第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

  当中間会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境により個人消費の改善やインバウンド需要の拡大により緩やかな回復が見られたものの、原材料価格や資源価格の高止まり、人件費や運送費をはじめとするさまざまな価格上昇により依然として厳しい状況が続いております。

 このような状況下において、生産量につきましては、段ボールシート24百万㎡(前年同期比3.6%増)、段ボールケース17百万㎡(前年同期比6.9%増)となりました。

 また、当中間会計期間の業績は、売上高2,919百万円(前年同期比4.0%増)となりました。利益面におきましては、経常利益125百万円(前年同期比28.6%減)、中間純利益77百万円(前年同期比32.4%減)となりました。

 当社は、単一セグメントであるため、品目別に示しております。

 販売品目別の概況は次のとおりであります。

  (イ) 段ボールシート

  売上高は504百万円

  総売上高に占める割合は17.3%です。

  (ロ) 段ボールケース

  売上高は1,911百万円

  総売上高に占める割合は65.5%です。

  (ハ) ラベル

  売上高は90百万円

  総売上高に占める割合は3.1%です。

  (ニ) その他(主に包装資材)

  売上高は412百万円

  総売上高に占める割合は14.1%です。

 

当中間会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ668百万円減少し、7,081百万円となりました。これは主に、電子記録債権が37百万円、原材料及び貯蔵品が15百万円増加し、一方で、現金及び預金が607百万円、受取手形及び売掛金が70百万円減少したことによるものであります。

 負債は、前事業年度末に比べ635百万円減少し、2,022百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が571百万円減少したことによるものです。

 その結果、純資産は5,058百万円となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末に比べ607百万円減少し,2,306百万円となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

 (イ)営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果使用した資金は413百万円(前年同期は173百万円の収入)となりました。

主な資金増の要因は、売上債権の減少額32百万円によるものであります。また、主な資金減の要因は、棚卸資産の増加額16百万円及び仕入債務の減少額560百万円によるものであります。

(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果使用した資金は62百万円(前年同期は95百万円の支出)となりました。

主な資金減の要因は、有形固定資産の取得による支出53百万円及び無形固定資産の取得による支出9百万円によるものであります。

(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果使用した資金は131百万円(前年同期は53百万円の支出)となりました。

これは、リース債務の返済による支出25百万円及び配当金の支払額106百万円によるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

  当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

  当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

  該当事項はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因

 当社を取り巻く事業環境は非常に競争が激しく、当社といたしましては、地域密着型経営をさらにきめ細かく行い、当社の小ロット・多品種・短納期を武器に、個性化・多様化しているお客様の段ボールニーズに対していち早く・的確に対応し、より充実したサービスを提供していくことを第一に考えております。また、営業面におきましては、年間を通じて販売イベントを組み、売上高増進を図ると共に、取引先にデザインの提案ができる包装設計デザイン研究所と連携を取りながら、受注量の増加をはかり安定経営を目指します。管理面におきましては、本社集中管理システムをより充実させるため、内部監査と連携を取りながら、体制の確立を目指していきます。このことから経営面におきましては、迅速に日々の状況が把握でき適切な判断指示が出来るものと思われます。

 

(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析

  当社は、実質無借金会社であり、当面、資金の借入れの計画はありません。

 

(8)経営者の問題認識と今後の方針について

  当社の経営陣は、月1回以上開催されます取締役会及び経営企画委員会にて会社の重要な方針や会社運営上必要な事柄を話し合っております。経営企画委員会の下部組織として安全衛生、品質、清掃、生産性向上・改善の各委員会を設けており、各委員会が業務の遂行を担っております。また、全事業部の責任者が一堂に会する統括職会議においても、各委員会の状況を発表し推進しております。運営上不都合が生じた時は、管理部より取締役会及び経営企画委員会に報告し見直しを行っております。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。