第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

①業績全般の概況

 当中間連結会計期間の国内の新車販売台数は、一部の自動車メーカーの型式指定手続きの不備に伴う生産停止の影響を大きく受けたこともあり、前年同期比97.4%となりました。

 そのような環境の下、当社グループの中核事業であります自動車販売関連事業の当中間連結会計期間における国内販売の状況は、ホンダ系は新型車効果により受注が堅調に推移しましたが、日産系は新型車発売の端境期が続き、新車販売台数は若干の減少となりました。また、中古車販売はこれまでの商品不足が緩和基調となり、販売台数も増加いたしました。海外販売の状況は、スペイン・南アフリカ地域の好調により新車販売台数は大きく増加し、中古車販売台数も増加いたしました。その結果、当社グループの新車、中古車を合わせた自動車販売台数は前年同期に比べ3,664台増加し47,766台(前年同期比108.3%)となりました。

 住宅関連事業におきましては、土地や建築資材価格の高止まりや建設労務費の上昇などの影響がある中で収益確保に努め、事業全体としては堅調な推移となりました。

 以上の結果、当中間連結会計期間の連結業績としては、連結売上収益は過去最高の1,701億84百万円(前年同期比117.3%)、営業利益は過去最高の64億41百万円(前年同期比112.4%)、税引前中間利益は59億1百万円(前年同期比103.2%)、親会社の所有者に帰属する中間利益は32億27百万円(前年同期比97.1%)となりました。

 

②セグメントの業績概況

[自動車販売関連事業]

 新車部門では、国内におけるホンダ車の販売台数は3,550台(前年同期比103.3%)、日産車の販売台数は7,247台(前年同期比92.5%)となり、海外を含む当社グループ全体の新車販売台数は24,818台(前年同期比107.9%)と台数ベースで前年同期を上回り、国内販売における普通車比率が増えたことも寄与し、増収増益となりました。

 中古車部門では、国内における中古車販売台数が好調に推移し、海外も輸出台数が3,795台(前年同期比137.3%)と非常に好調に推移したことから、当社グループ全体の中古車販売台数は22,948台(前年同期比108.8%)と台数ベースで前年同期を上回り、増収増益となりました。

 サービス部門では、点検・車検、修理、手数料収入等の受注拡大に注力し、増収増益となりました。

 レンタカー部門では、外出自粛等の影響が解消し観光需要が本格的に回復したことや、代車需要の増大により、増収増益となりました。

以上の結果、自動車販売関連事業の売上収益は1,581億10百万円(前年同期比118.3%)、営業利益は56億93百万円(前年同期比123.1%)となりました。

 

[住宅関連事業]

 分譲マンション部門では、新たに2棟113戸の新築マンションを分譲し、完成在庫をあわせ成約は77戸(前年同期は110戸)となりました。なお、引き渡しは65戸(前年同期は58戸)となりました。

 戸建分譲住宅部門では、好立地の物件用地が順調に確保できたことで、受注・引き渡し共に堅調に推移しており、当中間連結会計期間の成約は162戸(前年同期は165戸)、引き渡しは166戸(前年同期は162戸)となりました。

 注文建築部門では、自動車ディーラー・中古車販売店はじめ商業施設や分譲マンションの案件についても引き続き安定した受注を獲得することができました。

以上の結果、住宅関連事業の売上収益は119億77百万円(前年同期比106.4%)、営業利益は7億46百万円(前年同期比106.6%)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当中間連結会計期間末における総資産は2,768億25百万円となり、前連結会計年度末2,728億83百万円と比較し39億42百万円増加いたしました。流動資産は1,248億62百万円となり、14億94百万円増加いたしました。これは主に現金及び現金同等物(14億71百万円)、営業債権及びその他の債権(16億14百万円)等が増加したことによるものであります。非流動資産は1,519億63百万円となり、24億49百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産(59億73百万円)等が増加したほか、その他の金融資産(34億97百万円)等が減少したことによるものであります。

負債合計は1,957億61百万円となり、前連結会計年度末1,908億81百万円と比較し48億81百万円増加いたしました。流動負債は1,337億20百万円となり、5億98百万円増加いたしました。これは主に社債及び借入金(21億78百万円)等が増加したほか、営業債務及びその他の債務(32億82百万円)等が減少したことによるものであります。非流動負債は620億41百万円となり、42億82百万円増加いたしました。これは主に社債及び借入金(28億69百万円)、その他の金融負債(34億42百万円)等が増加したことによるものであります。

資本合計は810億63百万円となり、前連結会計年度末820億2百万円と比較し9億39百万円減少いたしました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より14億71百万円増加し、149億53百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

イ 営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果獲得した資金は、前年同期より142億84百万円増加し、112億18百万円となりました(前年同期は30億66百万円の使用)。獲得資金の主な増加は、棚卸資産の増減額、減価償却費及び償却費、未払消費税等の増減額、契約負債の増減額であり、主な減少は、営業債務の増減額であります。

 

ロ 投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果使用した資金は、前年同期より16億61百万円増加し、74億74百万円となりました(前年同期は58億13百万円の使用)。使用資金の主な増加は、有形固定資産の取得による支出、事業譲受による支出、敷金及び保証金の回収による収入であり、主な減少は、有形固定資産の売却による収入、定期預金の預入による支出であります。

 

ハ 財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果使用した資金は、前年同期より87億33百万円増加し、22億63百万円となりました(前年同期は64億70百万円の獲得)。使用資金の主な増加は、短期借入の増減額、リース負債の返済による支出であり、主な減少は、長期借入金の返済による支出、自己株式の売却による収入であります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間連結会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

当中間連結会計期間において、自動車販売関連事業にて研究開発活動を行っておりますが、少額であり特段に記載すべき事項はありません。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

当中間連結会計期間において、著しい変動はありません。

 

(9)主要な設備の変動

 当中間連結会計期間における主要な設備の著しい変動については、次のとおりであります。

売却

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

帳簿価額

売却年月

CCR MOTOR

CO.LTD.

 Weston Super Mare店

(英国 ノースサマセット市)

自動車販売

関連事業

店舗

1,590千ポンド

2024年6月

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約等はありません。