当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループを取り巻く経営環境は、原材料費やエネルギー費の高止まり、労務費や物流費等の上昇、為替の急激な変動等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの属する自動車業界の概況は、国内市場において自動車メーカーの不正問題等により、複数のメーカーにおいて生産・出荷停止や新車投入の延期により生産台数が低迷し、また中国市場では、日系メーカーのシェア低下等、厳しい状況が続いております。
このような情勢の中、当中間連結会計期間の売上高は、お客様の生産・販売台数増により、38,863百万円(前年同期比1.0%増)となりました。
営業利益は、売上高増及び原価低減活動の効果等により、504百万円(前年同期比412.3%増)となりました。
経常利益は、営業利益改善により、469百万円(前年同期は209百万円の経常損失)となりました。
親会社株主に帰属する中間純損失は、107百万円(前年同期は586百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
セグメントの業績は、以下のとおりであります。
(日本)
売上高(セグメント間売上高を含まない)はお客様の生産・販売台数減により、28,885百万円(前年同期比2.6%減)となりました。セグメント利益は、売上高減影響により、181百万円(前年同期比58.9%減)となりました。
(アジア)
売上高(セグメント間売上高を含まない)は、お客様の生産・販売台数増により、4,703百万円(前年同期比1.7%増)となりました。セグメント利益は、売上高増及び合理化活動を進めたことにより、346百万円(前年同期比93.6%増)となりました。
(北米他)
売上高(セグメント間売上高を含まない)は、お客様の生産・販売台数増により、5,275百万円(前年同期比25.5%増)となりました。セグメント損失は、売上高増及び英国子会社改善等により損失額を縮小し、54百万円(前年同期は576百万円のセグメント損失)となりました。
当中間連結会計期間末における総資産は70,521百万円となり前連結会計年度末比で1,481百万円の増加となりました。このうち、流動資産は43,418百万円となり前連結会計年度末比で1,418百万円の増加となりました。流動資産の主な増加は、現金及び預金の増加1,207百万円等であります。又、固定資産は27,103百万円となり前連結会計年度末比で62百万円の増加となりました。固定資産の主な増加は、リース資産(純額)の増加462百万円等であります。
負債は49,989百万円となり前連結会計年度末比で21百万円の増加となりました。このうち、流動負債は33,520百万円となり前連結会計年度末比で1,835百万円の減少となりました。流動負債の主な減少は、短期借入金の減少1,000百万円、電子記録債務の減少707百万円等であります。又、固定負債は16,469百万円となり前連結会計年度末比で1,856百万円の増加となりました。固定負債の主な増加は、長期借入金の増加1,130百万円、リース債務の増加537百万円等であります。
純資産は20,531百万円となり前連結会計年度末比で1,460百万円の増加となりました。純資産の主な増加は、為替換算調整勘定の増加1,467百万円等であります。
自己資本比率は、前連結会計年度末対比で1.4ポイント上昇し25.2%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は15,570百万円となり、前連結会計年度末比で1,072百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、1,480百万円(前年同期比1,263百万円の減少)となりました。主な資金の増加は、減価償却費2,236百万円、売上債権の減少1,195百万円等であります。主な資金の減少は、仕入債務の減少1,136百万円、棚卸資産の増加1,048百万円、法人税等の支払額680百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、1,286百万円(前年同期比670百万円の減少)となりました。主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出1,155百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により調達した資金は、350百万円(前年同期は260百万円の資金の運用)となりました。主な内訳は、長期借入れによる収入3,800百万円、セール・アンド・リースバックによる収入1,165百万円、長期借入金の返済による支出2,690百万円、短期借入金の純減少額1,000百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出718百万円等であります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の優先的に対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,184百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金及び投融資資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金に加え、必要に応じた金融機関からの借入実施を基本方針としております。かかる方針に従い、当中間連結会計期間における運転資金や設備投資資金は、自己資金及び金融機関からの借入により充当しました。
今後の投融資に係る支出は長期借入金やリース等で賄うこととし、短期運転資金や一過性の要因による資金ニーズがある場合は、臨機応変に短期借入金による調達で対応して参ります。中期的に借入金返済を進め、自己資本比率を向上させることを経営目標の一つとして、財務体質の強化を図って参ります。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。