当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な項目の変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当中間連結会計期間において当社グループは、売上面では、主力製品の販売促進策等に引き続き取り組んだことに加え、お酒のおつまみ用途だけでなくおやつ需要にも適した新製品の導入と市場定着を図ったこと、そしてオリンピック・パラリンピックの観戦需要拡大もあり増収となりました。利益面では、円安に加え原材料価格の更なる値上がり影響などのコスト増加に対して、売上増やプロダクトミックスの改善、一部製品の価格改定の浸透、コストコントロールに全社をあげて取り組んだ結果、増益となりました。
この結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高239億49百万円(前年同中間期比5.3%増)、営業利益9億68百万円(同13.9%増)、経常利益10億6百万円(同22.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益6億85百万円(同27.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(食品製造販売事業)
売上高を製品群別に分類しますと、水産加工製品は、「クレヨンしんちゃん」とコラボした期間限定パッケージの「チーズinかまぼこ」や、おやつにもお酒のおつまみにも最適な「味付けいか耳チップ」、いかの姿フライ、うまいか、揚物製品の期間限定品「かつや監修 おっきなカツっ!全力かつやソースカツ丼風味」などが売上を伸ばし、増収となりました。畜肉加工製品は、チキンでつくったジャーキーの新製品「ついついチキン フライドチキン風味」や、1本1本個包装された便利な小分けタイプの「18本入りペンシルカルパス」、華やかな香りが後を引く新製品「山椒サラミ」などのドライソーセージ製品が伸長し、増収となりました。酪農加工製品は、期間限定の新製品「チータラ® 塩えだ豆味」などの チーズ鱈® 製品が売上を伸ばし、増収となりました。農産加工製品は、食べきりサイズのナッツ製品「JOLLY PACK」シリーズなどの売上が伸長し、増収となりました。素材菓子製品は、新製品「梅ぼしシート」や新製品「ねりうめ しそ風味」などが売上を伸ばし、増収となりました。チルド製品は、「ちいかわ」とコラボした期間限定パッケージの「なめらか チータラ®」シリーズなどのチルド チーズ鱈® 製品が好調に推移したことに加え、フードパック製品の売上が増加し、増収となりました。その他製品は、アソート製品とレトルト製品の売上が減少し、減収となりました。
以上の結果、食品製造販売事業の売上高は237億35百万円(前年同中間期比5.3%増)、営業利益は8億19百万円(同14.5%増)となりました。
売上高は2億14百万円(同1.5%増)、営業利益は1億48百万円(同10.5%増)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
当中間連結会計期間末の総資産は、410億35百万円(前連結会計年度末比24億3百万円減)となりました。
資産の部では、年末の繁忙期に向け原材料等を10億19百万円積み増しましたが、現金及び預金が14億44百万円減少したことや、売上債権の回収により受取手形及び売掛金が5億51百万円減少したこと等により総資産が減少しました。
負債の部では、支払手形及び買掛金が8億40百万円減少したことや、リース債務、借入金の返済が進み10億32百万円減少したこと等により、負債合計は154億98百万円(同28億65百万円減)となりました。純資産の部では、中間純利益の計上などで利益剰余金が5億34百万円増加したこと等により、純資産合計は255億37百万円(同4億62百万円増)となりました。
なお、自己資本比率は金融機関の休業日の影響等もあり前連結会計年度末比4.5ポイント増加の62.2%となっております。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、43億44百万円(前連結会計年度末比14億44百万円減)となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、4億69百万円の支出(前年同中間期は36億52百万円の収入)となりました。税金等調整前中間純利益が10億6百万円あった一方で、仕入債務が7億85百万円減少、法人税等の支払額が5億68百万円あったこと等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2億91百万円の収入(同4億79百万円の支出)となりました。関係会社出資金の売却による収入が5億79百万円あったこと等によるものです。
この結果、営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュフローは1億77百万円の支出(同31億73百万円の収入)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、12億66百万円の支出(同8億4百万円の支出)となりました。借入金、ファイナンス・リース債務の返済による支出が11億15百万円あったこと等によるものです。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について、重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は3億19百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
重要な資本的支出につきましては、情報システム強化のための基幹システム構築や、埼玉工場をはじめとする各工場の増産設備や老朽化設備の入替など、総額29億74百万円の設備投資を予定しております。
なお、設備投資に係る資金につきましては、自己資金や借入金、ファイナンス・リースによる調達を予定しております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。