当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の分析
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善が見られたことから緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、原材料・エネルギー価格の高騰の長期化に加え、欧米の高い金利水準の継続に伴う金融資本市場の変動による影響などを受け、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
食品業界におきましては、インバウンド需要の増加により外食需要は堅調に推移しているものの、内食需要は、食料品価格やエネルギー価格など、さまざまなものが値上げされたことにより消費者の節約志向が強まり、消費に足踏みがみられます。この影響を受け、漬物などのご飯まわりの関連製品についても、引き続き厳しい事業環境となっております。
このような状況のなか、当社グループは、北海道から九州まで全国に展開している製造・販売のネットワークを活用し、新規得意先や新しい販路の開拓及び既存得意先の拡販に取り組みました。
販売面では、株式会社ピックルスコーポレーションにおいて、デジタルギフトやご飯がススムブランドの商品詰め合わせが当選するSNSキャンペーンを実施し、「ご飯がススムキムチ」の知名度及びブランドロイヤリティの向上に努めました。また、株式会社フードレーベルにおいて、ドレッシングやふりかけなどの牛角監修商品などが当選するSNSキャンペーンを実施し、「牛角韓国直送キムチ」や「牛角やみつきになる!丸ごと塩オクラ」の販売促進に努めました。
製品開発面では、株式会社ピックルスコーポレーションにおいて、開封してすぐ食べられる、サラダ感覚の浅漬 の「液切りいらず おしんこ白菜」や株式会社桃屋との初めてのコラボレーション品となる「桃屋のきざみにんにく使用 おつまみキャベツ」などの新商品を発売しました。その他にも、株式会社ピックルスコーポレーション札幌において、北海道長沼町産白菜を使用し、酪農学園大学の学生がレシピ・商品名を考案した「酪農学園大学監修 沼る浅漬」を地域・期間限定で発売しました。
新規事業では、外食事業及び小売事業を行う「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」(所在地:埼玉県飯能市)において、2024年3月に自家製天然酵母を使用したベーカリーショップ「飯能ベーカリー POCO-POCO」をオープンしました。看板商品の「ヨーグルト種のポコポコクリームパン」をはじめ、北海道の希少小麦を使用した「キタノカオリ食パン」や4種の小麦を独自にブレンドした「クロワッサン」など、店内で作り上げ、焼きたてを種類豊富に取り揃えております。
売上高は、さまざまなものの価格上昇による消費者の節約志向の影響や、コンビニエンスストア向けの売上が減少したことなどにより減収となりました。
利益については、春先の天候不順や夏場の高温などの天候要因により原料となる白菜や胡瓜などの野菜の価格が高騰したこと、売上高が減少したことや物流費や人件費の上昇などの影響により減益となりました。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は21,694百万円(前年中間期比6.1%減)、営業利益は1,117百万円(同12.7%減)、経常利益は1,171百万円(同13.6%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は798百万円(同12.8%減)となりました。
②財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて3,856百万円増加し、31,570百万円となりました。これは主に現金及び預金が567百万円、受取手形及び売掛金が1,618百万円、株式会社ピックルスコーポレーションの茨城工場建設工事等により建設仮勘定が1,627百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債については、前連結会計年度末に比べて3,308百万円増加し、12,767百万円となりました。これは主に買掛金が1,264百万円、流動負債のその他が1,801百万円それぞれ増加したことによるものであります。
純資産は前連結会計年度末に比べて548百万円増加し、18,802百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する中間純利益等により利益剰余金が499百万円増加したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況の分析
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ567百万円増加し、8,322百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は、1,000百万円となりました。収入の主な要因は税金等調整前中間純利益1,130百万円及び仕入債務の増加額1,264百万円であり、支出の主な要因は売上債権の増加額1,618百万円及び法人税等の支払額416百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、460百万円となりました。支出の主な要因は有形固定資産の取得による支出458百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は、27百万円となりました。収入の主な要因は長期借入れによる収入500百万円であり、支出の主な要因は短期借入金の純減額100百万円、長期借入金の返済による支出70百万円及び配当金の支払額296百万円であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費は138百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。