当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
当中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)においては、グローバルに製品需要が拡大、為替も寄与し、当社グループの販売は好調に推移しました。
当中間連結会計期間の業績は以下のとおりです。
(単位:百万円)
当中間連結会計期間の地域別売上収益は以下のとおりです。
<売上収益>
売上収益は、前年同期比14.6%増の5,087億円となりました。
海外は、TIS(カテーテル)事業や血液センター向けビジネスの需要が拡大、為替も寄与し、前年同期比17.2%の増収となりました。日本は、ホスピタルケアソリューション事業や製薬企業との提携ビジネスであるファーマシューティカルソリューション事業の売上が好調に推移し、前年同期比5.7%の増収となりました。
<利益>
売上総利益は、売上収益の増加により、前年同期比21.4%増の2,770億円となりました。
調整後営業利益は、売上総利益の増加により、前年同期比37.6%増の1,040億円となりました。
営業利益、中間利益、親会社の所有者に帰属する中間利益は、売上総利益の増加により、いずれも増益となりました。
なお、当社グループは、当社グループが適用する会計基準であるIFRSにおいて定義されていない、調整後営業利益という業績管理指標を追加的に開示しております。調整後営業利益は、営業利益から買収に伴い取得した無形資産の償却費及び一時的な損益を調整した利益であり、セグメント利益と一致しています。
調整後営業利益は、当社グループが中長期的に持続的な成長を目指す上で、各事業運営の業績を把握するために経営管理に利用している指標であり、財務諸表の利用者が当社グループの業績を評価する上でも、有用な情報であると考えております。
報告セグメント別の売上収益の状況は以下のとおりです。
<心臓血管カンパニー>
海外は、TIS事業やニューロバスキュラー事業を中心に全事業で伸長し、前年同期比16.9%の増収となりました。日本は、血管事業やニューロバスキュラー事業の売上が好調に推移しましたが、TIS事業の売上収益が減少し、前年同期比0.2%の微増となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比15.3%増の3,063億円となりました。
<メディカルケアソリューションズカンパニー>
日本は、ホスピタルケアソリューション事業及びファーマシューティカルソリューション事業の需要が拡大、価格政策も寄与し、前年同期比7.5%の増収となりました。海外は、米州を中心に売上収益が増加し、前年同期比20.8%の増収となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比11.0%増の1,043億円となりました。
<血液・細胞テクノロジーカンパニー>
海外は、米州を中心に血液センター向けのビジネスが好調に推移し、前年同期比17.1%の増収となりました。日本でも、血液センター向け製品の売上収益が増加し、前年同期比8.7%の増収となりました。その結果、グローバルの売上収益は前年同期比16.5%増の980億円となりました。
資産合計は、791億円減少して1兆7,523億円となりました。これは主に、為替相場が円高方向に推移した影響等によりのれん及び無形資産が416億円減少、長期借入金の返済に伴うデリバティブの決済等によりその他の金融資産が227億円減少、長期借入金の返済及び配当の支払い等により現金及び現金同等物が100億円減少したことによるものです。
負債合計は、656億円減少して4,388億円となりました。これは主に、長期借入金の返済等により社債及び借入金が570億円減少、賞与の支給等によりその他の流動負債が78億円減少したことによるものです。
資本合計は、136億円減少して1兆3,135億円となりました。これは主に、中間利益の計上により632億円増加した一方で、為替相場が円高方向に推移した影響等に伴うその他の包括利益の計上により584億円減少、剰余金の配当により163億円減少したことによるものです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,009億円(前年同期は536億円の取得)となりました。税引前中間利益851億円、減価償却費及び償却費418億円、法人所得税の支払額261億円が主な要因です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、388億円(前年同期は361億円の使用)となりました。生産設備等への投資に伴う有形固定資産の取得による支出317億円、新ITシステムへの投資等に伴う無形資産の取得による支出69億円が主な要因です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、654億円(前年同期は300億円の使用)となりました。長期借入れによる収入300億円、社債の発行による収入698億円、デリバティブの決済による収入254億円、長期借入金の返済による支出1,603億円、配当金の支払額163億円が主な要因です。
また、上記に加えて、現金及び現金同等物に係る換算差額により66億円減少した結果、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は1,949億円となりました。
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、368億円です。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。