当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループは、女性の皆様が輝く人生を過ごしていただけるよう美と健康に関する多彩な商品・サービスを提供する『美の総合総社』の実現に向け、補整下着の販売を中心に、美容コスメや健康関連商品並びに、マタニティ及びベビー関連商品、婚礼・宴会関連事業、美容関連事業など、魅力ある商品・サービスの拡充を推進しております。
当中間連結会計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境が改善するなど、緩やかな回復基調で推移しました。
一方、長期化するロシア・ウクライナ情勢に加え、中国の景気不安や中東情勢の緊迫化などの地政学リスクに伴う資源価格の高騰や、金融資本市場の変動など、先行きは不透明な状況が続いております。
また、小売業界におきましては、物価は上昇傾向にあり、個人消費の持ち直しに足踏みが見られるなど、依然として厳しい経営環境のまま推移しました。
そのような状況のもと、婦人下着及びその関連事業においては、中長期的な成長を目指し、従業員満足度の向上及び人財育成のため、給与体系の見直しによる人件費の増加など、先行投資を実施いたしました。
一方、商品展開において、補整下着の最高峰シリーズ「Decorte Lumiés Idelat(デコルテ リュミエス イデラ)」の新色「Iderat Violet(イデラヴァイオレット)」(数量限定)の販売が計画を上回るペースで推移するなど、好調な売れ行きとなりました。
以上の結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高100億21百万円(前年同期比8.6%増)、営業利益27百万円(前年同期は1億26百万円の営業損失)、経常利益1億10百万円(前年同期は26百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する中間純損失8百万円(前年同期は55百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
当社グループにおけるセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[婦人下着及びその関連事業]
婦人下着及びその関連事業においては、補整下着の販売及びコスメや健康食品などの美や健康に関連する商品の販売が主要事業であります。
当中間連結会計期間において、販売社員数の純増及び育成、会員制度の拡充(ダイヤモンドVIP会員制度の新設)など、顧客満足度の向上を図ったことで、リピート購入が伸長しました。
商品展開において、2024年6月発売の「Liberdigne Pink(リベルディーニュ ピンク)」(数量限定)が予想を上回る売れ行きとなり、数量限定から定番カラーとしての展開を開始したことに加え、同年8月発売の「Decorte Lumiés Idelat(デコルテ リュミエス イデラ)」の新色「Iderat Violet(イデラヴァイオレット)」(数量限定)が、販売計画を上回るペースで推移いたしました。
さらに、補整ランジェリー「Maquigeriec(マキジェリーク)」において、新色展開や商品ラインアップの拡充により販売が好調に推移し、同シリーズの売上高前年同期比は35.9%増となりました。
また、EC販売において、定期購入サービスの充実を図るとともに、店舗と連動した利用促進が奏功したことで、定期購入の売上高前年同期比は15.5%増となるなど好調に推移いたしました。
店舗展開においては、『MARUKO横浜東口店』(横浜市、2024年4月2日)を新規出店したほか、3店舗の移転・改装を行い、お客様にご満足いただける店舗づくりを推進いたしました。
以上の結果、売上高は88億4百万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は1億87百万円(前年同期比715.9%増)となりました。
[マタニティ及びベビー関連事業]
マタニティ及びベビー関連事業においては、マタニティ及びベビー向けのアパレルや雑貨の販売が主要事業であります。
当中間連結会計期間においては、国内出生数が統計開始以来、過去最少の見込みとなる厳しい状況で推移する中、「助産院監修シリーズ」などターゲット顧客層に効果的にアプローチする商品展開を拡充するとともに、商品の値引抑制を図ったことで、収益構造が改善しました。
さらに、SNSを中心にプロモーションを強化し、集客力が向上したほか、配送サービスの拡充に伴う顧客満足度の向上により、ECの売上高前年同期比は11.7%増となりました。
以上の結果、売上高は5億58百万円(前年同期比6.9%増)、セグメント損失は30百万円(前年同期は66百万円のセグメント損失)となりました。
[婚礼・宴会関連事業]
婚礼・宴会関連事業においては、結婚式場の運営やカフェ・レストランなどの、飲食事業の運営が主要事業であります。
当中間連結会計期間においては、法人宴会を中心に宴会需要の取り込みが順調に推移するとともに、自社主催のイベント実施などにより、売上が伸長いたしました。
一方、中長期的成長を目指し、新施設『GRAND FESTA HAKATA』(福岡市、2024年7月1日グランドオープン)において、プロモーション及び人員拡充など、先行投資を実施いたしました。
以上の結果、売上高は3億67百万円(前年同期比59.9%増)、セグメント損失は1億16百万円(前年同期は78百万円のセグメント損失)となりました。
[その他]
その他においては、美容関連事業などが主要事業であります。
当中間連結会計期間においては、中長期的な成長を目指し、美容室FURUSHOにおいて、『FURUSHO栄店』(名古屋市、2024年4月23日)に加え、新たなコンセプトとなる韓国ビューティーのトレンドを取り入れたヘアサロン『ONDO』(大阪市、2024年8月30日)を出店したほか、採用の強化、育成に伴う人件費の増加など、先行投資を実施いたしました。
また、収益構造の見直しを進める中、不採算の業務委託型店舗3店舗(2023年6月に1店舗、2024年5月に2店舗)を閉鎖したことにより、前年同期に比べ、一時的に減収となりました。
以上の結果、売上高は3億17百万円(前年同期比4.1%減)、セグメント損失は14百万円(前年同期は6百万円のセグメント損失)となりました。
※上記、各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。
(2)財政状態の状況
(流動資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は145億23百万円となり、前連結会計年度末に比べ16億92百万円減少いたしました。これは主に、商品の増加、短期貸付金の減少、現金及び預金の減少、売掛金の減少の結果によるものであります。
(固定資産)
当中間連結会計期間末における固定資産は57億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ8百万円減少いたしました。これは主に、建物及び構築物の増加及び無形固定資産の減少、退職給付に係る資産の減少の結果によるものであります。
(流動負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は46億59百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億10百万円減少いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金の減少、買掛金の減少の結果によるものであります。
(固定負債)
当中間連結会計期間末における固定負債は12億58百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億33百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金の減少の結果によるものであります。
(純 資 産)
当中間連結会計期間末における純資産は144億1百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億56百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純損失の計上及び剰余金の配当による利益剰余金の減少の結果によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は20億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ、4億85百万円減少いたしました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は2億30百万円(前年同期は1億6百万円の減少)となりました。これは主に、売上債権の減少2億3百万円、利息の受取額1億87百万円等による資金の増加、仕入債務の減少2億51百万円、未払金の減少1億59百万円及び利息の支払額1億26百万円等による資金の減少によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、増加した資金は7億95百万円(前年同期は3億28百万円の増加)となりました。これは主に、貸付金の回収による収入50億50百万円等による資金の増加、貸付けによる支出40億50百万円及び有形固定資産の取得による支出1億75百万円等による資金の減少によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、減少した資金は15億11百万円(前年同期は1億97百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出12億74百万円及び配当金の支払額1億1百万円等による資金の減少によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間における研究開発活動の金額は、7百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因について
当中間連結会計期間において、当社の経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性の分析
当社グループでは、事業活動及び戦略的投資を推進するために一定の資金を必要としております。主な資本の財源としましては、内部資金及び金融機関からの借入により資金調達することとしております。
当社グループの中間連結会計期間末の現金及び現金同等物は20億79百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で必要な流動性を確保していると考えております。また、金融機関との間に当座貸越契約も締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。