当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業の経済活動の活性化、インバウンド需要の回復、個人消費の増加など、着実に良化している一方、円安基調や物価の高騰が長期化し、金融政策・為替動向等についても見通し難い状況にあり、景気の先行きについては楽観できない状況が継続しております。その中にあって、当社が事業基盤とする国内レジャー・集客エンタテインメント市場は、ライブ・イベント開催の活発な動きが継続され、コロナ禍前を大きく上回る規模で順調に推移しております。その一方、システム運用費やセキュリティ対応コスト、資材費や物流費、人件費、外払手数料等の上昇への対応が喫緊の課題となっており、2006年度のサービス利用料の導入以来初めて、10月より一部料金の改訂を行いました。
こうした経営環境下、中期経営計画(2023~2025年度)の2年目となる、当中間連結会計期間における当社グループの連結業績は、人気アーティストの全国ツアー、大規模フェス、演劇、スポーツ等のチケット販売、およびその周辺事業が好調に推移した結果、取扱高ベースでの売上は1,400億円規模となり、中間連結会計期間では過去最高の水準となりました。新規事業投資や給与アップを含めた人的資本投資等の増加を吸収する形で、営業利益、経常利益ともに前期を上回り、期初想定通り順調に進捗しております。一方、こうした中で、投資先企業の一部について投資有価証券評価損3億36百万円を特別損失として計上しました。
以上の結果、当社グループの当中間連結会計期間の連結業績は、売上高211億89百万円(対前年同期比107.7%)、営業利益12億28百万円(対前年同期比125.2%)、経常利益10億80百万円(対前年同期比113.9%)、親会社株主に帰属する中間純利益6億54百万円(対前年同期比73.1%)となりました。
売上に貢献した主なイベントや商品は次のとおりであります。
<イベント(主催事業含む)>
・SODA presents Battle of Rock ~Mission of 7 MEN 侍~
・プロ野球公式戦/サッカーJリーグ/大相撲
・リポビタンDチャレンジカップ/FIFAワールドカップ26アジア最終予選
・Mr.Children/福山雅治/Mrs.GREEN APPLE/Vaundy/椎名林檎/YUKI
・ONE OK ROCK/UVERworld
・NewJeans/Kep1er/NiziU/Maroon5
・Endless SHOCK/劇団☆新感線
・ROCK IN JAPAN FESTIVAL/Animelo Summer Live 2024
・キヨの東キヨドーム in TOKYO DOME
・パンのフェス2024 in 埼玉スタジアム2〇〇2
<メディア商品>
・「森のカフェと緑のレストラン」シリーズ
・「ジェイソン流お金の稼ぎ方」
・「不可能を可能にする大谷翔平120の思考」
②財政状態の状況
当中間連結会計期間末の総資産は、1,008億89百万円となり、前連結会計年度末と比較して106億17百万円増加いたしました。流動資産は782億96百万円(前連結会計年度末比114億81百万円増)となりました。変動の主なものは、現金及び預金の増加(同124億21百万円)であります。固定資産は225億92百万円(前連結会計年度末比8億63百万円減)となりました。変動の主なものは、無形固定資産の減少(同1億30百万円減)によるものであります。
負債は、946億29百万円となり、前連結会計年度末と比較して99億2百万円増加いたしました。流動負債は760億1百万円(前連結会計年度末比109億6百万円増)となりました。変動の主なものは、買掛金の増加(同70億55百万円)であります。固定負債は186億27百万円(前連結会計年度末比10億4百万円減)となりました。変動の主なものは、長期借入金の減少(同9億16百万円)であります。
純資産は、62億60百万円となり、前連結会計年度末と比較して7億15百万円増加いたしました。これは、主に親会社株主に帰属する中間純利益の計上により利益剰余金が6億54百万円増加したこと等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して124億21百万円増加し、当中間連結会計期間末は463億40百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは139億19百万円の収入(前年同中間期は196億29百万円の収入)となりました。この主要因は、売上の漸次増による仕入債務の増加が70億55百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは9億87百万円の支出(前年同中間期は8億8百万円の支出)となりました。この主要因は、有形固定資産の取得による支出が99百万円、無形固定資産の取得による支出が8億80百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは5億10百万円の支出(前年同中間期は20億85百万円の支出)となりました。この主要因は、長期借入金の返済による支出が5億7百万円であったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。