第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績

当中間連結会計期間における当社グループの事業環境は、世界的な建設機械需要の減少、国内自動車メーカーの認証不正問題による生産停止に加え、海外一部地域での自動車生産の減少等により、厳しい状況で推移しました。

このような経営環境下、当社グループは、グループ基本戦略として「セグメント経営の推進」「海外収益力の強化」「国内事業基盤の強化」及び「脱炭素化への貢献」の4項目を掲げた中期経営計画「TOPY Active & Challenge 2025」を着実に実行しております。その一環として、資本生産性の観点から事業ポートフォリオの最適化を図るため、中国の乗用車用スチールホイール生産拠点の集約を決定いたしました。

当中間連結会計期間における業績につきましては、建設機械用足回り部品や自動車用ホイールの販売数量減に加え、鉄スクラップ価格と鋼材販売価格との値差縮小や諸コストの上昇等により、売上高は148,532百万円(前年同期比10.5%減)、営業利益は602百万円(前年同期比84.9%減)、経常利益は870百万円(前年同期比82.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は748百万円(前年同期比77.9%減)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

なお、当中間連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の比較については、前中間連結会計期間の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しています。

 

(鉄鋼セグメント)

鉄鋼業界では、建築案件の工期遅れ等により国内鋼材需要は停滞しました。また、鉄スクラップ価格は高い水準で推移しました。

このような環境下、需要の停滞に伴う販売価格の低下等により原料である鉄スクラップ価格との値差が縮小し、当社グループの売上高は51,517百万円(前年同期比5.1%減)、営業利益は2,782百万円(前年同期比39.7%減)となりました。

 

(自動車・産業機械部品セグメント)

自動車業界では、国内自動車生産台数は認証不正問題等の影響により前年同期比で減少しました。海外では米国の乗用車生産台数が減少し、中国では日系メーカーのシェアが減退しました。また、東南アジア地域でも自動車生産台数が減少しました。建設機械業界では、油圧ショベルのグローバル需要の減少が続きました。また、鉱山機械の需要は一部地域で停滞傾向が見られました。

このような環境下、建設機械用足回り部品の販売数量が大幅に減少したことをはじめ、国内自動車メーカーの認証不正問題の影響等による乗用車用ホイールの販売数量減、海外拠点での販売数量減等により、当社グループの売上高は93,445百万円(前年同期比7.6%減)、営業利益は428百万円(前年同期比79.9%減)となりました。

 

(その他)

合成マイカの製造・販売、土木・建築、不動産の賃貸及びスポーツ施設の運営等を行っております。発電事業廃止の影響等により、売上高は3,569百万円(前年同期比66.0%減)、営業利益は451百万円(前年同期比440.7%増)となりました。

 

(2)財政状態

① 資産

当中間連結会計期間末の総資産は、282,728百万円となり、前連結会計年度末比15,563百万円の減少となりました。

これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の減少9,490百万円、投資有価証券の減少8,019百万円、商品及び製品の増加1,063百万円によるものです。

② 負債

当中間連結会計期間末の負債合計は、144,203百万円となり、前連結会計年度末13,099百万円の減少となりました。

これは主に、短期借入金の増加8,884百万円、電子記録債務の減少5,657百万円、1年内償還予定の社債の減少5,000百万円、長期借入金の減少4,097百万円によるものです。

③ 純資産

当中間連結会計期間末の純資産合計は、138,524百万円となり、前連結会計年度末比2,463百万円の減少となりました。

これは主に、その他有価証券評価差額金の減少5,564百万円、為替換算調整勘定の増加4,050百万円、利益剰余金の減少920百万円によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて1,523百万円増加し、当中間連結会計期間末には24,732百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動により獲得した資金は、前年同期比155百万円増加の4,917百万円となりました。これは主に売上債権の減少10,220百万円、減価償却費5,735百万円、仕入債務の減少8,110百万円によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動により使用した資金は、前年同期比1,402百万円減少の1,988百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出4,141百万円、定期預金の減少1,006百万円、有形固定資産の売却による収入739百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動により使用した資金は、前年同期比940百万円増加の2,316百万円となりました。これは主に短期借入金の増加7,965百万円、社債の償還による支出5,000百万円、長期借入金の返済による支出3,451百万円によるものです。

 

(4)経営方針及び対処すべき課題等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針及び対処すべき課題等について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、628百万円です。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。