当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態の状況
当中間会計期間末における資産合計は14,216百万円で前事業年度末に対し2百万円増加しました。流動資産は4,692百万円で主に現金及び預金が591百万円増加し、売掛金が454百万円減少した結果、前事業年度末に対し169百万円増加しました。固定資産は9,524百万円で主に有形固定資産が123百万円、投資有価証券が65百万円減少し、繰延税金資産が29百万円増加した結果、前事業年度末に対し167百万円減少しました。負債合計は8,998百万円で主に長期借入金(1年内返済予定含む)が270百万円、未払法人税等が45百万円増加し、流動負債のその他が367百万円減少した結果、前事業年度末に対し26百万円減少しました。純資産合計は5,218百万円で主に利益剰余金が76百万円増加し、その他有価証券評価差額金が47百万円減少した結果、前事業年度末に対し28百万円増加しました。
この結果、当中間会計期間末における自己資本比率は36.7%、1株当たりの純資産は2,493円79銭となりました。
② 経営成績の状況
当中間会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)における北海道の経済環境は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大などにより景気は緩やかな回復の動きが見られましたが、原材料価格の上昇や為替相場の変動、さらに人手不足や人件費の上昇等により先行き不透明な状況で推移しました。当業界におきましては、お客様の節約志向が強まる市場環境のなか、原材料価格の上昇やエネルギーコストの高止まりに加え、物流コストや人件費の上昇もあり、厳しい経営環境となりました。
このような情勢下におきまして、当社は、「おいしく、北海道らしく。」の方針と、日々お客様へ安全・安心な製品を安定して供給する使命に基づき、科学的根拠に基づく感染防止対策に取り組みつつ日常業務の着実な遂行に努めてまいりました。また、生産、販売、管理の各部門における業務の見直しや諸経費の抑制に努め、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。
製品別の売上状況につきましては、食パン部門は、主力の「絹艶」、「イギリス食パン」はシリーズの品揃え強化と拡販に努めたほか、低価格食パンの「みんなの食パン アン」、バラエティブレッドの「デニッシュローフ」等が伸長し、前年同期の売上を上回りました。
菓子パン部門は、主力の「北の国のベーカリー」、「ずっしりデニッシュ」、「ふんわりこっぺW」の各シリーズが好調に推移するとともに、「クロワッサンバゲット」シリーズ等の新製品の寄与もあり、前年同期の売上を上回りました。
和菓子部門は、単品和菓子「菓彩堂」シリーズや「彩り三色ふかし」が好調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
洋菓子部門は、スナックケーキの「ベイクドケーキ」シリーズや、8月に投入したチルドデザートの「北海道のあふれるシュークリーム・エクレア」シリーズが寄与したこともあり、前年同期の売上を上回りました。
調理パン・米飯部門は、7月リニューアルの常温バーガー製品が好調に推移したほか、「具だくさんおにぎり」シリーズや弁当製品が順調に推移し、前年同期の売上を上回りました。
以上の結果、当中間会計期間の業績につきましては、売上高は9,115百万円(対前年同期比102.5%)、営業利益は182百万円(対前年同期比85.0%)、経常利益は188百万円(対前年同期比84.1%)、中間純利益は118百万円(対前年同期比81.4%)となりました。原材料価格や人件費、エネルギーコストの上昇に対応するため、売上拡大を含む様々な対策を講じましたが、コスト増加が予想を超え売上の伸びが追いつかず、減益となりました。
当中間会計期間末における現金及び現金同等物は、2,130百万円(前事業年度末1,539百万円、前中間会計期間末1,907百万円)となりました。
② 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前中間純利益174百万円に減価償却費276百万円、売上債権の減少額454百万円などを加減算した結果、666百万円の増加(前中間会計期間279百万円の増加)となりました。
③ 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、303百万円の減少(前中間会計期間203百万円の減少)となりました。主に設備投資による支出であります。
④ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、228百万円の増加(前中間会計期間203百万円の減少)となりました。主に借入金の借入及び返済、配当金の支払によるものです。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社の運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための原料費、労務費、経費のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備新設、改修等によるものであります。
当社は事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当中間会計期間末における現金及び現金同等物の残高は2,130百万円、借入金の残高は2,781百万円となっております。
(3) 研究開発活動
当中間会計期間の研究開発費の総額は71百万円であります。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。