第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間の売上高は59,899百万円(前年同中間期比17.2%増)、営業利益は12,430百万円(前年同中間期比36.8%増)、経常利益は12,418百万円(前年同中間期比43.5%増)となり、親会社株主に帰属する中間純利益は9,209百万円(前年同中間期比47.8%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりです。

当社グループは、事業子会社を基礎としたセグメントから構成されており、「エレクトロニクス事業」「医療・医薬品事業」の2区分を報告セグメントとしています。

 

①エレクトロニクス事業

エレクトロニクス事業の売上高は、為替の影響に加え、半導体パッケージ基板用部材やリジッド基板用部材の販売数量増加等により、前年同中間期を7,837百万円上回る42,567百万円(前年同中間期比22.6%増)となりました。セグメント利益は、前年同中間期を4,343百万円上回る12,045百万円(前年同中間期比56.4%増)となりました。

なお、当期累計期間における期中平均為替レートは1米ドル152.3円であり、前年同中間期の期中平均為替レートである1米ドル141.3円と比較し11円の円安に推移しました。

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<主要な変動要因>

為替が円安に推移したことにより、増収。

半導体パッケージ基板用部材の販売数量増加により、増収。

・需要の回復がみられ、メモリ向け製品を中心に販売数量が増加。

リジッド基板用部材の販売数量増加により、増収。

・ディスプレイ関連のドライフィルム製品の販売数量が増加。

・中国地域における車載関連部材の販売数量が増加。

・スマートフォン関連部材においても販売数量が増加。

 

②医療・医薬品事業

医療・医薬品事業の売上高は、株式会社リックの連結子会社化やアルツハイマー型認知症治療剤「レミニール」の製造販売承認の承継等により、前年同中間期を469百万円上回る15,078百万円(前年同中間期比3.2%増)となりました。セグメント利益は、前年同中間期を770百万円下回る931百万円(前年同中間期比45.3%減)となりました。

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<主要な変動要因>

歯科技工製品の製造販売を行う株式会社リックの連結子会社化により、増収。

太陽ファルマ株式会社(医療用医薬品の製造販売事業)は増収。

・レミニールの製造販売承認の承継による売上高の増加。

・他社同効薬の供給不足に伴う需要の増加や、鎮咳去痰薬への需要の増加。

・薬価改定による単価減の影響は僅少。

太陽ファルマテック株式会社(医療用医薬品の製造受託事業)は、製造委託元の生産計画変更に伴うプロダクトミックスの変化の影響により減収。

 

 

事業区分による販売実績

当中間連結会計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

セグメントの名称

当中間連結会計期間

(自 2024年 4月 1日

至 2024年 9月30日)

前年同中間期(%)

エレクトロニクス事業(百万円)

42,567

122.6

医療・医薬品事業(百万円)

15,078

103.2

報告セグメント計(百万円)

57,645

116.8

その他(百万円)

2,254

127.5

合計(百万円)

59,899

117.2

(注)セグメント間の取引については相殺消去しています。

 

(2)財政状態の分析

(流動資産)

当中間連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて4,610百万円減少し、105,044百万円となりました。これは主に、現金及び預金が5,238百万円減少、その他に含まれている未収入金が1,658百万円減少した一方で、原材料及び貯蔵品が2,170百万円増加したこと等によるものです。

(固定資産)

当中間連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて1,317百万円減少し、101,778百万円となりました。これは主に、有形固定資産のその他に含まれている建設仮勘定が1,638百万円減少、無形固定資産のその他に含まれているソフトウェア仮勘定が1,143百万円減少、販売権が910百万円減少した一方で、有形固定資産のその他に含まれている機械装置及び運搬具が1,280百万円増加、無形固定資産のその他に含まれているソフトウェアが1,017百万円増加したこと等によるものです。

(流動負債)

当中間連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて21,175百万円減少し、43,699百万円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が15,937百万円減少、短期借入金が2,632百万円減少、流動負債その他に含まれている未払金が3,636百万円減少したこと等によるものです。

(固定負債)

当中間連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて9,579百万円増加し、57,058百万円となりました。これは主に、長期借入金が9,324百万円増加したこと等によるものです。

(純資産)

当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて5,666百万円増加し、106,065百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益を9,209百万円計上があった一方で、剰余金の配当が2,351百万円あったこと、為替換算調整勘定が1,618百万円減少したこと等によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間の連結キャッシュ・フローの状況と主な要因は下表のとおりです。

 

前中間

連結会計期間

(百万円)

当中間

連結会計期間

(百万円)

主な要因(当中間連結会計期間の内容)

営業活動による

キャッシュ・フロー

10,960

11,983

税金等調整前中間純利益12,418百万円、減価償却費4,410百万円、棚卸資産の増加額△3,287百万円、法人税等の支払額△1,862百万円

投資活動による

キャッシュ・フロー

△12,617

△4,991

有形固定資産の取得による支出△4,911百万円、無形固定資産の取得による支出△647百万円、定期預金の払戻による収入883百万円

財務活動による

キャッシュ・フロー

△1,019

△11,360

長期借入金の返済による支出△28,254百万円、配当金の支払額△2,354百万円、短期借入金の純減額△2,132百万円、長期借入れによる収入21,500百万円

現金及び現金同等物の増減額

△1,734

△4,698

 

現金及び現金同等物の中間期末残高

45,353

53,306

 

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処する課題について、重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発費の金額は3,421百万円です。

各セグメントの研究開発費につきましては、以下のとおりです。

エレクトロニクス事業に係る研究開発費は、2,958百万円です。

医療・医薬品事業に係る研究開発費は、400百万円です。

その他の研究開発費は、61百万円です。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。