当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状況及び経営成績の状況
<経営成績>
当中間連結会計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善や政策効果により、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、物価上昇による個人消費の圧迫、主要各国における金融政策や、中国経済の不透明性、東ヨーロッパや中東情勢などにより、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社グループが属するゲーム業界では、デジタル化の進展、クラウドゲームサービスの拡大、eスポーツ市場の発展、VR(仮想現実)及びAR(拡張現実)の技術進化、AIの活用によるゲーム開発の効率化が期待され、さまざまな要因で市場環境は成長し続けております。
このような経営環境の中、当社グループは、当社グループの商品やサービスを通じてゲームという分野に限らず年齢・性別・地域を超えたすべての人々に楽しさを提供し、当社グループに関わるすべての人々が豊かになることを目指してまいります。そのために、「開発力の強化」「販売力の強化」「生産性の向上」に取り組んでまいります。
このような状況の中、エンターテインメント事業におきましては、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの配信に加え、国内で発売されたタイトルの北米・欧州・アジア地域に向けたローカライズ及び販売を行ってまいりました。
学生寮・その他事業におきましては、岐阜県内の大学学生寮の運営等を行ってまいりました。
その結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高2,447,564千円(前年同期比20.0%減)、営業損失205,956千円(前年同期営業利益191,552千円)、経常損失136,876千円(前年同期経常利益459,970千円)、親会社株主に帰属する中間純損失171,856千円(前年同期親会社株主に帰属する中間純利益290,381千円)となりました。
セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。
(エンターテインメント事業)
パッケージタイトルとして、国内では『魔界戦記ディスガイア7これまでの全部入りはじめました。』と『マール王国の人形姫25th ANNIVERSARY COLLECTION』の2タイトルを発売いたしました。
また、来年発売予定の『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』、『クラシックダンジョンX3』等の開発を進めてまいりました。『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』は、当社グループ初の国内・海外同時発売を予定しております。
その他、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの配信や、北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売を行いました。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高2,399,748千円(前年同期比20.6%減)、営業利益43,496千円(前年同期比90.1%減)となりました。
(学生寮・その他事業)
学生寮・その他事業におきましては、学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮3件の運営等を行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高47,816千円(前年同期比23.0%増)、営業損失17,291千円(前年同期営業損失17,526千円)となりました。
<財政状態>
(資産の部)
当中間連結会計期間末における総資産は10,580,730千円となり、前連結会計年度末に比べ237,489千円の減少となりました。
主な流動資産の増減は、現金及び預金の減少(前連結会計年度末に比べ364,858千円の減少)、売掛金及び契約資産の増加(同261,021千円の増加)、仕掛品の増加(同96,238千円の増加)、前払費用の減少(同219,213千円の減少)によるものであります。
主な固定資産の増減は、建物及び構築物の増加(同60,522千円の増加)、建設仮勘定の減少(同35,210千円の減少)、投資有価証券の減少(同33,749千円の減少)によるものであります。
(負債の部)
当中間連結会計期間末における負債は2,904,336千円となり、前連結会計年度末に比べ170,550千円の増加となりました。
主な流動負債の増減は、買掛金の増加(同67,188千円の増加)、短期借入金の増加(同270,070千円の増加)、未払法人税等の減少(同74,430千円の減少)、賞与引当金の減少(同39,327千円の減少)、返金負債の減少(同38,429千円の減少)によるものであります。
主な固定負債の増減は、長期借入金の減少(同21,479千円の減少)によるものであります。
(純資産の部)
当中間連結会計期間末における純資産は7,676,394千円となり、前連結会計年度末に比べ408,039千円の減少となりました。
主な純資産の増減は、資本金の増加(同11,258千円の増加)、資本剰余金の増加(同11,258千円の増加)、利益剰余金の減少(同197,059千円の減少)、為替換算調整勘定の減少(同264,882千円の減少)によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は4,281,569千円となり、前連結会計年度末に比べ321,458千円の減少となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は284,080千円(前年同期は382,159千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失136,167千円、減価償却費51,250千円、為替差損69,595千円、受取利息及び受取配当金△96,959千円、売上債権の増加額286,757千円、棚卸資産の増加額130,281千円、仕入債務の増加額83,519千円、前払費用の減少額164,576千円、利息及び配当金の受取額102,354千円、法人税等の支払額86,842千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は82,884千円(前年同期は105,329千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出84,650千円、投資有価証券の償還による収入1,940千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は231,275千円(前年同期は130,755千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額270,070千円、長期借入金の返済による支出21,590千円、株式の発行による収入13,790千円によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。