第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の分析

 当中間連結会計期間(2024年3月1日~2024年8月31日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境が改善するなど、緩やかな回復基調となりましたが、原材料価格の高騰や円安の進行に伴う物価の上昇、地政学リスクの高まりなど、依然として先行き不透明な状況が続きました。

 流通業界におきましては、引き続き高額品の消費が好調に推移し、インバウンド需要も増加する一方、物価高騰に賃金の上昇が追いつかず、実質賃金は減少傾向にあるなか、消費者の節約・低価格志向も続いており、消費の二極化はますます拡大しております。

 このような状況のなか、当社グループは、第7次中期経営計画初年度となる2025年2月期におきまして、経営環境への対応を前提に、顧客提供価値を追求し、将来の飛躍に向けた成長基盤を構築すべく、各種施策を推進しております。そして、信頼性の高い企業グループの構築に向けサステナブル経営を実践し、内部統制機能の強化、株主への利益還元、利益成長に繋がる中長期的投資等を実行することによって企業価値の向上に取り組んでおります。

 その結果、当中間連結会計期間の連結業績は、売上高194億60百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益8億35百万円(前年同期比21.9%減)、経常利益10億48百万円(前年同期比18.4%減)、親会社株主に帰属する中間純利益6億71百万円(前年同期比3.5%減)となりました。また、重要な経営指標として定めているのれん償却前営業利益は10億83百万円(前年同期比17.7%減)となりました。

 

 セグメント別の業績は、次のとおりであります。なお、ジュエリー事業は、新たな事業領域の拡大も視野に入

れ、セグメント名称を「ブランド事業」へと変更いたしました。

 

(ブランド事業)

 ブランド事業を展開するエフ・ディ・シィ・プロダクツグループは、女性客の支持拡大に向けた商品・販売促進戦略の見直しによる基盤づくりに取り組んでおります。MD改革によるテイストの幅の拡大、ブランドプロモーションの実施により、一時的に費用は先行しましたが、女性客の売上高は拡大基調が続いています。

 その結果、売上高は71億68百万円(前年同期比8.9%減)、営業利益は3億82百万円(前年同期比28.2%減)と減収減益となりました。

 

(アパレル事業)

 デイリーファッション「パレット」を展開する㈱アージュは、計画以上の7店舗の新規出店や既存店の伸長により売上高が拡大いたしました。

 アスティグループは、強みである海外生産基盤を背景に、主力取引先との取り組みが拡大し、売上高・利益ともに好調に推移いたしました。

 その結果、売上高は122億91百万円(前年同期比9.4%増)、営業利益は7億5百万円(前年同期比9.3%減)と増収減益となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当中間連結会計期間末における財政状態につきましては、資産は主に、現金及び預金が9億16百万円増加したものの、商品及び製品が3億60百万円、のれんが2億48百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して18百万円減少し、506億24百万円となりました。負債は主に、資産除去債務が84百万円減少したものの、未払い法人税等が2億43百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して83百万円増加し、121億31百万円となりました。純資産は主に、その他有価証券評価差額金が1億49百万円増加したものの、利益剰余金が2億23百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して1億2百万円減少し、384億93百万円となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は、前連結会計年度末と比較して4億69百万円増加し、24億82百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動の結果、資金の増加は19億58百万円(前年同期比6億1百万円増)となりました。これは主に、法人税等の支払額が減少したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動の結果、資金の減少は1億56百万円(前年同期比21億83百万円増)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出が減少したこと及び投資有価証券売却による収入が発生したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動の結果、資金の減少は8億90百万円(前年同期比20億87百万円減)となりました。これは主に、短期借入金が減少したことによるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループの事業及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。