第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①財政状態

 当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比(以下前期末比という)1,070,526千円増(2.1%増)の52,069,996千円となりました。

 流動資産は同469,933千円減(1.4%減)の34,021,224千円、固定資産は同1,540,460千円増(9.3%増)の18,048,772千円となりました。

 流動資産減少の主な要因は、現金及び預金の減少768,160千円によるものです。

 固定資産のうち有形固定資産は、日向第二工場増設及び日向第三工場新設等により同1,820,201千円増(15.9%増)の13,294,364千円となりました。

 無形固定資産は、同103,250千円減(3.0%減)の3,372,629千円となりました。

 投資その他の資産は、同176,491千円減(11.3%減)の1,381,779千円となりました。

 当中間連結会計期間末の負債合計は、前期末比543,854千円増(7.9%増)の7,414,787千円となりました。

 流動負債は同528,974千円増(9.2%増)の6,247,705千円、固定負債は同14,880千円増(1.3%増)の1,167,082千円となりました。

 当中間連結会計期間末の純資産は、前期末比526,671千円増(1.2%増)の44,655,209千円となりました。この主な要因は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上と配当金の支払い等による差引き利益剰余金の増加402,283千円、為替換算調整勘定の増加200,157千円等によるものです。

 この結果、自己資本比率は85.8%となりました。

 

 ②経営成績

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加などを背景に、内需を中心に景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、資源・エネルギー高や物価上昇による消費への影響懸念、為替の急激な変動、地政学的リスクの高まり、世界経済の不確実性などにより、依然として先行きは不透明な状況が継続しております。

 当社グループの属する医療関連業界におきましては、医療現場においては手術件数や検査件数がコロナ禍前の水準に回復する動きが見られる一方、物資の高騰や医療従事者の慢性的な人手不足等の影響により、医療関連業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続いております。

 このような中、当社グループはそれまでの中期経営計画(2021年12月公表。「当初中計」)の見直しを行い、「中期経営計画“NEXT 300 Neo”」を策定致しました。これは、当初中計の策定時より2年以上が経過したことによる内外の環境変化等を勘案し、改めて今後の経営戦略を見直した上で、当社グループとして着実に成長を遂げるべく取りまとめたものです。

 国内においては、人工透析類では針刺し防止機構付き止血弁内蔵透析用留置針「ハッピーキャスProFlex」、静脈留置針類では針刺し防止機構付き留置針「スーパーキャス5」並びに「スーパーキャス7」等の販売・普及に努めるとともに、インターベンション類では、スーパーシース「スーパーシースCoat Plus」、不整脈治療用のブレイデッドシース「AbRoad STOUT」及びスティーラブルシース「AbRoad FLEX」の販売拡大に努めました。また、2022年12月に買収した株式会社Bolt Medicalは、2024年6月に国内製造販売承認を取得し、引き続き脳血管治療領域における製品の上市に向けた取り組みを進めております。海外においては、ボストン・サイエンティフィック社との販売契約が2024年3月をもって終了した影響によりインターベンション類は減収となりましたが、国内で高い評価をいただいております透析針、静脈留置針等の積極的なプロモーションを行って参りました。

 その結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高11,285,060千円(前年同期比4.1%増)、営業利益2,220,807千円(同2.5%減)、経常利益2,279,148千円(同5.1%減)、親会社株主に帰属する中間純利益1,278,825千円(同3.2%減)となりました。

 当社の商品区分である品目別の売上高は以下のとおりであります。

 人工透析類におきましては、4,022,460千円(前年同期比4.2%増)となりました。静脈留置針類におきましては、3,643,557千円(同11.6%増)となりました。インターベンション類におきましては、3,612,311千円(同2.7%減)となりました。

 当社グループは、医療機器の製造・販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

 なお、当中間連結会計期間より、重要性が増したため、欧州で販売を担う100%子会社であるMedikit Europe GmbHを連結の範囲に含めております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、以下に記載のキャッシュ・フローにより、前連結会計年度末に比べ768,160千円減少し、当中間連結会計期間末には18,342,926千円となりました。

 

  当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動の結果得られた資金は1,408,858千円(前年同期比42.3%減)となりました。内訳の主なものは、税金等調整前中間純利益2,280,151千円と、法人税等の支払額857,416千円等であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動の結果使用した資金は1,660,188千円(前年同期比231.9%増)となりました。内訳の主なものは、有形固定資産の取得による支出1,654,197千円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動の結果使用した資金は681,569千円(前年同期比42.2%減)となりました。内訳は、配当金の支払額681,569千円であります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(5)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、130,454千円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。