第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ① 経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国経済は、一部に足踏みが残るものの、景気の先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。

このような状況の中で当社は、経営理念「生活者の信頼に応え、豊かな健康生活に貢献する」の下、事業ビジョン「すこやかでより良い時間を願う人々を応援する」に基づき、中期経営計画(2022年4月~2027年3月)において、「次の100年に向けた成長投資と持続的成長基盤の確立」を基本戦略と定め、「養命酒」及び酒類・食品の卸売販売を中心とする既存事業の収益力強化(深化)と、これまで取り組んできた「くらすわ」ブランドを中心とした新たな事業基盤の構築(探索)を同時に行う「両利きの経営」を推進し、収益性を確保しつつ成長投資を行い、新たな企業価値の創造に取り組んでおります。

 

当中間会計期間の業績は、売上高はくらすわ関連事業が伸長したものの、「養命酒」が前年を下回ったことにより4,710百万円(前年同期比4.2%減)、営業利益は71百万円(前年同期比53.9%減)、経常利益は317百万円(前年同期比24.3%減)、中間純利益は238百万円(前年同期比15.5%減)となりました。

セグメント別には以下のとおりです。

 

<養命酒関連事業>

国内「養命酒」については、テレビCMや新聞等の広告を実施したほか、卸店やドラッグストア等主要販売チャネルである小売店と協働して陳列強化等を行い売り場づくりに取り組んだものの、物価上昇による消費行動への影響等の要因により、売上高は3,423百万円(前年同期比3.9%減)となりました。酒類・食品については、「グミ×サプリ」等の売上が前年を下回ったことにより、355百万円(前年同期比6.0%減)となりました。海外(海外「養命酒」を含む国外販売)については、「養命酒」の売上が前年を下回ったことにより、136百万円(前年同期比38.8%減)となり、不動産賃貸・太陽光発電については、189百万円(前年同期比0.6%減)となりました。

以上により、養命酒関連事業の売上高は4,105百万円(前年同期比5.7%減)となりました。

また、新商品として「養命酒製造クロモジのど飴和みミント」の販売を開始しました。

 

<くらすわ関連事業>

店舗は、都内での催事の実施等により堅調に推移しました。通信販売は、「五養粥」、「幸健生彩DX」が売上に寄与し、好調に推移しました。外販(他社チャネル販売)は、前年同期並みに推移しました。

以上により、くらすわ関連事業の売上高は605百万円(前年同期比7.7%増)となりました。

おいしい体験、たのしい体験、すこやかな体験を通して、“すこやかなくらし”を提供する体験型施設「くらすわの森」は、2024年10月3日にグランドオープンしました。

また、漢方製剤、健康サポートフーズ・グッズ等を展開する通信販売専用ブランド「まいにち養生365(まいにちようじょうさんろくご)」の新商品として、機能性表示食品「ぐっすりタイム」、漢方製剤「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」の販売を開始しました。

 

 

② 財政状態の状況

当中間会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ367百万円減少し、54,049百万円となりました。これは主に有形固定資産が体験型施設「くらすわの森」への設備投資等により2,097百万円増加した一方で、現金及び預金が2,648百万円減少したことによるものであります。

負債は、前事業年度末に比べ449百万円増加し、8,223百万円となりました。これは主に固定負債のその他に含まれる繰延税金負債が188百万円減少した一方で、流動負債のその他に含まれる未払金が763百万円増加したことによるものであります。

純資産は、前事業年度末に比べ817百万円減少し、45,825百万円となりました。これは主に中間純利益238百万円の計上及び配当金623百万円の支払いにより利益剰余金が385百万円、その他有価証券評価差額金が468百万円それぞれ減少したことによるものであります

 

③ キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2,048百万円減少し、2,346百万円となりました

営業活動によるキャッシュ・フローは、420百万円の支出(前年同期比281.6%増)となりました。これは主に税引前中間純利益319百万円、減価償却費268百万円等の増加要因と、売上債権の増加額140百万円、棚卸資産の増加額104百万円、未収消費税等の増加額335百万円、法人税等の支払額151百万円等の減少要因によるものであります

投資活動によるキャッシュ・フローは、1,005百万円の支出(前年同期は525百万円の収入)となりました。これは主に有価証券の償還による収入500百万円等の増加要因と、有形固定資産の取得による支出1,593百万円等の減少要因によるものであります

財務活動によるキャッシュ・フローは、621百万円の支出(前年同期比18.1%減)となりました。これは主に配当金の支払いによるものであります

 

(2)研究開発活動

当中間会計期間の研究開発費の総額は114百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。