第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国経済は、雇用、所得環境が改善するなか景気は緩やかに回復してきたものの、国際的な天候不順や長期化する地政学リスクによる原材料価格等のコスト上昇は国内経済に与える影響として懸念され、依然として先行き不透明な状況が続きました。

食品業界におきましては、上昇しつづける原材料価格や労働コスト、物流費へ対応するために、多様化する調理スタイルに合わせた製品や高付加価値製品の開発など、利益獲得への動きがより進みました。

このような状況のもと、当社は、2025年3月期までの中期経営計画の最終年度にあたり、次世代を切り開くダイショーらしさを確立し、企業価値の向上をめざして、成長を持続させてまいります。特に今期は、「ビジョンの追求」「ベースアップ実施」「体制変更」「予算達成」の4項目を重点課題とし、当社固有の存在価値を磨き上げ、さらなる飛躍を目指してまいります。

製品群別の概況は、以下のとおりであります。

液体調味料群の小売用製品においては、キーマカレーなどの人気メニューが簡単に調理できる製品や有名中華シェフとのコラボ製品などの新製品が堅調に推移するなか、当社一番人気の焼肉のたれ『秘伝 焼肉のたれ』に粒感の大きいにんにくを配合するなど“にんにく感”に特化した『秘伝 焼肉のたれ にんにく5倍』が売上を牽引しました。鍋スープ類では、厳しい残暑が続くなか、「名店監修」シリーズとしてあらたに投入した『名店監修鍋スープ らぁ麺飯田商店鶏だし醤油味』や人気ドラマ「孤独のグルメ」の劇場版とのコラボ製品が好調な滑り出しとなりました。業務用製品では、彩り良いねぎを加えた『炭火焼風 ねぎ塩ソース』を中心に多様なフレーバーで展開しているオイルソース類や惣菜向けのソースなどの売上が増加しました。この結果、売上高は87億32百万円(前年同期比104.3%)となりました。

粉体調味料群においては、小売用製品の『味・塩こしょう』シリーズが堅調に推移しました。業務用製品においては、惣菜向けのスパイス類が好調に推移しました。この結果、売上高は22億7百万円(前年同期比105.2%)となりました。

その他調味料群においては、小売用製品では「スープはるさめ」の定番製品が売上を伸ばし、業務用製品も好調に推移しました。この結果、売上高は12億13百万円(前年同期比103.0%)となりました。

以上の結果、当中間会計期間における売上高は、121億53百万円(前年同期比104.3%)となりました。利益につきましては、営業利益は3億98百万円(前年同期比135.3%)、経常利益は4億20百万円(前年同期比140.1%)、中間純利益は2億94百万円(前年同期比145.6%)となりました。

当中間会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ20億93百万円増加し、184億87百万円となりました。固定資産が総資産の53.4%を占め、流動資産は総資産の46.6%を占めております。資産の変動は、主に「建設仮勘定」が19億65百万円、「商品及び製品」が7億3百万円それぞれ増加し、「現金及び預金」が6億46百万円減少したことによるものです

負債は、前事業年度末に比べ19億3百万円増加し、87億58百万円となりました。流動負債が負債合計の82.0%を占め、固定負債は負債合計の18.0%を占めております。負債の変動は、主に「短期借入金」が20億円、「買掛金」が4億85百万円それぞれ増加し、「長期未払金」が2億8百万円、「未払法人税等」が1億2百万円、「未払金」が99百万円それぞれ減少したことによるものです

純資産は、前事業年度末に比べ1億90百万円増加し、97億28百万円となりました。純資産の変動は、主に剰余金の配当86百万円の支出と中間純利益2億94百万円の計上により「利益剰余金」が2億7百万円増加したことによるものです。自己資本比率は52.6%となり、前事業年度末に比べ5.6ポイント下降しました

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、18億79百万円となり、前事業年度末に比べ6億46百万円減少いたしました

営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前中間純利益4億18百万円、仕入債務の増加額4億85百万円、減価償却費3億33百万円等による資金の増加と、棚卸資産の増加額7億80百万円、法人税等の支払額2億23百万円、長期未払金の減少額2億8百万円、売上債権の増加額1億89百万円等による資金の減少により、前年同期比6億89百万円収入増の3億73百万円の純支出となりました

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出21億11百万円等による資金の減少により、前年同期比で18億90百万円支出増の20億64百万円の純支出となりました

財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金20億円の借入とリース債務の返済1億21百万円、配当金の支払86百万円の支出により、前年同期比で14億1百万円収入増の17億92百万円の純収入となりました

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当中間会計期間における当社の研究開発活動の金額は1億74百万円であります。

なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおり、当中間会計期間において、重要な変更はありません。

 

(8) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社の主な資金需要は、製品製造のための原材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに当社の生産設備の更新、改修等に係る投資であります

これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、金融機関からの借入等による資金調達にて対応していくこととしております

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。