生産台数の増加および昨年度に実施した事業譲受によりCROSS TECHNOLOGIES N.A. INC.を新たに連結子会社としたことで大幅増収となりました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は1,213百万円(前年同期比107.6%増)となり、セグメント利益は129百万円(前年同期比61.6%増)となりました。

 

財政状態は、次のとおりです。

当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,061百万円増加し、38,114百万円となりました。これは主に、現金及び預金が572百万円減少した一方で、売上債権が914百万円、有形固定資産が313百万円、無形固定資産が160百万円、投資その他の資産が236百万円それぞれ増加したことによるものです。

負債は、前連結会計年度末に比べて467百万円減少し、13,463百万円となりました。これは主に、仕入債務が206百万円増加した一方で、長期借入金が614百万円減少したことによるものです。

純資産は、前連結会計年度末に比べて1,528百万円増加し、24,650百万円となりました。これは主に、利益剰余金が345百万円、為替換算調整勘定が1,083百万円、非支配株主持分が222百万円それぞれ増加したことによるものです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて502百万円減少し、5,064百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。

営業活動によるキャッシュ・フローは1,074百万円の収入(前期は1,004百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前中間純利益の計上によるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは295百万円の支出(前期は1,305百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものです。

財務活動によるキャッシュ・フローは1,216百万円の支出(前期は115百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出によるものです。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、810百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因

当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。