第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の分析

当中間連結会計期間の経営成績は次のとおりであります。

当社グループは「両利きの経営」を成長戦略に掲げ、プラットフォーム事業及びブロードバンド事業のユーザー数拡大による「既存事業の成長」を実現しながら、その収益基盤を活用したSaaS・DX事業への積極投資による「新たな事業の柱の構築」、M&Aによる「事業ポートフォリオの強化」を図り、持続的な成長を目指しております。

当連結会計年度は、中長期での利益の最大化を目指し、売上高の成長を優先する方針であることから、着実な成長が見込めるカウンセリングサービス(プラットフォーム事業)を中心に広告宣伝費を大幅に増加させております。また、新規事業として順調に立ち上がっているSaaS・DX事業を中心に優秀な人材を積極的に採用する等の先行投資を行っております。

この結果、当中間連結会計期間の売上高は4,130,043千円(前年同期比11.5%増)、EBITDAは362,275千円(前年同期比11.5%増)、営業利益は234,837千円(前年同期比2.2%増)、経常利益は239,888千円(前年同期比11.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は178,350千円(前年同期比25.5%増)となりました。

 

セグメント別の状況は次のとおりであります。

 

 (プラットフォーム事業)

プラットフォーム事業には、「エキサイト電話占い」や「エキサイトお悩み相談室」等のカウンセリングサービス、「ウーマンエキサイト」等のメディアサービス、オンライン診療支援サービス「EMININAL」等が属しております。

当中間連結会計期間は、カウンセリングサービスにおいて、良質な占い師・カウンセラーの獲得に加え、積極的なプロモーション投資により新規会員の獲得が進み順調に拡大しました。

この結果、売上高は1,807,291千円(前年同期比16.2%増)、営業損益は287,739千円の利益計上(前年同期比12.1%増)となりました。

 

(ブロードバンド事業)

ブロードバンド事業には、「BBエキサイト」等のISP(注1)サービス、格安SIMの「エキサイトモバイル」等のMVNO(注2)サービスが属しております。

当中間連結会計期間は、「BBエキサイト」を中心としたISPサービスが堅調に推移したことから、売上高は1,873,324千円(前年同期比1.2%増)、営業損益は294,795千円の利益計上(前年同期比9.0%減)となりました。

(注) 1.Internet Service Providerの略で、公衆通信回線等を経由して契約者にインターネットへの接続を提供する事業。

(注) 2.Mobile Virtual Network Operatorの略で、自社で無線通信回線設備を持たず、他の移動体通信事業者から借りてあるいは再販を受けて移動体通信サービスを提供する事業。

 

(SaaS・DX事業)

SaaS・DX事業には、「FanGrowth」や「Sharely」等のSaaS事業、Webシステムの開発・運用を行うDX事業が属しております。

当中間連結会計期間は、SssS事業の成長により、売上高は450,716千円(前期比51.2%増)、営業損益は53,541千円の損失計上(前年同期間64,826千円の損失計上)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

 当中間連結会計期間末における資産は5,776,764千円(前連結会計年度末比519,091千円の減少)となりました。これは、主に配当金及び法人税等の支払に伴う現金及び預金の減少によるものであります。

 

(負債)

 当中間連結会計期間末における負債は2,327,995千円(前連結会計年度末比339,399千円の減少)となりました。これは、主に未払法人税等及び借入金の減少によるものであります。

 

(純資産)

 当中間連結会計期間末における純資産は3,448,768千円(前連結会計年度末比179,691千円の減少)となりました。これは、主に配当金の支払に伴う資本剰余金の減少によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて564,974千円減少し、1,965,530千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は、164,388千円となりました。これは、主に税金等調整前中間純利益の計上239,016千円、減価償却費92,266千円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、283,085千円となりました。これは、主に事業拡大を目的とした無形固定資産の取得による支出110,873千円、本社移転を目的とした敷金の差入による支出96,917千円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は446,277千円となりました。これは、主に配当金の支払294,610千円、長期借入金の返済による支出95,888千円、自己株式の取得による支出65,681千円があったことによるものであります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。