第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)業績の状況

当中間連結会計期間における世界経済は、中東情勢の緊迫化や長期化するウクライナでの紛争に加え、中国経済の減速などの影響により、先行き不透明な状況で推移しました。国内経済については、雇用・所得環境が改善するなど緩やかな景気の回復が続きました。

こうした状況下、当社グループの受注高は、家電用モーターコア、工作機械等を中心として各事業とも前年同期比増加し9,506百万円(前年同期比530百万円、5.9%増)となりました。

一方、売上高については、期初受注残の低迷や、長納期品の受注が多かったことの影響を受け8,783百万円(前年同期比158百万円、1.8%減)となりました。

利益面に関しては、売上高が減少したものの利益率の改善努力や品種構成差等が寄与し、連結営業利益は406百万円(前年同期比94百万円、30.2%増)となりました。経常利益は為替差損104百万円の影響等により308百万円(前年同期比145百万円、32.0%減)となり、親会社株主に帰属する中間純利益につきましては、209百万円(前年同期比75百万円、26.6%減)となりました。

 

セグメントの業績は以下のとおりです。

なお、下記セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて表示しております。

 

○ 駆動システム

当セグメントでは、半導体・液晶関連装置市場の回復が当初予想より遅れており、受注高は前年同期より増加したもの3,125百万円(前年同期比138百万円、4.7%増)に留まりました。売上高については期初受注残高の減少の影響もあり3,212百万円(前年同期比165百万円、4.9%減)となりました。

収益面では、売上高は減少した一方、利益率の改善に努め営業利益39百万円(前年同期は営業損失3百万円)となりました。これは、ドイツ子会社が工場移転を実施した際の一時的費用が前年同期の業績を押し下げていた部分が今期は解消したこと、Jena Tecグループののれんの減損損失を昨年度計上したことによりのれんの償却がなくなったこと、及びグループ間の棚卸資産の連結調整等によるものです。

 

○ 金型システム

当セグメントでは、車載用モーターコアの主要ユーザーの生産調整は継続しているものの家電用モーターコア等が堅調に推移し、受注高は4,420百万円(前年同期比187百万円、4.4%増)となりました。売上高は、車載モーター用金型および家電用モーターコアの売上が増加した一方、車載用モーターコアの減少により4,000百万円(前年同期比8百万円、0.2%減)となりました。利益面においては、利益率の改善努力、品種構成差等が寄与して利益率が改善し、営業利益は465百万円(前年同期比45百万円、10.8%増)の増益となりました。

 

○ 機工・計測システム

当セグメントでは、工作機械を中心に受注は増加し、受注高は1,966百万円(前年同期比210百万円、12.0%増)となりました。一方売上については要素機器商品の売上減少の影響もあり1,577百万円(前年同期比6百万円、0.4%減)となり、営業損失79百万円(前年同期は営業損失86百万円)の結果となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比較して74百万円増の3,308百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、増加した資金は1,438百万円(前年同期は737百万円の減少)となりました。これは主に仕入債務の減少1,109百万円等により資金が減少した一方、売上債権の減少924百万円、その他の流動負債の増加415百万円等により資金が増加したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、減少した資金は445百万円(前年同期は744百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産等の取得497百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、減少した資金は988百万円(前年同期は368百万円の増加)となりました。これは主に長期借入金の返済566百万円等により資金が減少したことによるものであります。

 

(3)資産、負債及び純資産の状況

当中間連結会計期間末における総資産は24,135百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,748百万円減少しました。これは主に投資有価証券の減少等により固定資産が342百万円減少し、売掛債権の減少等により流動資産が1,406百万円減少したことによるものです。

負債合計額は12,626百万円となり、前連結会計年度末と比較して1,560百万円減少しました。これは主に仕入債務等の減少により流動負債が903百万円減少し、長期借入金等の減少により固定負債が656百万円減少したことによるものです。

また、当中間連結会計期間末の純資産は11,509百万円となり、前連結会計年度末と比較して188百万円減少しました。これは主に資本剰余金の増加等により株主資本合計が41百万円増加し、その他有価証券評価差額金等の減少により、その他の包括利益累計額が208百万円減少したことによるものです。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は119百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。