第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、賃上げの動きや訪日外国人旅行者数の増加など前向きな動きがみられましたが、ウクライナ情勢、イスラエル・パレスチナ情勢等に起因した物価上昇等もあり、依然として不安定な状況です。

外食業界におきましては、経済活動の正常化に伴う消費者の外食需要の増加及びインバウンド需要により回復傾向にある一方、昨年に引き続く猛暑や、台風・豪雨等による経済活動の乱れの影響を受けました。人材不足や食材費等の価格高騰も激しく、事業環境は引き続き厳しい状況です。

このような状況の下、当社グループは、高付加価値化、インバウンド需要の取り込み、和食事業の強化、カジュアルイタリアン事業の展開、そして人材不足・コスト高騰への対応といった課題に取り組んでまいりました。

当中間連結会計期間におきましては、外食需要の回復やインバウンド需要の増加等により売上高は好調に推移してまいりました。2024年7月及び8月には、台風や猛暑の影響による消費活動の停滞により売上高が伸び悩んだものの、当中間連結会計期間全体としては、前年同中間期を上回る売上高となりました。利益面におきましては、増収による増益効果はありましたが、複数の新規出店及び旗艦店の一つである「XEX WEST」の全面改装等、新規投資及び付加価値を高める投資に取り組んだことに加え、人材確保にかかる費用が増加したこと等により、前年同中間期を下回ることとなりました。

これらの結果、売上高は5,944百万円(前年同中間期比7.4%増加)、営業利益は64百万円(前年同中間期比22.7%減少)、また、営業外収益として協賛金収入14百万円及び持分法による投資利益13百万円を計上したこと等により、経常利益は106百万円(前年同中間期比19.7%減少)、親会社株主に帰属する中間純利益は78百万円(前年同中間期比0.4%増加)となりました。

当中間連結会計期間におけるセグメントの状況は次の通りであります。

①XEXグループ

「XEX」をはじめとする高級レストラン事業であるXEXグループについては、引き続き、高付加価値化の方針のもとでブランド力向上のための企画や、インバウンド需要の取り込みに取り組んでまいりました。台風や猛暑の影響による来店客数の減少は一部みられたものの、総じてインバウンド需要が堅調で、売上高は前年同中間期を上回って推移いたしました。利益面におきましては、新規出店及び既存店の改装にかかる費用増はありましたが、増収及び生産性向上により吸収し、営業利益も前年同中間期を上回りました。

この結果、当中間連結会計期間の同グループの売上高は2,338百万円(前年同中間期比8.3%増加)、営業利益は194百万円(前年同中間期比24.9%増加)となりました。

店舗の状況につきまして、2024年7月に、直営店「ぎおん 刀」を新規に出店いたしました。また、2024年8月中旬より「XEX WEST」の全面改装工事を行っております。店舗数は直営店10店舗となりました。

②カジュアルレストラングループ

カジュアルレストラングループについても、付加価値の向上と客単価の引き上げに努めてまいりました。イートインの営業につきましては、台風や猛暑の影響はあったものの、経済活動の正常化及び新店舗の寄与により、売上高は前年同中間期を上回りました。デリバリーの営業につきましては、経済活動の正常化に伴う減収傾向が下げ止まり、また、企業等からのケータリングの受注も好調で、当中間連結会計期間後半の売上高は前年同中間期を上回って推移いたしました。

この結果、当中間連結会計期間の同グループの売上高は3,606百万円(前年同中間期比6.8%増加)、営業利益は364百万円(前年同中間期比1.2%減少)となりました。

店舗の状況につきまして、2024年4月に、直営店「SALVATORE CUOMO Cafe テラスモール湘南」、FC店「La Stagione 軽井沢」を、同6月に、直営店「A destra Salvatore」をそれぞれ新規に出店いたしました。また、2024年3月に、直営店「THE GRILL SEASONING & HERBS」の業態を変更し、「PIZZERIA MANCINI TOKYO」としてリニューアルオープンいたしました。2024年5月には直営店「SALVATORE CUOMO & BAR 千葉」をFC企業に売却し、また同7月にはFC店を直営化して改装し、「Tavernetta Salvatore 仙川」としてリニューアルオープンいたしました。一方、直営店「PIZZA SALVATORE CUOMO 三鷹」及び「STEAK THE FIRST 日本橋」を閉店し、経営資源の効率化を図りました。これらの結果、店舗数は直営店38店舗、FC店29店舗となりました。

③その他

その他は、人材派遣事業(ただし同事業は休眠中)により構成されております。当中間連結会計期間の同グループの売上高は-百万円(前年同中間期は売上高-百万円)、営業損失は1百万円(前年同中間期は営業損失1百万円)となりました。

 

(2)財政状態

①資産の状態

当中間連結会計期間末における流動資産は2,925百万円となり、前連結会計年度末に比べ118百万円増加いたしました。これは主として、売上高の増加による売掛金の増加83百万円等によるものです。固定資産合計は2,015百万円となり、前連結会計年度末に比べ107百万円増加いたしました。これは主として、新規出店及び店舗設備の維持更新工事を行ったことによる建物及び構築物の増加80百万円、その他(有形固定資産)の増加47百万円等によるものです。

この結果、総資産は4,940百万円となり、前連結会計年度末に比べ225百万円増加いたしました。

②負債の状態

当中間連結会計期間末における流動負債は1,981百万円となり、前連結会計年度末に比べ256百万円増加いたしました。これは主として、仕入高の増加による買掛金の増加85百万円、金融機関からの借入による短期借入金の増加50百万円、営業活動の活発化に伴う未払金の増加83百万円等によるものです。固定負債合計は2,463百万円となり、前連結会計年度末に比べ108百万円減少いたしました。これは主として、返済による長期借入金の減少111百万円等によるものです。

この結果、負債合計は4,444百万円となり、前連結会計年度末に比べ147百万円増加いたしました。

③純資産の状態

当中間連結会計期間末における純資産合計は496百万円となり、前連結会計年度末に比べ78百万円増加いたしました。これは主として、親会社株主に帰属する中間純利益の計上78百万円等によるものです。

この結果、自己資本比率は10.0%(前連結会計年度末は8.9%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度の期末残高と比較して1百万円増加し、1,794百万円となりました。

①営業活動によるキャッシュ・フロー

当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、224百万円の収入超過(前年同中間期は195百万円の収入超過)となりました。

これは、税金等調整前中間純利益104百万円に減価償却費78百万円、減損損失2百万円等の調整を加味した上で、売上高の増加に伴う売上債権の増加額83百万円、棚卸資産の増加額19百万円及び仕入債務の増加額85百万円、未払金の増加額64百万円、未払消費税等の減少額67百万円等があったことによるものです。

②投資活動によるキャッシュ・フロー

当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、153百万円の支出超過(前年同中間期は74百万円の支出超過)となりました。

これは、新規出店等に伴う有形固定資産の取得による支出172百万円等があったことによるものです。

③財務活動によるキャッシュ・フロー

当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、69百万円の支出超過(前年同中間期は178百万円の支出超過)となりました。

これは、短期借入金の増加額50百万円、長期借入金の返済による支出111百万円等があったことによるものです。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。なお、当中間連結会計期間末における有利子負債残高は1,858百万円であり、負債・純資産合計に占める割合は37.6%となっております。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金調達の基本的な方針について重要な変更はありません。

 

(6)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当中間連結会計期間に著しい変動があった設備は、次の通りであります。

 

新設

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備

内容

投資金額

資金調達方法

着手及び完了

年月

完成後の増加能力

増加客席

総額

(百万円)

既支払額

(百万円)

着手

完了

㈱ワイズテーブルコーポレーション

SALVATORE CUOMO Cafe テラスモール湘南

(神奈川県藤沢市)

カジュアルレストラングループ

店舗設備

32

32

自己資金

2024.2

2024.3

100席

㈱ワイズテーブルコーポレーション

A destra Salvatore

(東京都23区内)

カジュアルレストラングループ

店舗設備

33

33

自己資金

2024.5

2024.6

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結はありません。